ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

平成最後の桜です ~弘前市・弘前城の桜~

2019-04-29 | 旅行
青森での1泊後、向かったのは弘前城です。
弘前城(弘前公園)の桜は、有名すぎるほど有名です。
相当に広い城址を埋め尽くす桜。圧巻でした。



平日で、時折小雨が舞うお天気模様にもかかわらず、次々と観光バスが
やってきます。マイカーもかなりの数です。

バスやマイカーを降りた観光客が、グーループになり、列になり、
お城の桜を目指していきます。
すぐに城を囲むお濠の桜が目に飛び込んできました。

さらに歩みを進め、城址の中に入ると、道は桜のアーケードになっていました。
満開です。





ほとんどの人が天守閣のある本丸を目指して歩いているようです。
肌寒い中ですが、浮き立つものを感じます。



天守閣は、現在石垣の工事のため、仮の場所に移動していました。
その天守閣をバックにしたり、周りのソメイヨシノやシダレザクラを
バックに、多くの人が写真を撮っています。









天守閣の一帯は、どれも素晴らしい桜です。見事という以外に言葉がみつかりません。









本丸を取り囲むお濠の桜もまた見事です。
どこをポイントに写真を撮ったらよいか迷ってしまうほどです。















パンフレットによれば城址の桜は約2600本とあります。
その中には、100年前後の樹齢を重ねた古木も一定数あるようです。



幹の周りが5㍍以上に及ぶ日本最大のこのソメイヨシノも、樹齢は120年
ほどあるのではないかと推測されています。



そうした桜が見事に花を咲かせているのは、剪定等、リンゴの栽培技術を
活かした「弘前方式」と呼ばれる管理技術のおかげなのだそうです。
「桜守」の方々の見えない努力に感謝です。

早くも散り始めている樹がありました。お濠には花びらが浮かんでいます。
おそらく今日あたりは「花筏」も見られるかもしれません。





今回のバス旅の最後に、最北の私鉄「津軽鉄道」に乗りました。
乗車駅の芦野公園駅の桜も満開でした。
経営が困難な中、民営の鉄道の維持に懸命なスタッフの津軽弁のガイドは、
実に楽しく、人情味にあふれ、思い出深いものでした。

桜の見事さが胸に刻まれるのも、旅を通じて出会う地域の人たちのおかげ
なのだろうと思います。(完)
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平成最後の桜です ~秋田県仙北市・角館武家屋敷 青森県鶴田町・鶴の舞橋~

2019-04-28 | 旅行
岩手で一泊し、次にバスが向かった先は、秋田県仙北市の角館です。

角館は城下町で、上級武士や中級武士の屋敷が残り、江戸時代の雰囲気を
今に伝えています。
その街並みは、樹齢を重ねた樹々に覆われ、緑豊かな美しい町となっています。

電柱が取り払われ、清潔感のある通りは、この地域の人たちの町への思いを
感じるものでした。

その角館の春を彩るのが桜です。



市内を流れる桧木内川(ひのきないがわ)の堤は、ソメイヨシノの桜並木に
なっています。







それに対し、武家屋敷を彩るのはシダレザクラです。



町中で、紅色や白などこれだけのシダレザクラが見られるところは、おそらく
そうはないでしょう。
















広い屋敷の中の庭、飾られている五月人形などに、約300年にわたる武家の
歴史を感じることができました。
ほんの一部しか写真に収めることができなかったのは、残念でした。





町の郊外の山が、「花見山」の風情を醸し出しているのが印象的でした。



角館の散策後、バスは県境を越えて北上し、青森の津軽半島の鶴田町に入りました。
ここにあるのが、「鶴の舞橋」です。その名の通り、とても美しい橋です。



JR東日本のCMで、吉永小百合さんが紹介している橋として一躍有名になりました。
この橋は、大ため池(通称「津軽富士見湖」)にかけられた長さ300㍍・幅3㍍の橋で、
アーチが美しい木造りの三連の太鼓橋です。











平成6年(1994年)に完成。岩木山の山影が静かな湖面に映し出され、夕景は
もちろん、様々な時季を通じ、絶好の撮影ポイントになっているようです。

一度見てみたいと思っていたところでしたが、期待通りの美しさです。
足の痛さなどすっかり忘れていました。






曇り空のため、岩木山を望むことができなかったのは残念でした。
でも、桜が満開の時期に、木造りの橋と桜が調和する風景を見ることができ、
思い出に残る旅の地となりました。(続)




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平成最後の桜です ~北上市・北上展勝地 盛岡市・石割桜~

2019-04-27 | 旅行
バス旅で、北東北に行ってきました。
今「平成最後の何とか」が大はやり。
そういうことから言えば、今回の桜は、本州最北の地で見る
平成最後の桜です。

