高山陣屋は、徳川幕府の直轄地である飛騨の国の役所として、1962年以降
幕末まで使われていたものだそうです。
高山を案内するな様々なガイドブックに大きく紹介されています。
陣屋はかつて全国に60数か所あったようですが、現存するのは
高山だけということで、貴重な史跡になっています。
合掌造りと言えば白川郷ですが、以前行ったことがありました。
でも、高山市内から少々遠いこともあって、今回は飛騨の里で
見学することにしました。
施設はじっくり見ると結構時間がかかります。駆け足でしたが、それでも
いくつかの建物を見学することができました。
建物以外にも興味深い風景に出合いました。段々になった田の稲は
少しずつですが色づいていました。
カターン・カターンとししおどしが音を響かせていました。
円空の作といういう木彫りの仏像が小さなお堂に安置されていました。
円空は美濃の国(岐阜県)の生まれ。全国を行脚し、数多くの仏像を
彫っていますが、岐阜には相当数残っているようです。
これもその一つなのでしょう。
刺し子の実演が行われていました。この技術を持っている人がどのくらい
いるか尋ねてみましたが、どちらかというと高齢の方が多く、若い人は
少ないとのこと。
大きな作品になると仕上げるのに半年以上はかかるということでした。
伝統の技術を伝えることの大変さを感じさせられました。
旅は様々な出会い。これからも訪ね歩きたいと思います。