ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

足腰の筋肉量は体の6割くらい~新宿御苑温室で~

2025-01-30 | 公園・庭園・名所

先日、処方薬をもらいに薬局へ。
いつもの薬剤師さんと、しばし雑談。
薬剤師さん曰く、
「年を取るとどうしても免疫力が
下がりますね。子どもの頃にウイルス
感染した病気が今頃発症したりして。
私がそう。」
「免疫力を上げるには、やはり運動
ですね。特に足腰の筋肉は、体全体の
筋肉量の6割くらいあるそうですから、
筋力維持のためにも、歩くことが
いいですね」
    
もちろん整形外科の先生からは、
受診のたびに、「歩きを維持・
継続
することが目標。でも体の状態は
本人しかわからない。事前に
ストレッチする、時々休みを入れて
歩くなど、自分で加減して歩くように」
と、きっちり注意されています。

わかってるつもりですが、寒いと
外歩きはおっくうです。花もほと
んどないので、適当に歩きがちです。

   
でも手っ取り早く花を見るなら、温室と
いう手があります。新宿御苑の温室です。
電車を乗り継いで行くということは、
休みを取りながら歩くようなものです。
我ながら、グッドアイディア!


というわけで新宿御苑です。
今回は温室に近い大木戸門から入園。


青空と、温室のガラスに映る周りの光景。
なかなかのもんです。


入口の手前脇にはキダチアロエ。












内部は、熱帯と言うより亜熱帯という
感じ。当たり前ですが、とにもかく
にも暖かいです。
名前はわかりませんが、定番の植物が
ここかしこ。ミニジャングル?
カカオの実は大きいし、樹から直接
なるんですね。

肝心の熱帯(亜熱帯)植物の花です。

これはアンスリウム(オオベニウチワ)。
原産地はコロンビアなどの南アメリカ。
サトイモ科だそうです。


この白い花もアンスリウムです。
オオベニウチワもそうですが、
本来の花は真ん中の突起のような
部分で、一見花のように見える白や
赤い部分は仏炎苞(苞)なんだそうです。
そういえば、同じサトイモ科のミズバ
ショウやマムシグサもそうですね。










ランの花です。
上から、レリア・アンセプス(カトレア
の仲間)、パフィオフェデラム(2種)、
シンビジウム。
パフィオペディラムは、クマガイソウ
などの
袋状の唇弁と似てますね。


これはハナアナナスと言うんだそうです。
写真の具合でかなり大きく見えますが、
長さは15cmくらいだったかも。
花は先端の紫の部分。その下の羽のよう
に平べったく重なった部分は「苞」です。
中南米原産のパイナップル科の植物です。


サンゴノボタンです。東南アジア原産の
ノボタン科の植物。下に垂れた花の姿が
サンゴのように見えるので、そのような
名前がついたようです。




アフェランドラ・アウランティアカ。
この舌を噛みそうな名前の花は、
南アメリカ原産のキツネノマゴ科の植物。
炎が立ち上がったように見える花です。

     

 
お馴染みのハナキリン。学名は
ユーフォルビア・ミリー。
マダガスカル原産のトウダイグサ科の
植物。棘がすごいのでまるでサボテン
のよう。
ユーフォルビアにはダイヤモンドフロ
ストという白い小さな花を咲かせる
多年草の植物がありますが、とても
同じ科とは思えませんがー。


これもトウダイグサ科(エノキグサ属)
の植物で、ベニヒモノキ。低木(木本)。
原産地は西インド諸島のようです。
よく似た感じの花があったなと
思いましたら、そうです、多年草の
キャッツテールです。草本ですが、同じ
仲間のようです。


こちらはオオベニゴウカン(大紅合歓)。
原産地は南アメリカ。マメ科です。
花は、東南アジア原産のネムノキと
よく似ています。分類上は仲間なんですね。

温室内を見て回っていましたら、次々と
外国人観光客と思われる方がやってきます。
私は防寒で重ね着しているというのに、
その中にはいたって軽装の人もいます。

この日は、比較的暖かく感じる日でしたが、
それでも確か13℃くらいだったと思います。
着ぶくれと見られようと、風邪でもひいては
大変です。元気なのが一番です(笑)。