なんと、どこもぴったり満開でした。
ところが残念なことに、お天気のほうは曇りのち小雨。
でも、平成に別れを惜しむ涙雨と思えば、風情よしです。

まずは、岩手県北上市の「北上展勝地」(北上市立公園展勝地)。
公園の開園は大正10年(1921年)だそうですから、100年近い歴史の地ですね。
公園内の桜は約1万本だそうです。



北上川沿いの公園に、約2キロほど続く桜のアーケード(並木)。見事なものです。
訪れた人は思い思いに、桜の下を散策していました。











薄紅の桜と緑の芝生、ゆったりした雰囲気です。







レストハウス付近は飲んだり食べたりの観光客であふれています。
もちろん、私もその中の一人になっていましたがー。



続いてバスが向かったのは、盛岡市の「石割桜」です。
岩手県庁に隣接する盛岡地方裁判所の構内にある桜です。



説明板によると、樹齢は350年から400年、幹の周りは4,6㍍とあります。



この桜の生命力はすごいものですね。驚きです。
それにしても、この大きな石はどこからきたものなんでしょうか。





観光バスは次々と県庁内の臨時駐車場に入っていきます。
県としても観光名所として力を入れているんでしょう。


                                                    (続)
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人とつながっていたいんです ~港区 東京タワーと鯉のぼり~

2019-04-21 | 散歩
港区の東京タワーで、鯉のぼりの飾り付けがイベントとして行われて
いるとネットにでています。



東京タワーに行ったのはいつだったか、よく覚えていません。
何となく懐かしさを覚え、行ってみることにしました。

地下鉄の駅をでると、東京タワーがすぐに目に飛び込んできました。
結構の人が東京タワーの方向に歩いていきます。
マップを見なくともよさそうです。

       

タワーへの道は、ちょっとした上りの道になっています。
ゆっくり、ゆっくり歩いていくと、少しづつタワーが大きくなっていきました。

       





       
       
タワー下には、多くの人がいます。
これから展望台に行く人、休憩の人などいろいろのようです。
それにしても、外国の人が多いことに驚きます。





タワー下には、何本ものロープに飾り付けられた鯉のぼりです。
三百以上の鯉のぼりが飾られているそうです。
ネットの写真の感じとは違って、少し小さい感じがしましたが、
気のせいかもしれません。







その中に、一匹さんまのぼりが飾られていました。
東日本大震災の復興へのエールとして掲げられているのだそうです。



電車や行楽地のベンチなどで隣り合わせた人から、偶然話しかけ
られることがあります。
家族のことやら趣味のことやら、何気ない話の中に、それぞれの
思いを感じます。

話しかけてくる人は、どう思うか答えを聞きたいのではないんですね。
そうなんですかと聞いてほしいんですね。

鯉のぼりを眺めながら、聞いてほしいという気持ちはだれにも共通している
ように感じていました。

今度の連休は、東京タワーもおそらくや相当の人出になることだろうと思います。
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花筏とはいきませんでしたが ~練馬区 石神井川の桜~

2019-04-11 | 公園・庭園・名所
カルチャー仲間のKさんと話しているうちに、今年の桜の話になりました。

「実は今年はいかなかったんですが、練馬高野台の石神井川沿いの桜は見事
ですね」と言うと、「あそこの桜吹雪と川面一杯に浮かぶ花びらは、
それは素敵ですよ」とのこと。

そうです、「花筏」です。

西武池袋線の練馬高野台駅付近の石神井川の桜は、都内の隠れた桜の名所と
思っていましたので、見に行きたくなりました。



まるで真冬のような昨日の天気から一転して、今日(11日)はきれいに
晴れ上がり、素晴らしいお天気です。

もうかなり散ってしまっているのではと気にしながら、駅を降りて、
川に向かいました。



川の片側に花びらが寄っています。
桜の木の根元にも、花びらが舞い落ちています。

やや強い風が吹き、花びらは舞っていましたが、「花吹雪」という状況ではありません。
ちょっと残念。





しかし、川面には舞い落ちた花びらが浮かび、流れていきます。







静かな時間です。ふと自分の来し方を振り返ってしまいます。
桜には、何か神様の力でも宿っているのでしょうか。

若葉が芽吹きだした桜。これもまた素敵な春の風情のように思うのです。







来年は、満開の時に、見に来たいと思います。
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春に浮かれて ~立川市 昭和記念公園のチューリップ~

2019-04-09 | 公園・庭園・名所
チューリップが咲き出しましたという記事を目にしました。
立川の昭和記念公園のことです。
そこで、先週末にでかけてきました。




お天気も良く、園内は例によってたくさんの人出です。
ちょうど桜も満開です。これが見納めといった感じでした。
桜の花に案内されるかのように、チューリップ園へと人の列が続いていきます。







