ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

静けさ、そして風景画展 ~国分寺市 殿ヶ谷戸庭園~ 

2019-05-26 | 公園・庭園・名所
北海道の佐呂間町で、39.5℃を記録したとか。
今年一番の暑さが、オホーツク海に面したサロマ湖の近くの町で
記録されたとはとても信じられません。

暑くてボーっとする毎日。家にいるばかりになってはよくありません。
夕方近くになって、暑さが和らいできた時刻を見計らって、国分寺市
の「殿ヶ谷戸庭園」に出かけてみました。



さすがに訪れる人は少なく、庭園は静かでした。
気温はどの程度かわかりませんが、その静けさが涼しさを感じさせて
くれているようでした。

樹々の緑はやさしく、小さな池もゆっくりとした時間を刻んでいます。







今は、園内の花はほとんどない時期です。わずかですが、ツツジ科の仲間の
カルミア、ラン科の紫蘭などが静かに咲いていました。





本当に静かな時間です。すぐそばの国分寺駅が人であふれているなど
信じられないほどです。

園内の展示室で、「国分寺懐かしの風景画展」というタイトルの、
小さな展示会が開かれていました。

昭和10年代の国分寺の風景を描いたスケッチ画11点です。
描かれているのは、殿ヶ谷戸庭園がある武蔵野台地の段丘下の
野川を中心とした懐かしい田園風景です。
作者は、本田克己さん(1929年生まれ)。
現在もお元気でおられるとか。

いくつかを写真に撮らせていただきました。













昭和10年頃というと、殿ヶ谷戸庭園が整備された時期。
今から80年ほど前です。
本田さんは、そのころの美しい田園風景を記憶から呼び戻し、
後世に残そうと制作されたのだそうです。

本田さんのスケッチ画は、かけがえのない自然の大切さを
私たちに訴えていました。
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珍しい花です ムサシノキスゲ ~東京都府中市・都立浅間山公園~

2019-05-14 | 公園・庭園・名所
知人から、「府中の〝ムサシノキスゲ” を、見にいったことがある?
黄色の珍しい花。派手ではないけど。」と聞いていました。

ところが、開花時期をすっかり忘れていました。
あわてて公園のサービスセンターに尋ねてみると、まだ大丈夫でしょうとの返事。
おっとりがたなで、出かけてみました。



ムサシノキスゲが咲いているのは、府中市の「都立浅間山(せんげんやま)公園」。
JR武蔵小金井駅からバスが出ています。

最寄りのバス停を降りると、すぐに小高い山がありました。
山といっても、標高80㍍だそうですので、丘といってもいいくらいの感じです。
この山全体が東京都の都立公園になっています。



昨日でしたが、中高年のグループの人達が散策する姿も見られました。
ちょうど新緑がやわらかく、野鳥もずいぶんと飛び交って、格好の
ウオーキングあるいは散歩コースになっているようです。
もっとも、私にとっては「難所」の坂道コースなんですが(笑)。







ムサシノキスゲは、ニッコウキスゲの変種で、東京都の絶滅危惧種に指定されて
いるのだそうです。
自生しているのは、日本ではここだけとか。貴重な植物なんですね。



坂道をゆっくり歩き、階段をよいしょと上っていくと、斜面に黄色い
ムサシノキスゲの花が咲いています。
ユリの仲間だそうで、清楚な感じです。









「頂き」のあたりにも、あちらこちらに花が顔を出しています。







ムサシノキスゲは、地元の方々を中心とする保全や自然保護の取り組みによって
守られてきているそうです。
是非とも大切にしたいですね。











コメント (2)
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くらやみ祭り、ついに行ってきました ~東京都府中市・大國魂神社の例大祭~

2019-05-06 | まつり・イベント
府中市の大國魂神社の「くらやみ祭り」(4月30日~5月6日)に行って
きました。
「くらやみ祭り」といわれるのは、案内パンフによれば、昔は神輿の渡御の際に、
街の明かりを消したことからそう呼ばれれるようになったとか。



ところで、大國魂神社は、創建されたのが今から約1900年前の111年(景行天皇41年)と伝えられる歴史のある神社です。



その例大祭として執り行われているのが、くらやみ祭りです。
さきのパンフによれば、1000年以上前から行われているとか。
祭りの期間中はいろいろな行事が行われますが、今回見に行ったのは
5月3日の「囃子の競演」と5月5日の「神輿渡御」です。

3日の「囃子の競演」は午後6時から始まりました。
全部で22台あるという山車ですが、今日はそのうちの8台が、大鳥居まえの
けやき通りに集まるようです。



やがてそれぞれの山車はけやき通りの所定の位置につき、囃子と舞の
競演です。
子どもが舞い手になっている山車が多いようです。微笑ましく感じます。
山車の周りを見物客が取り囲み、スマホ・カメラを向けています。
道端に腰かけて一休みをしている人も随分と見られます。







あたりが暗くなるにつれ、人出がいっそう増してきた感じです。
大鳥居の向こうは、屋台店が続いているようです。
相当な賑わいです。



さて、1日おいた5日は、この祭りのメイン行事「神輿渡御」が行われます。
3日も相当な人出でしたので、5日はさらに多くの人出になることは
間違いないようです。

予想した通り、神輿渡御が行われる通りの両側は、既に人でぎっしりです。
渡御の終着となる御旅所に近いところに、神輿を見渡せる場所を何とか
見つけました。
あとは神輿が来るのをひたすら待つばかりです。

夕方6時になりました。渡御が開始されました。
まずやってきたのは先導の「大太鼓」です。直径が2㍍近くある大太鼓の上に
数人の人が立っています。一人が、皮の部分に縦長の提灯を上から下に降ろすと、
そのあと、打ち手がまるで野球のバットのような太いバチを打ち付けます。
「ドーン」、「ドーン」。まるで地響きのような音です。

















先導の大太鼓6張りがすべて行くと、お待ちかね、ハイライトの神輿です。
全部で8基が次々と、やってきます。
祭りは最高潮に達しました。























太鼓、神輿。興奮でした。
もっとも相当に疲れました。
何とか頑張ってくれた自分の「足」に感謝です。
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鮮やかなつつじです ~文京区・根津神社つつじ園~

2019-05-03 | 公園・庭園・名所
つつじがとてもきれいな時期です。
根津神社に行きました。
実は10日ほど前でしたので、今は様子が変わっているかもしれませんが、
今年の花の模様は例年以上にすばらしく感じました。



日本医大前の神社西口から入るとすぐ右手に千本鳥居があります。
つつじ園に行くには、この鳥居をくぐっていきます。
外国の人も多くいます。鳥居のどこが興味深く感じるのか、ちょっと
聞いてみたい気もします。







楼門脇のつつじ園入口から、入園すると色とりどりのつつじがすぐに
目に飛び込んできました。

















これらのつつじをたくさんの人が楽しんでいます。感嘆の声をあげては、
スマホやカメラを向け、花の写真を撮っています。
ここというスポットでは、記念写真を撮る人が随所で見られます。









園のいたるところに、見事なつつじのグラデーションが描き出されています。
説明はいらないでしょう。見ていただければ、よくお分かりいただける
と思います。

















若いころ根津神社の近くに住んでいたというかつての同僚のSさんに
メールすると、なつかしい思い出をすぐに返信してくれました。

思い出がこれまでの自分を振り返らせてくれます、
いろいろな出来事が、それなりに生きてきた自分を蘇らせてくれます。
思い出は一生懸命に生きてきた証なのだと、今は思うのです。

















つつじの鮮やかさに元気づけられる思いを感じながら、散策していました。
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