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カレンダーの面白さ 

2025-01-23 | 日記

定期的に通っている病院で、診察が終わり
次回の予約日を決める段になりました。
「次は3か月後。いつがいい?」と先生。
そこで、診察室の壁に貼ってある
カレンダー
を見て、「7月の第三週でお願いします」
と言うと、「4月のほうだよ」と先生

    
私がボーっとカレンダーを見ていた
ので勘違いしたんです。
しかし、笑って先生が言うには、
「4月と7月は、日付と曜日は同じ。
実は、うるう年以外の年は、5月・
6月・8月を除いて、日付と曜日が
同じになる月の組み合わせが四つ
ある。その組み合わせは、
1月10月
2月3月11月
4月7月9月12月」。

そこでよくよくカレンダーを見ると、
確かに4月と7月は、日付と曜日が
全く同じ。(
厳密には4月には31日は
ありませんがー)

毎月、日付の始まりの曜日は、ばらばら
と思い込んでいましたから、まさかそんな
ことになっているとは、思いもよりません
でした。

先生が、私の思い込みをフォローして
くれたんですね。


さて、今の時期の花として、たくさんの
方がロウバイをアップしています。
私もアップしてみたくなり、小金井公園
にでかけました。

小金井公園のロウバイは、梅園の
近くにあります。枯葉でふかふかに
なっています。
その上を歩くことは、柔らかく、
楽しい気分になります。


ロウバイは10数本あります。
ロウバイの向こうに見えているのは、
旧宇和島藩の伊達家の屋敷にあった
表門です。大正期の建物です。












陽に透かされたロウバイの花は、
まさに蝋細工でできた花のようです。

ところでロウバイは漢字では「蝋梅」
と書かれますので、梅の仲間のように
思われがちですが、全く違うんですね。
ロウバイのほのかな香りや花の姿が、
梅とよく似ていることから、梅の字が
使われたらしいです。

ところで、梅園の梅はどうか。





つぼみはだいぶ膨らんでいますが、
いつも開花の早い紅梅も、花は数輪
です。










白梅のほうも紅梅と同じ状況です。
見頃になるのは2月に入ってから
かもしれません。


花壇に、早くも花を開いている菜の花
を見つけました。こちらも、開花が
進むのは、もう少し後にあとになり
そうです。

住まいの近くにあるモクレンの木も、
少しづつ蕾がふくらんできています。

寒い日が続いていましたが、こうして
みると、春の訪れは例年同様の感じです。
これから次第に暖かくなっていくと
思いますので、出かける先も少しづつ
伸ばしていきたいのですが、まだ1月
です。たぶん2月にはまだ寒い日が
あるはず。思い込みは禁物ですね。

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平和な年でありますように~国立市・谷保天満宮のどんど焼き~

2025-01-17 | まつり・イベント

先日国立市にある谷保天満宮にお参りし、祭事のどんど焼きに、家内安全・無病息災をお願いしてきました。


天満宮を訪れた日は青空が広がり、
富士山もくっきりと見える清々しい
日でした。


天満宮の鳥居をくぐり参道を、拝殿のほうに
下りていきました。




すると、狛犬が鎮座しています。かなり古い
もののようです。よく見ると、左右の二体とも
子連れです。神社には、いろいろな姿の狛犬が
ありますが、これは珍しいのではないでしょうか。


まず拝殿で、家族の健康をお願いしました。
   
どんど焼きは、拝殿とは反対側の神楽殿前で
執り行われます。納められたお札や正月飾り
が積み上げられ、中心の竹の先端には、
ダルマが据えられています。






宮司の拝礼で祭事が始まり、祝詞とが
奏上され、一同がお祓いを受けた後、
氏子の代表によって火入れが行われ
ました。






    
火は、あっという間に積まれたお札など
に広がり、やがて炎の中に包まれていきます。
    
    
    
    
    
炎はどんどんと広がり、大きくなっていきます。
やがて、炎は竹の先端のダルマまで高く昇って
いきました。

どんど焼きの火は、お出でになった歳神様を
天上にお送りする、いわば送り火のような
意味合いをもつのだそうです。
そして、お札などが燃え、立ち上る神聖な
火・炎の浄化の力で、悪い運気、厄、穢れを
祓い、歳神様に感謝し、新しい年の幸せを
願うものだそうです。