チューリップは、「渓流広場」あたり一帯に、きれいなレイアウトを描いていました。



多くの人が思い思いの場所に足をとめ、チューリップの写真をとったり、花を背景に
自撮りをしたりしています。









いたるところが、撮影のポイントになっています。







それにしても、小さな川と池、そして様々な色のチューリップのコントラストは絶妙ですね。











外国の観光客の方も多いようです。いろいろな言葉が耳に入ってきます。
それにしても外国の方はどうやってこの公園のことを調べてくるのでしょうか。
スマホのおかげかもしれませんが、電車の乗り換えなどもよく間違わずに
くるものだなあと感心してしまいます。

チューリップの鮮やかな色合いは、様々な花の中でも際立っています。
とにかく、その様々な色の対比には、目を奪われてしまいます。















少し前まで、桜の見事さに浮かれていた自分がいました。
それが、色鮮やかなものを目にした途端、ついつい関心が移ってしまうのです。
少々浮かれすぎでしょうか。

園内には、クリスマスローズ・ネモフィラ・ムスカリなど、ほかの春の草花も咲き揃っています。
春というのは、私たちの足取りを軽くしてくれるものですね。

チューリップの見ごろは今週半ばから今週末にかけてではないかと思います。
暖かな陽気に恵まれるといいですね。








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桜に平和を祈ります ~千代田区 靖国神社~

2019-04-03 | 公園・庭園・名所
都内のあちらこちらで、桜が咲き誇っていますが、ちょっと寒い日が続いています。
「花冷え」です。

家に閉じこもっているうちに、散ってしまっては後悔してしまいます。
思い切って、東京の開花の標本木がある靖国神社に出かけてみました。



東京メトロの有楽町線の市ヶ谷駅を出ると、神田川につながる外濠公園の桜が
目に飛び込んできました。
ソメイヨシノが満開の花を咲かせています。なんと見事ではありませんか。





ソメイヨシノの傍らにあるのは、どうやら「山桜」のようです。
白い花びらは八重で、少し葉が出ています。





このあたりでも十分満足ですが、目指すは靖国神社です。
神社に向かう靖国通りは、道の両側が桜並木。これまた見事です。





しばらく行くと、神社の南門に着きました。
第1鳥居のところまで行くとなると、さすがに距離があります。
ということで、ここから境内に入ることにしました。





靖国神社は、都内でも有名な桜の名所です。境内は人であふれています。



例の気象庁の開花宣言のもとになる「標本木」はどこかと探しましたら、
「能楽堂」のところにありました。
たくさんのカメラ・スマホに取り囲まれていました。
皆さん考えることは一緒なんですね。



桜の大部分は、齢を重ねたソメイヨシノです。
いくつかの木には「〇〇連隊・・」などの札がかかっています。
胸に迫ります。

















軍隊や戦争のことをあまり語らなかった父、飛来する飛行機の中を逃げ惑ったと言っていた母。
「平和」という言葉の重さを今さらのように感じます。



帰りは、靖国神社を出て、九段下からメトロに乗ることにしました。
九段下の北の丸公園付近にさしかかると、さらに人並が多くなりました。

たくさんの人が、千鳥ヶ淵に枝をのばす桜とボートの光景を写真に収めようとしています。
絶好のスポットなんですね。







靖国の桜散歩は、ちょっと歩いては休み、休んでは歩きを繰り返しましたが、
さすがに疲れた一日になりました。



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カタクリも春を彩っています ~東京都清瀬市 せせらぎ公園・雑木林~

2019-04-01 | 公園・庭園・名所
今を盛りに咲いている花は桜ですが、この時期、桜だけでなくいろいろの花が
開花しています。

カタクリもその一つです。



都内でそのカタクリをみることができるのが、清瀬市のせせらぎ公園近くの林です。
清瀬市の市報をチェックして、カタクリの自生地に行ってみました。



まず、公園の小川のすぐ側の地域です。
全体にカタクリの花は少ない感じでしたが、それぞれ訪れた人がスマホやカメラに
収めていました。







この地域からちょっと足をのばすと、テントが設営されていました。
説明パネルやパンフ、販売コーナーも用意されています。
ボランティアのスタッフの方が訪れた方に案内をしています。







ここは傾斜地になっていて、スマホなどに撮るにはちょうどいいところです。
かなりの数のうす紫の花が咲いています。













カタクリの花は清らかです。背丈は大きくありません。
華奢な感じもしますが、野草などの間にひっそりと咲いている風情がそうした
感じを抱かせるのでしょう。











ボランティアスタッフの方が、今年種から芽を出したばかりのカタクリを
教えてくれました。
このカタクリに花がつくのは、5~6年後のことになるようです。



花をつけるのに数年を要するカタクリ。
どうしてどうして、華奢どころか、生き抜く力を秘めているんですね。





かたわらには、二輪草や蛇イチゴなど、かわいい野草が花をつけていました。



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