ここ数日青空が広がる毎日です。もっとも、
そのぶんだいぶ冷え込むようになっていますがー。
平日に、新宿御苑に出かけました。もう何年も
行っていません。本当に久しぶりです。
実は、新宿御苑を行き先に選んだのは、見たい
ものがあったからなんです。
それは「気根(呼吸根)」なんです。
さて最寄り駅につき、今回は「新宿門」から
入場しました。写真には撮りませんでしたが、
平日とはいえ、入場チケットを買う人の列が
できていました。外国からの観光客が多い
ことには、今さらのように驚きました。
ゲート脇の銀杏です。黄葉は見頃を過ぎつつ
ありましたが、やはり写真映えがするのでしょう。
黄色い落ち葉の中で、ポーズをとる人が
たくさんいました。
入場してすぐに、すっくと伸びる
メタセコイヤの木を見つけました。
かなりの高木です。
梢のほうの紅葉はもう終わっているよう
でした。実は、始めに書いた気根(呼吸根)
を持つ木というのは、このメタセコイヤでは
なく、その仲間になりますが、ラクウショウ
(落羽松)です。
太い幹にプレートが出ているラクウショウ。
案内板には、「この木はスギ科(注:現在は
ヒノキ科に分類されているようです)の
落葉針葉樹。湿地や沼地に生育し、地面に
ごつごつ出ているのは気根と呼ばれるもので、
酸素を取り入れる働きをしている。」と
説明がなされています。
紅葉がとてもきれいな樹で、2年前に練馬区
の光が丘公園で、写真に収めています。上の
2枚の写真がそれです。ただ、光が丘の樹には、
「気根」がでていませんでしたので、いつか
みたいと思っていました。
さきほどの説明板を読むと、新宿御苑のラクウ
ショウは樹齢100年以上と出ています。
まさに巨木です。
幹周りは3mくらいあるかもしれません。
日本全国でほかにもこんな大きな木がある
のかどうか。
上の写真で、あたかも鍾乳石のように屹立
しているのが気根です。
地面が赤くなっているのはおそらく落葉した
葉ではないかと思います。自然が造り出した
美、異次元の光景です。
気根は、酸素をとりいれるそうですが、
なぜ地中に根を出しているのか。葉だけで
は生きていけないのか。
ラクウショウは、マングロウブの仲間です
が、マングローブと違って、海水の中に
根をはっているわけではないですし、
不思議です。
念願かなったところで、この機会に日本庭園
を見にいくことにしました。
新宿御苑は、1591年に徳川家康の家臣の
大名屋敷の庭園として造られ、明治に入り
国のの農事試験場を経て、宮内省の御料地
となり、明治39年(1906年)に皇室庭園
として造営されました。
戦後は「国民公園」として位置づけられ、
現在環境省所管の公園として一般公開され
ています。
新宿御苑は三つの庭園(風景式庭園・
整形式庭園・日本庭園)からなり、
日本庭園はその一つというわけです。
さすがに趣のある庭園です。
日本庭園には、晩秋の気配が漂っていました。
園内の通路際に、ツツジでしょうか、
数輪の花を見ました。
さらに、早咲きのスイセンの花も
見られました。遠い先の春の準備を
しているのでしょうか。
都内でも随一の大庭園を楽しんだ一日
でした。
文京区目白台にある肥後細川庭園です。
ここは、江戸末期、熊本藩(肥後藩)の
藩主であった細川家の下屋敷があった
ところです。
これまで一度も訪れたことがありません
でしたので、楽しみなものがありました。
庭園は、目白台の台地の斜面に植えられた
木々や池の周囲の野草が、池の水面に映える
という趣のある庭園です。
正門を入ると、左手に「松聲閣」と呼ばれる
建物がありました。これは細川家の学問所
だったもの。写真は庭園内から撮ったもの。
大正期の建物のようです。
園内に入り、早速に池の周囲をめぐりました。
周囲の木立が水面に映し出される様子は、
まさに絵に描いたような光景です。
どの角度からみても趣のある光景を描き
出しています。とりわけ、園内各所の松に
施された雪吊りは、晩秋の庭園の風情を
表していて、見事というほかはありません。
こうした光景をみていると、陽光が
つくりだす自然の美しさには、言葉では
言い尽くせないものを感じます。
小高い丘の小道に立ち、池を見下ろして
みました。青空を映し出した水面は、
木立の紅葉を際立たせながら、いっそう
庭園を美しいものにつくりあげていました。
庭園は木立だけではなく、巧みに野草が
配置されているようです。
とりわけ印象深かったのがツワブキです。
群生させて良し、鑓り水(やりみず)に
重ねるも良し。
松聲閣の建物脇に、夏みかんのような
大きさのミカンの実がなっていました。
一般に青みかんといわれるものでしょうか。
優雅な光景の中で、ちょっとユーモラスで、
ほっこりするものを感じます。
ともあれ、陽光に映える紅葉の美しさ、
それが自然がもたらしてくれる美しさ
でしょう。
実はこの時期、庭園は夜間にライトアップ
