今年の夏は梅雨に入ったかと思ったら、すぐに梅雨明け
になってしまいました。しかし、真夏日が続かず、
梅雨に戻ったかのような雨の日もありました。
これにはセミも戸惑ったか、私の近くでは、いつもの年の
ような大合唱が聞かれません。ミンミンゼミの甲高い声は
響いてきますが、アブラゼミのジィー・ジィーが少ない感じ
です。
羽化してから、1・2週間くらいの短い命と言われますので、
土中のセミは、気が気でないかもしれません。
ところで草木の中には、1日花といわれる短い「命」の花が
たくさんあります。
今の時期、身近なもので一日花の代表的なものは、
ヒルガオですね。
ヒルガオもアサガオも、朝に咲いて夕方に萎む
一日花です。
もっとも今日(7月31日)のような猛暑日では、
上の2枚目の写真のように、午後の強い陽射しの中で
ぐったりしていました。
強い陽射しの中でも、きりっとした感じで花を咲かせて
いるのはムクゲです。一重咲き・八重咲などいろいろ
です。
朝に咲いて夕方には萎むと言いますが、確か萎んだ
あとは落花していたように思いますが、普段よく見て
いませんので、覚えていません(笑)。
果たして開花時間はどれくらいなんでしょうか。
フヨウ(芙蓉)も昼に咲く一日花です。
ムクゲよりも大きな花ですので、夕方萎んでいる
フヨウをよく見かけます。
ムラサキツユクサも、あちらこちらでよく目にします。
これも日中咲いている一日花ですね。
結構長い期間、目にします。
小さい花で、一見可愛らしいですが、棘がありますし、
有毒で嫌われ者がワルナスビです。
繁殖力が強く、駆除が難しい困ったやつです。
こちらはメマツヨイグサです。
マツヨイグサの仲間です。優雅な名前ですが、
荒地に群生したりしています。夜に咲く一日花です。
夕方遅くに咲き出し、翌朝にはオレンジ色がかって萎んで
しまいます。
竹久夢二さんの歌に出てて来る「宵待草(ヨイマチグサ)」
とは、「待宵草(マツヨイグサ)」のことらしいのですが、
はっきりとはわからないようです。
なお、上の写真はヒルザキツキミソウですが、
これもアカバナ科のマツヨイグサ属の仲間です。
2・3日は咲いているようですので、一日花ではなさそうです。
7月中頃までには姿を見なくなりました。
夜咲く一日花と言えば、身近なものはオシロイバナですね。
夕方4時頃に咲き出し翌日午前には萎みます。
一日花が、なぜ決まったような時間に咲き、萎んでいくのか
よくはわかっていないようです。
自然って、本当におもしろいですね。
世界が平和でありますように!