ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

緑の茎にも風情はあります ~巾着田曼殊沙華公園~

2024-09-23 | 公園・庭園・名所

先日の日曜日(9月22日)は曇空。お天気はもちそうでした。
暑さも和らいでいました。ブログには、各地のヒガンバナ
が紹介されています。
埼玉(日高市)の巾着田のヒガンバナを見にいくには
絶好のタイミング、と思い込んだのがまずかったんです。

私には珍しく、それっとばかりに電車・バスのアクセスを
調べ、目的地にGO!

実は、今年の開花は遅れているという情報を
すっかり忘れていたのです。
「巾着田曼殊沙華まつり」のHP(日高市観光協会)を
チェックしなければいけなかったんです。

こういう時に限って、電車・バスの乗り継ぎは
実にスムーズ。おまけに座席は空いていて
快適そのもの。
“こういうことってあるんだ。ついてる、ラッキー。” 




巾着田の最寄りの停留所でバスを降り、川沿いの小道を
歩いていくと、目の前には野原の緑が広がっていました。
ここは以前は、コスモス畑でした。
曼殊沙華公園は、この先です。いい気持ちです。








公園の入場口へと歩きました。午後1時過ぎです。
それにしても、いやに人が少ないな。
前後に人があまり歩いていません。
このあたりで気づいてもよさそうなものでしたがー。
これなら写真は撮りやすいかもと、のんびり
思っていました。

とにかく、自分の思いこみに全く気づいて
いませんでした。
   
入場口がある小さな事務所に着きました。
入場料の500円を払おうと見回すと誰もいません。
張り紙がしてあって「入場無料」と出ています。
え、どういうこと!
まさか今年から無料なんて言うことはないはずです。
不思議に思いながら、そのまま園内に入っていくと、
なんと咲いているヒガンバナが少ないんです。



















少しは咲いてはいますが、ツボミをつけた茎が
圧倒的に多いんです。これからさらに伸びるので
しょうか、小さな茎も結構あります。
ちょっと見には、アスパラガスみたいです。
(ごめんなさい)

後で知ったのですが、1分咲き程度だったんです。
どうりで、まだ無料だったわけです。
(※9月26日から有料です。HPでご確認下さい)

赤一色に公園を埋め尽くすヒガンバナを期待
していたのに、なんと緑一色に茎がずっと
づづいていたんです。
ヒガンバナの葉っぱは、花が枯れたあとに
生えてきます。つまり一面に屹立しているのは、
ヒガンバナの花茎です。

でも、気を取り直して見れば、これはこれで
見事ではないでしょうか。
もちろん、燃え立つような赤に覆われた一面の
ヒガンバナが素晴らしいわけですが、
その情熱を内に秘めた緑の茎。
変身前の静けさとでもいう光景。
負け惜しみ気味ですがー。










既にあちらこちらに咲いているヒガンバナの風情。
さすがにきりっとしています。





ともあれ、園内の屋台のテントで飲み物食べ物を買って、
一休みです。お腹を満たす穏やかなひと時です。
なんだかんだと言いながら、やはり屋台店にほっこり
してしまう性格は直りません(笑)。





























お腹がいっぱいになったところで、改めて園内の
早咲きのヒガンバナの鑑賞です。
まとまって咲いているところが2・3ヵ所あり、
そこには、入園者のスマホ・カメラが集中して
いました。
やはり、うれしい光景です。

今年こそずっと続く赤の絨毯を写真にしたいと
思っていましたが、残念ながら次の機会に
持ち越しです。

HPには開花状況が日々更新されています。
スタッフの方に尋ねたところ、
「この暑さが影響してか、開花が遅れているようです。
今年の一番の見頃は、月末(9月29・30日)あたり
ではないかと思います。是非またお出かけください」
とすまなさそうです。
とんでもありません。自然が予測できるわけは
ありません。見ごろと思い込んだのは私です。