が行われ、陽光のもとでの美しさとはまた
別の、煌びやかな美しさが描き出されて
いました。
日中の陽光のもとでの紅葉とは違った
灯り(ライト)のもとでの美しさです。
その写真が以下です。文章の解説は野暮
というものです。それよりも、その贅沢な
美しさをご堪能ください。
陽光が描き出す美と、灯り(ライト)が
描き出す美。
幕末の細川藩主が、これら二つの美をご覧に
なったとしたら、果たしてどんな言葉を発せ
られたでしょうか。
「和の美こそ、本来の美ではないか」
「洋の美も、見事なものではないか」
さて・・・。
12月に入りました。都内の公園も随分と
色づき出しているようです。さてどこに行って
みようか。
昭和記念公園のイチョウの黄葉がテレビで
伝えられていました。それから数日経っています。
ちょっと見頃を過ぎているかもしれません。
いつものように西立川口から入っていくと、
中央の池はすっかり秋のバージョンです。
午後もやや遅い時間になっていました。
数隻のボートが、湖面に映る色づいた樹々を
波紋で揺らしながら、進んでいます。
ボート乗り場の手前の大きなメタセコイヤが
赤く色づいています。堂々と聳え立っています。
イチョウ並木の案内役といった風情です。
イチョウ並木を見通せるところまで歩いて
行きました。すると、真っ赤なモミジが
「イチョウ並木は、ここを左に曲がればすぐ
ですよ」とアナウンスしています。
「はい、イチョウ並木に到着です」と
受け付け役をしているのは、夜間ライト
アップ用の櫓の照明たちです。
ライトの点灯までは1時間以上あります
から、目下案内役に徹しているようです。
青空を背景に、軽やかに伸び上がろう
とする雲。その下には、どっしとした
雲。雲の動きの中で、ゆったり構える
イチョウ。自然はいつも私たちを
飽きさせません。
「かたらいのイチョウ並木」と名付け
られている通り。
人出がそれほど多くはないこともあり、
ゆったりとした時間が流れています。
誰もが思い思いに黄葉を楽しんでいる
ようです。静かな晩秋のひと時です。
通りは、踏みしめられたイチョウの葉で
びっしりと覆われています。
パウダーのようになっているのは、
これまでたくさんの人が行き交ったから
でしょう。
見上げれば、イチョウの葉が、
光の中で、黄金色に輝いています。
まさに自然が生み出すアートです。
通りの両側には、たくさんの落ち葉。
その中に埋もれたライトがスタンバイ。
陽が落ちてライトが点灯すれば、
人工のアートの世界です。
陽の光のアートで十分堪能できるはず
ですが、さらにライトで浮かび上がらせる。
黄金色がまた違った色に変化する。
なんと贅沢な秋の楽しみ方でしょうか。
先日、練馬区のローズガーデンを訪問した
時のことです。
例年に比べて花数が少ない感じがしました
ので、居合わせたスタッフの方に訊くと、
こんな返事が返ってきました。
「今年の夏の暑さのせいか、カイガラムシが
発生して、バラがやられてしまいました。
おかげで花数が少ないんです」。
バラ園の手入れをしているスタッフの方に
とって、今回の状況は本当に残念なこと
でしょう。
練馬区のローズガーデンは、小規模ながら
手入れがよく行き届いたバラ園で、
特にバラとコラボさせた様々な草花や
花木の配置が見事で、私のお気に入りの
ところです。
今年も、もうすぐ迎えるハロウインの
飾り付けが施され、子どもたちがうれし
そうにベンチや椅子にすわったりして、
かけまわっていました。
さて、肝心のバラですが、色とりどりに
咲き乱れるという状況ではなかったものの、
やはりバラには花の女王としての風格が
ありますね。
写真のように美しい花を開かせていました。
今回バラとコラボしている草花たちです。
今回多く見られたのがコリウスです。
実にたくさんの模様と色があり、
それだけでも十分楽しめるのが
コリウスですね。
上の2枚目の写真はの右側は、
アカバセンニチコウだと思います。
上の写真の左側の白い小さな花は
ユーフォルビア。隣はペンタス。
右側の花はジニアだと思います。
ペンタスも随分と役割を発揮しています。
青い花はたぶんスーパートレニアでしょう。
スーパートレニアとコリウスのコラボも
いいものです。
ジニアの花の上を、アオスジアゲハが
飛び回っていました。
これはゴシキトウガラシでいいのかどうか。
いろいろな色の実をつけるものなんですね。
ケイトウです。その左脇のものは、
アカバセンニチコウです。
冒頭のスタッフさんに「今回はバラが
少ないですが、コラボしているコリウス
などの草花が素敵ですね。この園の良さだ
と思ってます」というと、
にっこり笑って「楽しんでいってくださいね」
と嬉しそうにしておられました。
きっと来年5月のバラは、スタッフの方の
努力で、見事なものになるに違いありません。
養老孟司さんの「発見の眼 自分の発見」という