天満宮の梅林に、早くも数輪の紅い花
が開いていました。
誰もが花の美しさ、自然の大切さを
感じてほしいものです。

どうか世界中すべての人々が幸せに
暮らすことができますように。

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東村山で消防団の出初式が行われました

2025-01-12 | まつり・イベント

恒例の消防団の出初式です。都内各地で行わ
れています。今年も東村山市の出初式に行って
みました。

  










整列する団員、分団や車両行進、消防機器
などを見ていると、弟のことが思い出され
ます。

体も大きく、活発で運動が好きだった弟は、
ふるさとで
消防団の団員を務めていました。
「仕事中でも出動要請があれば行くことに
なる」と、弟から、会うたびに火災出動の
話をよく聞かされたものでした。
健在であれば、今頃は分団長などのリーダー
になっていただろうと、寂しさと懐かしさ
が入り混じった思いにとらわれます。

弟との別れから12年が経ちます。
あんなに丈夫だった弟が先に旅立って
しまうとは、いまでも信じられません。





小さい子、特に男の子は消防車を見るのが
好きですね。今年も近くの保育園の園児たち
でしょうか、保育士の先生に連れられて、
たくさん見に来ていました。


 
  

カラーガーズ隊の演技のときは、前に出て
みることができます。
楽しそうに、かつ一生懸命に見ていました。











式のハイライトの一斉放水です。
いつのまにか出動服に着替えた
消防団員が、車両を集結し、ホース
を接続。準備が整ったところで、
合図とともに放水が始まります。
    
    
    
放水がきれいに揃ったところで、
あっという間に放水終了です。


   
ハシゴ車のてっぺんに取り付けられた
くす玉が割られ、万国旗が風にたなびき
ました。



災害はいつ襲ってくるか分かりません。
南海トラフ地震、首都圏直下型地震など
の発生は高い確率で予想されています。
消防団の役割に期待しつつ、私たち自身
が「備えあれば憂いなし」を肝に銘じて
おかなければなりません。

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伝統芸の飾り結びです~江戸東京たてもの園~

2025-01-08 | 美術館・博物館・記念館

一昨日から雨が降ったおかげで、カラカラ
天気が一転して、柔らかな大気に包まれました。
もっとも、寒いことに変わりはありません。

明日・明後日は日本海側は大雪のようですね。
豪雪による被害がでなければいいですがー。
   
  

年が明けて、はや8日が経ちました。
我が家でも家人がつくった正月飾りを
飾っていました。



こちらでは、7日に正月飾りを取り外すのが
一般的ですが、せっかくですので、もう少し
してから、外すことにしました。


毎年、「江戸東京たてもの園」(小金井公園内)
には、松の木などの「こも巻き」に「飾り結び」
が取り付けられます。
職人の方のいわば伝統芸ですが、
真骨頂というか遊び心ですね。









行ったのは5日の日。恒例の行事ということで、
結構多くの人が飾りを見に来ていました。
外国人観光客の姿もありましたが、一体どこで
チェックしているんでしょうか。




飾り結びが取り付けられているのは、
大部分は、たてもの園内の東側の松の木です。
スタッフの人の話では、今年は22か所だ
そうで、年々多くなっているようです。

入園したのが夕方近くでしたので、
静かなたたずまいの中に、夕陽が差し込み、
穏やかな雰囲気が醸し出されていました。






今年の干支は、巳(蛇)ということで、
三か所の松に、絡みついている蛇が
取り付けられていました。
頭の部分だけでなく、実際にはぐるぐる
と、木のだいぶ上の方までしっぽを巻き
つけていました。



   
お正月ということで、おめでたい鶴と亀です。
よくつくるものだなと感心してしまいます。

22の飾り結びのすべてを写真にできたか
どうか確認していませんが、どれもなかなか
の出来栄えです。
昆虫などいろいろの動物が見られました。
以下ご覧ください。



   


蜘蛛がすすーっと糸を垂らして降りて
くる先を見上げると、蜘蛛の巣まで
つくられています。芸が細かいです。








どれもトンボ?




大きい虫に見えますが、ホタルが
光っている様子なのでは?


セミが脱皮しているところのようです。

   
カミキリムシ?