おかげでこんな哀愁に満ちた写真を撮ることが
できました。

今年の思い込みは、あとあとの思い出になるはず
です。こうしてブログを書きながら、笑い話を
紹介できてよかったと思ってます。

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ゆっくり、のんびり ~敬老の日のいただきもの~

2024-09-19 | 日記

16日(月曜日)は敬老の日でした。
この日、国(総務省)から、65歳以上の高齢者の
推計人口が発表されました。
それを見ると、65歳以上の高齢者の割合は
総人口の29.3%(3625万人)。
過去最高だそうです。おおよそ10人中3人が
65歳以上の高齢者ということになります。
この高齢者の割合を細かく見てみると、
70歳以上の高齢者の割合は23.4%。
75歳以上は16.8%。80歳以上は10.4%。
なかなかに多い割合です。
私も「高齢社会」の堂々たるメンバーです。



ところで高齢者とは何歳からをいうのか。
一律に決められているのではなく、
法令によって異なっています。
65歳以上が高齢者と言われても、60代は
まだまだ現役と感じる人も多いと思います。

こんな調査結果があります。
60歳以上の人に、自分が高齢者だと感じるかを
聞いたところ、感じると答えた人が過半数なのは、
75歳以上でした。(2014年度:内閣府調査)
この調査から10年たっています。
ひょっとしたら、今は、自分を高齢者と感じる
年齢は、80歳くらいになっているかもしれませんね。

高齢者にとって「生きがい」のある生活が大切と
言われます。そんなに難しく言わなくとも、
とにかく人様にご迷惑をかけない程度に、
好きなこと、やりたいことがあればそれでいいような
気がするのですがー。






先日の「敬老の日」にあわせて、気の置けない
間柄だった知人のご家族から、今年もまた
お祝いの品をいただきました。
ご家族は、かなり遠方にお住まいということ
もあり、お会いしたことはないんです。
それだけになおさら、お気遣いにうれしいものを
感じます。

一昨年の春に亡くなった知人は、まだ70代後半
でした。本当に懐かしく思い出します。

「最近“いいね”と思ったことある! 
初めて聞いた・見た・やったってことある! 
また同じことをと言ってるって言われたって! 
いいじゃない。大事と思うから言ってるんだから。」
そんな知人の声が聞こえてきます。

確かに最近、「あれ、あれだよ。何だっけ」と、
すぐに思い出せないことが
多くなってきました。
でも頭の中の「物入れ」を整理してるんです。
どこにしまったか思い出せないだけです。
別にどってことないです。(笑)

敬老の日のいただきものは、亀のあられに亀の餅。
ゆっくり、のんびり一日を過ごしていけばいいの
ではないかと思うんです。

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時の流れを感じながら ~田島山十一ヶ寺・練馬城址公園~

2024-09-13 | 日記

相変わらず暑い毎日です。外歩きも、つい億劫に
なってしまいます。そんな中でネットを通じて、
いろいろなブログを読むことができるのは、
楽しいものです。

ブログを読ませていただきながら、見慣れた空の、
思いがけない発見に驚かされたり、忘れてしまい
がちな自然の移り変わりを気づかされたり。
花の風景をブログにすることが多い私にとって、
自然の中に感動を見つけておられる方がたくさん
いらっしゃることを知り、そうした方々との
「つながり」を思わずにはいられません。
今月初めの“たかさん”の「久しぶりの
夕焼け」
もそうでした。

もちろんどのブログにも、新しい出会いが
あります。そうしたブログは数え切れません


年を重ねると体調の良しあしがでてきますが、
これからも皆様のブログを力にして、頑張って
いきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

さて、例によってぶらぶらです。
     
先日、練馬区の豊島園近くにある
「田島山十一ヶ寺」をぶらっとしてみました。
11のお寺は、元は浅草にあった浄土宗のお寺
「誓願寺」の塔頭で、大正12年(1923年)の
関東大震災後にこの地に引っ越してきたものです。
以前にも、ブログにアップしています。