エッセーに、こんな文章がありました。
『科学上の発見というと、立派な業績を指すよう
な印象がある。でも発見というのは、つねに
自分に関する発見である。じつはどんな小さな
ことでもいい。
歩きながら、ふと花が咲いているのに気づく。
それまでの自分は、その花に気づいていなかった。
咲く花に気づいていなかった自分と、気づいて
しまった自分は違う自分である。こうして違う
自分が生まれたときに、気持ちがいいと感じる。
だからそういう体験を繰り返したくなる。それ
が発見の喜びである。』
(「生きるとはどういうことか」筑摩書房2023年)
私のブラブラ歩きはリハを兼ねた散歩。
その際に身近な花を撮っているだけです。
咲いている花に気づくことが新しい自分の発見に
つながるなどと、恥ずかしくて、とうてい言える
ようなものではありません。ほんの少しの歩きです。
でも、もしも、それが何かを感じる自分につながって
いるとしたら、うれしいことです。
都立の薬用植物園に行ってきました。
ここはいわゆる園芸種の草花がレイアウトされた
植物園ではありません。
出会うのは、薬用となる山野草や木で、普段目に
することがないものを見ることができます。
ヒガンバナです。
今年の開花の遅れは全国的なのでしょうか。
確かにツボミがまだみられました。
でも、しっかりと秋を感じる花です。
見たかったシモバシラ(霜柱)です。
別名がユキヨセソウ(雪寄草)、素敵な名前です。
冬には、枯れた根元に氷柱ができます。
残念ながらそれは見たことがありません。
居合わせた人が、「ここは開園時間が9時なので、
霜柱ができても、その頃には溶けてしまいます。
12月の寒波到来などと言われる日が狙い目ですね。」
と教えてくれました。
ピントがちょっとずれたのが残念です。
ヤマホトトギスです。
花びらの紫色の斑点がきれいな花です。上品さが
あります。これもピントが会っていません。
トホホです。
秋の七草のひとつ、黄色の花のオミナエシです。
地下茎を伸ばして増えるらしいですね。
そろそろ見頃は終わりでしょうか。
オミナエシの仲間でオトコエシです。
乳白色の花です。あまり見かける機会がありません。
こちらは地表を這う枝で増えるらしいです。
同じ仲間でも違うんですね。
オミナエシ(女郎花)とオトコエシ(男郎花)が
コラボしていました。面白い光景です。
カリガネソウ(雁金草)です。
青紫のきれいな花です。ハナバチなど虫が花に止まると、
受粉しやすいように「首をもたげる」ような仕掛けに
なっているんだそうです。
オオケダテです。
背丈は2mくらいでした。大きいです。
房状の赤い花がたくさん垂れ下がっています。
少なくとも、長さは10センチくらいはあったと
思います。
キク科の花です。シオンです。
青い空を背景にすっくと伸びていました。
背丈は2m以上ありました。
シラヤマギクです。
同じキク科でも、林地の中にひっそりと
小さな花をつけています。
花は1~2cmくらいだったような気がしました。
ノコンギクです。花はシラヤマギクよりも
一回り大きな花です。これも林地の小道に
ひっそりと咲いていました。
スイフヨウ(酔芙蓉)です。
静かに咲いている花が多い中で、
ひと際大きく、優美な花姿でした。
もうすっかり秋の気配がただよう植物園の光景です。
もう一月もすれば紅葉が始まるでしょう。
今年はとりわけ短い秋になりそうです。
先日の日曜日(9月22日)は曇空。お天気はもちそうでした。
暑さも和らいでいました。ブログには、各地のヒガンバナ
が紹介されています。
埼玉(日高市)の巾着田のヒガンバナを見にいくには
絶好のタイミング、と思い込んだのがまずかったんです。
私には珍しく、それっとばかりに電車・バスのアクセスを
調べ、目的地にGO!
実は、今年の開花は遅れているという情報を
すっかり忘れていたのです。
「巾着田曼殊沙華まつり」のHP(日高市観光協会)を
チェックしなければいけなかったんです。
こういう時に限って、電車・バスの乗り継ぎは
実にスムーズ。おまけに座席は空いていて
快適そのもの。
“こういうことってあるんだ。ついてる、ラッキー。”
巾着田の最寄りの停留所でバスを降り、川沿いの小道を
歩いていくと、目の前には野原の緑が広がっていました。
ここは以前は、コスモス畑でした。
曼殊沙華公園は、この先です。いい気持ちです。
公園の入場口へと歩きました。午後1時過ぎです。
それにしても、いやに人が少ないな。
前後に人があまり歩いていません。
このあたりで気づいてもよさそうなものでしたがー。
これなら写真は撮りやすいかもと、のんびり
思っていました。
とにかく、自分の思いこみに全く気づいて
いませんでした。
入場口がある小さな事務所に着きました。
入場料の500円を払おうと見回すと誰もいません。
張り紙がしてあって「入場無料」と出ています。
え、どういうこと!