カブトムシとクワガタムシみたいです。


アリンコですか。知らんけど!


この蝶は、見事ですね。


ハチですね。スズメバチ?、アシナガバチ?


トカゲみたいですが、うーんどうでしょうか?


ユーモラスなカエルです。
アマガエルですね、きっと。


カエルを狙っているみたいに見える
やつは、カマキリです。


テントウムシもうまくできています。

こうして見てくると、まさに「職人芸」
というか「伝統芸」です。
2月初めくらいまで、展示されているよう
ですが、取り外されるのはもったいない
ように思います。

ともあれ、来年のお正月も力作を期待し
たいものです。

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今年もどうぞよろしくお願いします

2025-01-01 | 日記

あけましておめでとうございます。
 
昨年末は思わぬインフルで、少し休養を
とらせていただきました。おかげさまで、
回復し、新しい年を迎えることができました。
日々の移ろいを感じることができること

ささやかなことですが、それが一番幸せな
ことと、あらためて感じています。

新年は快晴のスタート。初日の出の写真に
チャレンジしてみました。がんばったつもり
ですがー。

どうか平和な年でありますように。








寒ボケの花です。寒空の中、優しい色合い
の花を見せています。いったいその優しさの
どこに、生き抜く力を秘めているのでしょうか。
自然の力には、畏敬の念を覚えずにはおれません。

今年一年、ブログづくりに頑張っていきたいと
思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

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目下休養中です

2024-12-29 | 日記

とうとうインフルエンザになってしまいました。
A型です。予防接種はしていたのですがー。
  
かかりつけのクリニックでもらった薬を飲み、
この4日ほどひたすら寝ていますが、
依然として
夜になると熱がヒートアップ。

というわけで、ここ数日皆様方のブログにお邪魔
することができません。

新年はなんとか元気で迎えたいと思っています。
皆様にもくれぐれもご自愛の上お過ごしください。

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クリスマス仕様の花壇を見つけました~地域散歩~

2024-12-24 | 散歩

今日はクリスマスイブ。特に何かする予定が
あったわけでもなかったのですが、2・3日前
から咳き込んでいた家人がとうとう熱をだして
しまいました。
  
インフルエンザが流行っているようです
から、うつってしまったかもしれません。
いつも行くクリニックは、先生の体調不良で、
何と臨時休診。こんなことってあるんですね。
そんなわけで食事とか買い物とか、外出する
わけにもいきません。

ブログのほうは、この1週間ほど撮りためて
いた写真をアップすることにしました。
   
花壇のコニファーに、クリスマスの飾り付け
がされていました。てっぺんに星、きらきら
したネックレス、ナンテンのアクセサリーも
つけています。可愛らしい飾りつけです。
手入れをされている方は、きっと優しい方
なんでしょう。







 


近くには、赤い実をつけたナンテンの木が
数本。さらに、赤い実をつけたヤバネ
ヒイラギモチ。ちょっと離れたところには、
ヒイラギが白い花をつけていました。
花壇が、ちょっとしたクリスマス仕様に
なっていたんですね。

散歩コースで、今の時期に咲いている花を
アップしてみました。

ヒイラギナンテンの仲間になると思いますが、
マホニアチャリティです。大きな木で2m以上
はあります。黄色い花が直立しています。
冬の時期に咲くので、良く目立ちます。
ヒイラギという名前はついていますが、
堂々とした花木です。





よく見かけるキクですが、種類はよく
わかりません。園芸種なんでしょうが、
同じ株から白い花とうす紫の花がでて
いるので、面白いとおもって撮って
みました。




    
ヒガンバナの仲間のネリネ。
12月下旬になっても花が咲いています。
随分と開花している期間が長い花ですね。
別名ダイヤモンドリリー。
上の2枚の写真のうち、2枚目は壁際に
ポツンと咲いていました。
忘れられていたのかもしれません。


忘れた頃といえば、ブラシの木の花です。
いつも夏に咲いていますが、去年は11月頃
に、二度咲きしていました。
今年は、いわゆる「温暖化」の影響で、
今頃花をつけたのかもしれません。