「としまえん」と言えばかっては、都内でも
有数の遊園地でしたが、4年前に閉園になり、
現在は、その跡地がハリーポッターの
「スタジオツアー東京」と、都立練馬城址公園
になっています。
豊島園駅も素敵にリニューアルされていました。









さて11のお寺の中に入っていくと、
静けさが広がっていました。
一つ一つのお寺はこじんまりとした感じですが、
どのお寺も閑静な佇まいが広がっています。
お庭はどこもよく手入れがされています。





お寺のいくつかには、仏さまの「教え」でしょうか、
言葉が記されています。
最近こうした言葉に我が身を振り返るように
なりました。もはや遅いですがー。




     

    


浄土宗のご本尊は阿弥陀如来です。
そのほかにも各寺にはお地蔵さまや、
観音さまなど人々をお救いになる仏さまが
私たちを見守っておられました。










中には、お蕎麦の好きなお地蔵さま?や、
かわいいお地蔵様などが置かれています。
直ぐ上のお像はどなたでしょうか。達磨さま?



この三匹のカメさんたちは、
何を話しているのでしょうか。



訪れたときはサルスベリの花が鮮やかでしたが、
もうすぐ彼岸花が、寺のあちこちに花を開かせる
はずです。
喧騒な日々です。たまには静けさに身を委ねて
みることも必要なのかもしれません。



豊島園駅に戻り、かつて遊園地があったほうに
行ってみました。ここは歴史的には、14世紀末に
築城された練馬城があったところとされていますが、
太田道灌によって攻め滅ぼされて、1477年に廃城に
なったと言われます。
城址公園として整備が進められています。





花壇にはヒメカンゾウの黄色い花が、
ポツンポツンと咲いていました。
ヒメカンゾウは、朝花を開くと、夕方には
萎れてしまう、一日花なんだそうです。



公園入口のベンチで一休みしていると、
隣のベンチで、様変わりした公園を見やりながら、
二人の女性がおしゃべりを楽しんでいました。
「あの頃は、子どもを連れて、としまえんに
遊びにきたものよね・・」
本当に懐かしそうでした。






少し先にいくと、石神井川が流れています。
その川向うに、ハリーポッターをテーマにした
「スタジオツアー東京」がありました。
若い人や外国からの観光客に人気のスポットに
なっているようです。

数百年の時を経て、
まさに「つわものどもが夢の跡」です。
こうしてみると、100年・200年の時の流れも、
あっという間です。

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国立東京博物館で縁日が ~小さな夏祭り~

2024-09-08 | 美術館・博物館・記念館

2週間ほど前のことになってしまいましたが、
家人が、上野の東京国立博物館で「神護寺展」の
夜間開館があるから、行ってみたいと言います。
神護寺と言えば京都の高尾にある有名な寺院。

ネットをみると、この特別展が夜間開館で観覧でき、
同時に「縁日」が楽しめる、
とでています。
題して「東博縁日」。
ちょっとお堅いネーミングですが、
国も粋なことをー。
面白そうです。



上野公園は久しぶりです。
降り立った駅舎はかつての駅舎とは違います。
様変わりして随分とモダン。
上野駅(公園口)に着いたのが平日の夕方5時半。
たぶん美術館や博物館などから帰る人たちなので
しょう、逆に駅へ向う人が多くなっています。
しかもまばらになってきています。

駅に向かう人を避けるように国立博物館へと歩いて
いくのは、開閉時間を間違えていると思われや
しないか。何となく落ち着きません。



夜間開館の入場は、正門ではなく、正門の左手にある
「黒門」でした。平日は閉じられています。
この門は、かつての鳥取藩池田家の上屋敷の正門で、
明治時代は東宮御所の正門だったそうです。
国の重要文化財です。