まさか今年から無料なんて言うことはないはずです。
不思議に思いながら、そのまま園内に入っていくと、
なんと咲いているヒガンバナが少ないんです。
少しは咲いてはいますが、ツボミをつけた茎が
圧倒的に多いんです。これからさらに伸びるので
しょうか、小さな茎も結構あります。
ちょっと見には、アスパラガスみたいです。
(ごめんなさい)
後で知ったのですが、1分咲き程度だったんです。
どうりで、まだ無料だったわけです。
(※9月26日から有料です。HPでご確認下さい)
赤一色に公園を埋め尽くすヒガンバナを期待
していたのに、なんと緑一色に茎がずっと
づづいていたんです。
ヒガンバナの葉っぱは、花が枯れたあとに
生えてきます。つまり一面に屹立しているのは、
ヒガンバナの花茎です。
でも、気を取り直して見れば、これはこれで
見事ではないでしょうか。
もちろん、燃え立つような赤に覆われた一面の
ヒガンバナが素晴らしいわけですが、
その情熱を内に秘めた緑の茎。
変身前の静けさとでもいう光景。
負け惜しみ気味ですがー。
既にあちらこちらに咲いているヒガンバナの風情。
さすがにきりっとしています。
ともあれ、園内の屋台のテントで飲み物食べ物を買って、
一休みです。お腹を満たす穏やかなひと時です。
なんだかんだと言いながら、やはり屋台店にほっこり
してしまう性格は直りません(笑)。
お腹がいっぱいになったところで、改めて園内の
早咲きのヒガンバナの鑑賞です。
まとまって咲いているところが2・3ヵ所あり、
そこには、入園者のスマホ・カメラが集中して
いました。
やはり、うれしい光景です。
今年こそずっと続く赤の絨毯を写真にしたいと
思っていましたが、残念ながら次の機会に
持ち越しです。
HPには開花状況が日々更新されています。
スタッフの方に尋ねたところ、
「この暑さが影響してか、開花が遅れているようです。
今年の一番の見頃は、月末(9月29・30日)あたり
ではないかと思います。是非またお出かけください」
とすまなさそうです。
とんでもありません。自然が予測できるわけは
ありません。見ごろと思い込んだのは私です。
おかげでこんな哀愁に満ちた写真を撮ることが
できました。
今年の思い込みは、あとあとの思い出になるはず
です。こうしてブログを書きながら、笑い話を
紹介できてよかったと思ってます。
アジサイが、あちこちで咲いているのを目にします。
テレビや新聞などでは、アジサイの名所が紹介されて
います。たくさんのブロガーさんがアジサイの記事を
アップしています。
ところで、アジサイ(ガクアジサイ)は日本原産です。
このガクアジサイから生まれたホンアジサイがヨーロッパに
わたり、品種改良されて西洋アジサイが生まれたのだそうです。
アジサイといえば、その風情が、古来和歌や短歌に
詠まれてきています。
ネットをみると、与謝野晶子の次のような短歌が
紹介されていました。
「紫陽花も 花櫛したる 頭をば うち傾けて なげく夕ぐれ」
こうした風情のアジサイも詠まれていたんですね。
そんな折、たまたま新聞に、小平市の「あじさい公園」が
夜間ライトアップされると出ていました。
どんな光景が見られるかライトアップ初日に行ってみました。
駅から公園に向かう散歩道です。思ったほどの人では
ないようです。
園内に入ると、数か所、ライトに照らし出された
あじさいが浮かび上がっていました。
静けさの中のあじさいとでも言ったらいいの
でしょうか。
日中とはまた違った雰囲気で、穏やかさ、
柔らかさ、もの寂しさを感じます。
夜間のあじさいは、やはりうまく撮れません。
西洋アジサイの立ち姿は、柔らかさの中に
きりっとしたものがあります。
ガクアジサイは、風雅な趣を感じます。
これから梅雨を迎えます。雨の雫に濡れた
アジサイの風情も素敵なものになるだろうと
思います。
まだちょっと体にだるさが残っていますが、
近場の散歩だけでなく、どこか適当な
スポットに行ってみようと思いました。
あまり混んでいないところがいいんですが、
とは言え、混んでいるかいないかは、行って
みないとわかりません。
かなり混んでいた場合は、パスすればいい、
そんな気持ちで出かけました。
川越には、何度も行っていますが、東武線の
川越駅近くの寺社は行ったことがありません。
東武線を楽しむのもいいなと思い、早速に乗車。
降り立った川越駅で案内所にいくと、
八幡様が近くにあるとのこと。
もらったマップをみると「川越八幡宮」
と出ています。
そこには「〈健康の神様〉足腰・目の神様・
厄除桃・ぐち聞き様」と書かれています。
なんと今の私にぴったりじゃありませんか。
駅からも近いです。初めての道です。