冬ザクラは、毎年今頃花をつけます。
今年も可憐な花びらを見せてくれました。
来年3月頃に河津桜が咲くまでの間、
少しづつでも咲いていてほしいと思います。

それにしてもインフルエンザの流行は、
今年は早いような気がします。
予防接種は受けていますが、決して
かからないという訳にはいきませんから、
うがい・手洗いの励行をして、明るく
新年を迎えたいと思っています。
皆様もお体大切にして下さい。
 

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不思議なラクウショウの気根~新宿区:新宿御苑~

2024-12-17 | 公園・庭園・名所

ここ数日青空が広がる毎日です。もっとも、
そのぶんだいぶ冷え込むようになっていますがー。

平日に、新宿御苑に出かけました。もう何年も
行っていません。本当に久しぶりです。
実は、新宿御苑を行き先に選んだのは、見たい
ものがあったからなんです。
それは「気根(呼吸根)」なんです。





さて最寄り駅につき、今回は「新宿門」から
入場しました。写真には撮りませんでしたが、
平日とはいえ、入場チケットを買う人の列が
できていました。外国からの観光客が多い
ことには、今さらのように驚きました。

ゲート脇の銀杏です。黄葉は見頃を過ぎつつ
ありましたが、やはり写真映えがするのでしょう。
黄色い落ち葉の中で、ポーズをとる人が
たくさんいました。

    
入場してすぐに、すっくと伸びる
メタセコイヤの木を見つけました。
かなりの高木です。
梢のほうの紅葉はもう終わっているよう
でした。実は、始めに書いた気根(呼吸根)
を持つ木というのは、このメタセコイヤでは
なく、その仲間になりますが、ラクウショウ
(落羽松)です。




太い幹にプレートが出ているラクウショウ。
案内板には、「この木はスギ科(注:現在は
ヒノキ科に分類されているようです)の
落葉針葉樹。湿地や沼地に生育し、地面に
ごつごつ出ているのは気根と呼ばれるもので、
酸素を取り入れる働きをしている。」と
説明がなされています。





紅葉がとてもきれいな樹で、2年前に練馬区
の光が丘公園で、写真に収めています。上の
2枚の写真がそれです。ただ、光が丘の樹には、
「気根」がでていませんでしたので、いつか
みたいと思っていました。




    


さきほどの説明板を読むと、新宿御苑のラクウ
ショウは樹齢100年以上と出ています。
まさに巨木です。
幹周りは3mくらいあるかもしれません。
日本全国でほかにもこんな大きな木がある
のかどうか。









上の写真で、あたかも鍾乳石のように屹立
しているのが気根です。
地面が赤くなっているのはおそらく落葉した
葉ではないかと思います。自然が造り出した
美、異次元の光景です。







気根は、酸素をとりいれるそうですが、
なぜ地中に根を出しているのか。葉だけで
は生きていけないのか。
ラクウショウは、マングロウブの仲間です
が、マングローブと違って、海水の中に
根をはっているわけではないですし、
不思議です。

念願かなったところで、この機会に日本庭園
を見にいくことにしました。


新宿御苑は、1591年に徳川家康の家臣の
大名屋敷の庭園として造られ、明治に入り
国のの農事試験場を経て、宮内省の御料地
となり、明治39年(1906年)に皇室庭園
として造営されました。
戦後は「国民公園」として位置づけられ、
現在環境省所管の公園として一般公開され
ています。









新宿御苑は三つの庭園(風景式庭園・
整形式庭園・日本庭園)からなり、
日本庭園はその一つというわけです。
さすがに趣のある庭園です。







日本庭園には、晩秋の気配が漂っていました。

 
園内の通路際に、ツツジでしょうか、
数輪の花を見ました。

 
さらに、早咲きのスイセンの花も
見られました。遠い先の春の準備を
しているのでしょうか。
都内でも随一の大庭園を楽しんだ一日
でした。

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写真で二度旅をする ~雪の高山、古い町並で~

2024-12-12 | 旅行

先日の土・日(12月7日・8日)、
好天の東京から向かった先の高山は、
一転して雪でした。




7日に
宿泊した奥飛騨の温泉は既に雪で、
深夜にはかなりの積雪となりました。
高山の市街地は積雪とまではいかなかった
ようですが、郊外は白一色でした。

何度か訪れている高山の町ですが、
雪の中を巡り歩いたのは初めてでした。





最初に訪れたのは、746年(天平18年)の
創建になるという飛騨国分寺。
奈良時代中期、聖武天皇が全国にその建立
を命じた国分寺の一つです。

   


