絶滅危惧種に指定されているキンラン・ギンランを
見に行きました。東村山市の病院構内の雑木林です。
この区域のキンラン・ギンランについては、
「キンランの咲く雑木林を守る会」の方々によって、
保全活動が行われています。
というのも、キンラン・ギンランは、コナラや
クヌギなどの樹木そしてキノコとの共生関係を
つくって生きています。
そのため、コナラやクヌギなどの保護、
笹などの下刈りなど、共生関係を維持
できる雑木林づくりが必要というわけです。
生育に適した環境にある雑木林が全国的に減少しつつ
ある中で、キンラン・ギンランの保護育成を
図るためには、雑木林の保全活動が必要になって
います。そこで「守る会」の方々がボランティア
として、いろいろ活動しておられます。
今年の「守る会」主催の「観察会」には、
行きそびれてしまいましたが、遠くからも
参加者があったそうです。
たまたま出会った病院の関係の方が、
「ここは日本で一番といっていいくらいの
キンランの群生地かもしれないと思う」と
誇らしげに言っておられました。
年によって咲き具合は異なりますが、
確かにかなりの生育数です。
園芸種の草花のように密集して咲いている
わけではありませんが、住宅地の真っただ中
という環境で、これだけの数が見られる
ことには、驚いてしまいます。
キンランは、いくつかの丸い花を、
茎の上に半開きのような姿で、
やや斜め上に咲かせます。花の色は黄金色です。
花の色は、単調と言えば単調な色合いです。
しかし、黄金色の花の気品のある立ち姿は、
園芸種にも勝るとも劣らない美しさを感じます。
カメラを花に向けていましたら、
通りかかった方からどんな写真が撮れましたか、
と声をかけられました。
こんな具合でなかなかうまく撮れませんと
お見せしましたら、いいじゃないですかと
ニッコリ。
あまりいい写真ではないと思っていましたので、
ちょっと恥ずかしいものがありました。
これだという写真を撮るには、毎年通わない
とダメですね。
さてギンランのほうです。
キンランのやや後に咲くということで
花が少ないのか、それとも今年はあまり
咲いていないのか、よくわかりませんが、
それでも可憐なギンランの花を見つけました。
上の写真は、全体に小ぶりで、
葉の上に花が出ています。
たぶんギンランだと思います。
こちらの白い方は、細めの葉が花を覆いつくす
ように咲いていますので、ササバギンランでは
ないかと思います。
白い花をクリアに撮るのは、本当に難しいですね。
どうも “白飛び”した感じで、また来年チャレンジ
といったところです。
来年も、キンラン・ギンランの見事な花が
見られますように。