散策マップを見ながら進むと、一方通行の
通りに「八幡通り」の旗が見えました。
有名な神社なんですね。
神社の由緒書きを見ると、創建は1030年。
1457年に川越城が築城されてからは、
歴代城主酒井一族の崇敬を得て八幡宮が
維持され、以降地域の守護神として
崇められてきているようです。
創建されて1000年に及ぶ由緒ある神社なん
ですね。
神社は参詣の人が絶えませんでしたが、
夕方近くということもあってか、
混みあうこともなく静かな佇まいです。
表参道から見た社殿です。その下の写真は、
社殿前の手水舎の手水鉢です。
鉢に書かれている文字は、「漱(そう)」と
「盥(かん)」です。「漱」は“すすぐ”の意味で、
「盥」は“たらい”の意味です。
つまり、手を洗い、口をすすぎ、身を清めると
いう意味だそうです。もしかして「盥漱」と
読むのかもしれません。
うんちくはともかく、花手水が清々しく感じられ
ました。
境内にはいろいろなご利益をもたらしてくれる
神様が鎮座しておられました。
境内に祀られている「民部稲荷」です。
足腰の神様だそうです。腰痛平癒、健脚祈願
とあります。
マラソンの公務員ランナーとして、完走記録が
ギネスブックにも認定されている川内優輝選手が
奉納した足形がありました。
スポーツ・健康だけでなく、良縁子育て祈願の
イチョウの樹です。
夫婦イチョウというのだそうです。
根元の像が可愛いです。
こちらは厄除けの「厄除桃」だそうです。
さらには、目薬の木です。脇に目の神様の像
(目の神様)があったようですが、撮り忘れました。
やはり私は目が悪いようです。信心が足りません。
社殿に向かう裏参道(西参道)です。
参道脇のアジサイの花生けが素敵でした。
神社の境内にはアジサイが咲き出していました。
アジサイは優しい花ですね。
もうすぐ6月。各地でアジサイの花だよりが聞かれる
時期になりました。
アジサイと言えば梅雨です。
東京の梅雨入りはいつになるでしょうか。
川越八幡宮が健康の神様とは全く知りませんでした。
川越駅からまるで導かれるようにお参りしてきました。
一所懸命お参りさせていただきましたので、
神様が私の回復を聞き届けて下さるに違いありません。
どうかお守りください
外に出て歩くと、ちょっと疲れる感じがしています。
病院の中を歩くことが禁止されていたわけでもなく、
少しはそれなりに歩いていたつもりですが、
まだ何となくふくらはぎのあたりがだるいんです。
考えてみれば、診察も検査も、もちろん食事も、
ほとんど歩かずに済む生活でしたから、
体が楽をしようとしているせいかもしれません。
これでは、筋力が衰えます。
そこで思い切って、時々行っている練馬区の
バラ園(ローズガーデン)に出かけてみました。
バスと電車の乗り継ぎで、それほど歩く必要も
ないので、ちょうどいいかなと思ったわけです。
バラは、見頃をちょっと過ぎた感じでしたが、
スタッフの方が萎れた花をつんだり、花手水を
つくったり、手入れに余念がありません。
きれい、その一言に尽きます。
おかげで、結構な人が、見事にレイアウトされた
園内のバラなどを楽しんでいました。
写真は、ほんの一部ですが、いろいろな色や姿の
バラがあるものです。
一輪一輪のバラも良し。こんもり咲くバラも良しです。
まさに、色とりどりに咲き誇っています。
このバラ園の特色は、主役のバラを中心に、
いろいろな山野草や他の草木が配置され、
見事なレイアウト、デザインがなされている
ことです。
規模は大きくなくても、植物園としての
楽しみもあることが魅力的です。
例えば、スモークツリーも園内のアクセント
であると同時に、素敵な存在になっています。
樹々や山野草もうまく溶け込んでいます。
コガクウツギ。
バイカウツギ。
サラサウツギ。
(違っていたらすみません。ご存知の方教えてください)
コバノズイナ。
これは何と言うんでしょうか。かわいいです。
これも教えてください。
コボウズオトギリ(ヒペリカム)。
こちらは、いわゆる園芸種の草花ですね。
キバナオナガオダマキ(たぶん)。
セイヨウオダマキ。
アルストロメリア。
ペンステモン・ジギタリス(ハスカーレッド)
バーバスカム。
スタッフさんに、「バラとの組み合わせが
いいですね」というと、にっこりされていました。
バラだけでも大変だと思いますが、そのほかの
草木もあり、日頃から手入れがさらに大変だと
思います。
仕事とはいえ、皆さんお花が大好きなんですね。
久しぶりの、外出、出歩きは楽しいものに
なりました。
外に出てみると、ツツジが鮮やかに咲いています。
家々や通り沿いの花壇、集合住宅の垣根、あちら
こちらが赤やピンクなどで彩られています。