以前、このブログにアップ済みですが、
その時は私は見に行けませんでした。
とりわけ見たかったのが、樹齢1250年以上
とされる大イチョウです。樹の周りは
イチョウの葉で覆われていました。


   

   



    

    
境内の鐘楼・庫裏・本堂・三重塔と
イチョウのコラボは、舞い降りる雪と
ともに思い出深いものとなりました。









続いて向かったのは、朝市が行われる宮川
の川沿いの通りです。午後の時間帯でしたので、
人の姿もまばらで、通りは静かでした。
おそらくこの雪の中でも、午前中は観光客で
賑わっていたことでしょう。





朝市の通りを横切り、古い商家や町屋が続く
「古い町並」を見て回ることにしました。
依然として雪は降り続いています。

木製の看板や格子窓、黒い壁などの店を
カメラに収めましたが、さすがに冷え込んで
います。首をすくめながら歩いていると、
とある建物の前で「よかったらどうぞ
お入りください」と呼び止められました。





町家風ですが、入り口はちょっと固そうな
雰囲気です。一瞬逡巡しましたが、
せっかくですので、入ってみました。
案内板には「村半:高山市若者等活動
事務所」と出ています。
どうやら市の施設のようです。







招き入れてくれた男性スタッフの方が、
建物の部屋や庭や蔵などの概要を説明
しながら、内部を案内してくれました。

最初に案内してくれたのは、建物の
主要な部屋である「本座敷」。
ここは賓客をもてなす座敷。障子を
左右に開くと、簡素ながら趣のある中庭が
目の前に広がりました。まるで絵画です。
寺院などにある「額縁庭園」とでもいう
感じです。




    


本座敷の隣にも座敷があり、立派なつくりに
なっています。ここからも中庭が見通せます。
部屋の雰囲気に合わせて据えられている
テーブルは、長持ちをリメーク。椅子は、
地元の木工スクール生が制作したもの。
いずれも最近の制作だそうで、
このことはパンフであとで知りました。




    
茶室が設けられていました。
ここで、賓客との茶会もなされたので
しょう。通りに面した戸口を開けて、
坪庭から直接賓客が入る様式になって
いました。



主な部屋を見終わって上り口の土間
から内部を見ていると、女性スタッフ
の方がやってきました。
この建物の来歴が書かれたパンフを
渡しながら、詳しくはユーチューブ
などSNSも見てくださいねとニッコリ。

ちなみに、パンフによると、この「村半」
という建物は、明治8年(1875年)の大火
直後に再建されたもの。10数年後に
この建物を所有した村田半次郎という実業家が、
建物を増改築をしてほぼ現在の姿にしたもの。
村田半次郎氏は、「繭」の卸売りを営んで
いた明治・大正期の豪商で、
屋号の「村半」は同氏の名前にちなんだ
ものだそうです。

女性スタッフが熱く語ってくれたのは、
ここで行われている活動と、この歴史的な
建物を、市が、若者の学びと一人ひとりの
結びつきの場として設置運営していること
のねらいでした。

「高山の高校生の多くは、地元に大学が
ないため、卒業すると市を離れていく。
そうした若者が高山に帰ってきたときの
交流の場となり、また市内外の若者が
活動を通じ、きずなを結ぶ場となり、
その力を未来の高山の地域づくりに
つなげていってほしいです。」





「さんまち」は、雪の降る中、多くの
観光客で賑わっていました。
観光で活性化が図られている高山ですが、
その一方で、若者の力を地域づくりに
活かしていこうとする行政の取り組みが
なされているんですね。
高山の魅力の別の側面を知り、次にいく
機会があったときは、もう一度聞いて
みたいと思いました。

今回「村半」のことをブログにしながら、
女性スタッフの言葉を思い出しました。

「写真はいいですね。後で写真を見る
とき、思い出すものがあります。
だから
写真で二度旅をすることになるん
ですね」

そんなブログをつくることができたら
うれしいのですが、そう簡単には
いきません。毎回悪戦苦闘です。

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