季節は初夏に入ったんですね。
ツツジというと、毎年見に行っているのが
根津神社のツツジです。
毎年、上の写真のような満開のツツジが楽しめ
ます。根津神社に限りませんが、ツツジは
どの名所でも、鮮やかというか、艶やかというか、
その色合いには、ただただ圧倒されます。
ネットを見ると、この根津神社のツツジは、
「文京つつじまつり」として行われています。
期間は、3月30日から4月30日までとなって
います。ちなみに、文京区の花はツツジになって
いますので、区としても力が入っているイベント
なんですね。
出かけたのは先週土曜日。会期の後半過ぎです。
それほど混むこともないだろうと考えて、最寄り駅
を降り、ぶらぶら街歩きを楽しみながら、目指す
根津神社へ。
屋台店がずらっと並ぶ西口から、境内に入り、本殿・
拝殿を左手に見ながら、楼門のあたりまで来ると、
写真のように、人・人・人です。
しかも「つつじ苑」の受付入口まで、
ぐるっと長い列ができていました。
外国人観光客も多いですね。
せっかく来たにもかかわらず、桜のほうは、
開花が遅れて堪能できなかった来日客も
多かったようですが、ツツジのほうは着実に
咲いているようですし、おそらくピッタリの
観光になっているのでしょう。
さて、いよいよ受付を通って、つつじ苑に
入苑です。
入苑者が多い割には、渋滞でちっとも先に進まない
ということはありませんでした。
両サイドのツツジを撮ったり、行く手を見上げながら
撮ったり、夢中で撮りました。
ゆっくりゆっくり人波が進んでいきます。
写真を撮るのに絶好のポイントになると、
ちょっと足取りが止まったりしましたが、
皆さんほとんどスマホです。
手慣れたものです。素敵なツツジを背景に、
すかさずパシャッと記念写真。
自撮りも手慣れたものです。2・3人のグループで、
はい、Vサイン (^_^)v。
ゆっくりしたペースが、かえってツツジを楽しむ
のにちょうどいいようにさえ感じられました。
緑の木立の中の色とりどりのツツジ。
この光景はイルミネーションのような形で
表すことは、ほとんど難しいでしょうね。
初夏の装いを、しっかり楽しむことができた
一日でした。
世界が平和でありますように!
昭和記念公園のチューリップは今がちょうど
見頃です。都内でも屈指の名所です。
おそらくたくさんの人出でしょう。毎年カメラで
撮ってきましたが、今年もでかけてみました。
公園の中心部にある“原っぱ広場”です。ここは
とにかく広い原っぱなんです。
いつものように家族連れを中心に歓声が響いて
いました。
この写真で見るだけでも、かなりの人ですから、
チューリップ畑のほうにはもっと多くの人がいる
はずです。
ところで、チューリップは品種改良されて、
今やいろんな色や花びらのものがあるようです。
この昭和記念公園では、202種25万球が植え
られているのだそうです。
原っぱ広場の隣が、小川と小さな池のある
“渓流広場”になっています。
チューリップは、その小川や池のまわりに
レイアウトされています。
予想した通り多くの人出です。
外国から観光にきたと思われる人もずいぶん
多く見られます。
コンデジや、中には大きなカメラで
撮っている人もいましたが、今はほとんど
と言っていいほど、スマホです。
チューリップを撮るだけでなく、花を
背景に自撮りする人が目立ちます。
みんな楽しそうです。
私たち日本人は、チューリップ大好きだと思います。
学校の音楽の時間にならった「唱歌・チューリップ」
「さいた さいた チューリップのはなが
ならんだ ならんだ あか しろ きいろ
どのはなみても きれいだな」
誰でも知ってますよね。
小学校の頃、チューリップを鉢植えで
育てたりしませんでしたか。
チューリップの生産ですが、世界のいろいろ
な国で生産が行われています。
正確なデータは見つけられませんでしたが、
その中でも断トツ1位の生産量を誇るのが
オランダです。
ヨーロッパではイギリスやフランスなど、
アジアではトルコや中国、そして日本も生産が
盛んな国に数えられるようです。
ところでネットをみていましたら、
チューリップの原産国はオランダかと思いきや
そうではなく、中央アジアの今のトルコの
地域のようなんですね。
歴史的には、トルコからヨーロッパに伝わり
世界に広まっていったようです。
ちなみに、トルコの国花はチューリップだ
そうです。
チューリップは、それぞれの国の文化に
溶け込んでいます。
オランダやトルコなどで行われる
フェスティバルは有名ですね。
チューリップをはじめいろいろの花が
世界中で愛で、楽しまれるということは、
世界が平和であってこそのことです。
どうか、世界が平和でありますように!
昨日の31日(日)は快晴でした。しかも28℃の夏日に
なりました。開花宣言(東京)があって二日目です。
まだそれほど花は開いていないかもしれない、
と思いつつも、ひょっとして穴場があるかもしれません。
ネット検索をすると、なんと小石川後楽園が7分咲きと
出ているではありませんか。
お昼もだいぶ過ぎていますし、今から行くなら人出も
たいしたことはないだろうと、のんびり構えて出かけました。
ところが、最寄り駅で電車を降り、園の正門に向かうと、
なんと受付の前は、入園券を求める人の列ができています。
どうやら、皆さん考えることは一緒だったようです。
小石川後楽園は回遊式の庭園で、徳川御三家・水戸藩の上屋敷。
春は園内の樹々の緑と桜のコントラストが美しいところです。
入口を入ると、すぐ前の枝垂れ桜に人だかりがしていました。
園では、この桜の開花がだいぶ進んでいるようでした。
確かに見事な桜です。
枝垂桜を取り囲むようにしてたくさんの人が
桜の写真を撮っています。
桜を撮るだけでなく、花を背景に記念写真を
撮る人など大勢の人です。
外国からの観光客も多いようです。
せっかく来日したにもかかわらず、ツボミばかり
だったと思いますから、さぞ嬉しい開花でしょう。
枝垂桜の脇の小ぶりな桜にも、カメラを向ける人が
絶えません。人が途切れることなくやってきます。
なかなかシャッターを切ることができません。
待ちに待った本番の桜の開花ですから仕方がないです。
小石川後楽園は桜の樹の数はそう多くはなかった
ように思います。
奥の方にも桜の樹があったはずですが、池の周りで
写真を撮るうちに疲れてきました。
都内には、名所はたくさんあります。
そこで今回は短時間で引き上げることにしました。
正門前には早くもツツジがだいぶ咲いていました。
その脇には、小さな木に白い花が咲いていました。
これは名前が何かわかりません。
いずれにせよ、次々と花が咲いていくことでしょう。
このまま行くと、あっという間に初夏の気候になる
かもしれません。自然にあおられそうです(笑)。
これまで通所リハビリをずっと一緒に受けていた
Aさんが、今月退所しました。
Aさんは、介護スタッフさんから励ましを
受けながら、リハビリを頑張っていた
優しい方でした。
最近、少しづつ歩きがゆっくりになって
いましたので、体力的なこともあった
のかもしれません。
体の動きが衰えてくると、どうしても外出が
おっくうになります。リハビリは、合間に
いろいろな方とおしゃべりができますし、
話も聞いてもらえます。それもリハビリの
効用です。
とりわけ女性陣は、いつも話の花を咲かせて
います。おしゃべりで、たくさん元気が
もらえるんですね。
「あなたは若いのに頑張らなきゃ」と逆に
励ましてくれたり、「いいわね」と私の
折り紙をもらっていってくれたり。
Aさんとは気が合いました。とても残念です。
いつかどこかで、ばったりお会いすることが
あればうれしいなと思ってます。
どうかお元気でお過ごしください。
久しぶりに、所沢の多聞院にでかけてみました。
毘沙門堂、狛寅。多聞院はいつもどおり静かな
佇まいです。家族の健康、そして世界の平和を
祈らせていただきました。
ジンチョウゲのいい香りがただよっていました。
ジンチョウゲの仲間のオニシバリ(鬼縛り)です。
終わりかけのようでした。
オニシバリの名前の由来は、樹皮が強いため、
この樹皮で鬼を縛っても切れないだろうということで
名付けられたとか。
ミツマタです。これもジンチョウゲ科の木なんですね。
これもジンチョウゲ科のシキミ(シキビ)です。
線香の原料になるそうですから、仏教とのかかわりが
深いといわれる木です。
サンシュユ(山茱萸)は、満開でした
アセビ(馬酔木)もたくさんの花をつけていました。
いつもじっと我慢の構えの「鬼の悟り」の像です。
きっと悟りを開いたんでしょうね。
こちらは「鬼の寒念仏」像です。
以前紹介しましたが、偽善者を風刺したもの
と言われます。
ユキワリソウ(雪割草)は、時期を過ぎた
ようです。
八重のキクザキイチゲです。
バイモ(貝母)は、今が時期なんでしょうか。
カタクリが花を開き始めていました。
これからが見頃になると思います。
多聞院は山野草が中心で、園芸種は少ないんですが、
ヒヤシンスの花が、あちこち顔をだしていました。
多聞院の花は、私たちに何を語りかけている
のでしょうか。
どうして、人間は争いをやめないのか。
どうして世界は争いが絶えないのか。
毘沙門堂に掲げられた「祈 世界平和」の言葉を、
改めてかみしめたいと思いました。
前回に続き、津雲邸の雛まつり展です。
津雲邸は現在歴史資料館として運営されています。
展示されている”ひな人形”と”極小ひな道具”は、
主に江戸後期から末期の作のようで、700点から
800点はあるようです。
上の写真は展示物を説明した説明板ですが、
光が反射してうまく撮れませんでした。
ここに書かれた内容については、当日は、
展示室(1階と2階の和室)ごとに、それぞれの
スタッフの方が、詳しく説明してくれました。
興味深い説明が次々あったのですが、内容が盛り
だくさんで理解が追いつきませんでした。
ちょっと惜しいことをしました。
津雲邸のひな人形は有職雛(ゆうそくびな)といい、
公家の風俗を忠実に縮小した雛人形だそうです。
本来は公家がその家の格式に応じた雛人形を特別に
作らせていたもので、公家と縁戚関係にある上級武家
や富裕な町屋などでも所有していることがあったとか。
これは有職雛の一つですが、稚児雛といい、
幼子の姿でつくられた変わり雛なのだそうです。
立雛(たちびな)です。
紙雛ともよばれ、幼子の病気や災厄を祓い
無事な成長を祈る雛人形だそうです。
これは初参人形(ういざんにんぎょう)とよばれ、
いわゆる雛人形ではなく、公家の子女や能役者・
狂言者の子弟らが御所に初めて参内した時に
天皇より下賜された人形なのだそうです。
御所人形と呼ばれるもので、大名が参勤交代の際、
御所にご挨拶の目録を贈る風習があり、
その返礼品として賜ったものだそうです。
こんな変わり雛もありました。
鳴子こけしの雛人形です。
東北人の私には、懐かしさを覚えます。
たくさんの雛道具が展示されていました。
どれも極小です。つまり精緻なミニチュアです。
これらがつくられるようになった理由ですが、
スタッフの方の説明は次のようなことでした。
聞き違っていたらすみません。
『江戸時代の改革で、「贅沢禁止令」が出された影響で、
職人が技を磨き極小の道具をつくるようになったため。
その結果返って高価で精緻なものがつくられるように
なっていった。』
よくわかりませんが、禁止令は天保の改革の時
でしょうか。ともあれ、どれも素晴らしいつくりです。
写真に撮り忘れましたが、ギヤマン(薩摩切子や
江戸切子などのガラス細工)の小さなグラス一つでも、
評価は10万円くらいらしいですよ、との説明でしたから、
もはや工芸品以上ですね。
中には、尾形乾山(尾形光琳の弟)の作と思われる
ものも展示されていましたので、こうなるとまさに
文化財ともいえる美術品ですね。
(※一枚目の写真の上段の右側です。内裏雛のアップ
の写真は青梅市観光協会のHPからお借りしました。)
その他、飾られていた掛け軸もかなりの
値打ちのもののようでした。
青梅に、財を投じてこのような接遇施設をつくった
津雲氏は相当な方だったと思いますが、
同時に青梅という地が、歴史的に経済の要衝の地で
あったことを物語っているように思いました。
来年になるかもしれませんが、次に訪れる機会が
あれば、今度はじっくり収蔵品や建物のことを
聞きたいものです。
今日(3日)は、ひなまつりの日でした。
各地で、いろいろな飾りつけや展示が
行われていることが、テレビなどで紹介
されていました。
しかし、近場で行われているところがあるか
どうか、そもそもまつりの実施会場やアクセス
など、ほとんど調べていませんでした。
そこで、東京郊外のひなまつりを
ネットチェックしてみました。
すると青梅市でひな祭りの展示が行われている
ようです。
吉野梅林でよく知られている青梅です。
以前行ったことがあります。
さっそく、青梅線に乗ってでかけて
みました。
青梅駅の構内に、昭和の映画の主人公を絵にした
看板(ポスター)がいくつか掲示されていました。
懐かしいです。
青梅は昭和レトロを「売り」にしているんですね。
さて、ひな祭りの展示会場は、駅前の観光案内所で
行き方を教えてもらい、ぶらぶら歩いていきました。
確かにレトロな雰囲気を感じる街です。
目指したのは「津雲邸」です。
津雲邸とは、青梅出身で、衆議院議員だった
津雲國利氏(1893~1972)が、1931(昭和6年)
~1940年(昭和15年)にかけて建てた、
賓客をもてなすための迎賓施設です。
現在国の登録有形文化財に指定されています。
建物は京都から招いた宮大工と地元の大工
や職人との協働で造られたものだそうで、
内部のつくりは、和と洋を融合させた相当に
贅沢な造りになっています。
ちなみに、家紋は「蝶」だったそうです。
玄関を入ると、吊るし雛が飾られていました。
これは新しいのか古いのか、聞き逃しましたので、
よくわかりません。
津雲氏が収集したものと思いますが、
五段飾り雛人形(有職雛)です。
スタッフの方の説明をはっきり覚えていませんが、
確か「江戸後期の作で、位の高い公家の風俗を
身にまとっている、五人囃子は雅楽の
演奏をしている、三人官女はいない。
当時は、あるいは五段とか七段とか決まって
いたわけではなく、後々次第に豪勢な飾りに
なっていったようだ」といったことだったと
思います。
雛飾りの人形や道具がかなりの数に及んで
いました。
次回に続けて紹介したいと思います。(続く)