入場時間の午後6時には、いつのまにか黒門前に
人が集まってきていました。
国立博物館の「縁日」。ライトアップされた
博物館の建物も見られます。
私たちだけでなく、行ってみたい人が結構いる
みたいです。













夕方6時、一斉に入場していきます。
早速に縁日の店を見ている人もいますが、
「神護寺展」を見てから店を覗くことにしました。



今回、有名な「伝源頼朝像」の肖像画をはじめ、
国宝や重要文化財の寺宝の数々が展示されて
いました。が、ほぼすべて撮影禁止。

人が少ない分じっくり鑑賞できるわけですが、
そもそも、仏教の歴史に疎いですし、
空海や真言密教についての知識も薄いです。
“ふむふむ、そうか”とうなずきながら、
あっという間に出口へ。
まるで子どものように、“さあいくぞ縁日の店に”、
となりました。









少しづつ店を覗きながら本館のほうに戻りました。
飲食物の店は、ずらっと並んではいませんでしたが、
さすがにジュウジュウ・パタパタの屋台店でなく、
スマートなキッチンカー。
会場が博物館という場所だからなんでしょうね。



館内の掲示に、縁日のイベントとして、
太鼓の
演奏が掲示されていました。本館前の特設ステージ
です。開始時間まで時間があります。
そこでキッチンカー前のテーブルに座り、
飲み物とたこ焼き・焼きそばです。
日本の歴史や文化財より「縁日」です。



やがて太鼓の演奏が始まりました。
本館前の玄関の特設ステージです。











六人編成のグループです。名前は忘れました。
大きな石造り?の本館の玄関前です。
ちょっと寂しくはないか。そんな心配は無用でした。
太鼓の響きが、それはそれは凄いんです。
博物館の静寂を打ち破るような演奏。
日本で最高峰の博物館に“こだま”します。
鳴り響くは、
ドンドン、ドドン、ドドド。
激しく打ち鳴らされる太鼓の音。
博物館と太鼓演奏。素晴らしいコラボ。
展示されている仏像も何事かとびっくりのはず。







厄を払い、幸運をもたらす獅子舞。
見物客の間を、ステージを降りた獅子が、
大きな口で見物客を「噛んで」回ります。
まさに縁日です。









あっという間に閉館の午後9時になりました。
博物館に静けさが戻りました。
博物館前の噴水も終了です。

夏の小さな縁日を楽しんだひと時でした。
それにしてもお堅い国の博物館主催の祭り。
こんな「遊び心」の催しもあったんですね。
柔らかい催しもの、ウエルカムです

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妙に自信があったので ~雨の中の散歩~

2024-09-04 | 日記

このところ天気が安定しません。
雲の合間に青空が見えていても、いつのまにか
雲が広がり、急に雨が降りだしたりします。
傘を持って外出すればいいわけですが、
持ち物が増えるのが面倒です。
大丈夫だろうと判断して(というより期待して)、
持たずに出たときに限ってなぜか雨に見舞われます。

ところで地面を忙しく這いまわっているアリは、
雨がふりそうになると巣穴をふさぎます。
雨になることをどうしてわかるのか。
それは、アリの触覚や体毛などがセンサーの役割
を果たしていて、気圧・湿度・気温などの変化を
感知しているらしいです。
雨水から巣穴を守っているわけですね。
昆虫は賢いです。
もっとも人間のほうも、最近は、雨雲レーダーの
アプリもあり、精度は上がっているようですがー。

昨日(3日)は、午前中は小雨。午後は雨は止み
ましたが、相変わらず灰色の雲は広がっていました。
そのせいか、気温が下がり涼しいです。
ぶらぶら歩きは今だと、コンデジを片手に散歩に
出ました。
  
通りのハナミズキの実が赤くなってきています。
秋の気配です。



コムラサキの実も、紫色を帯びてきました。
以前、このブログにムラサキシキブと書いて
しまいましたが、正しくはコムラサキのようです。



ノイバラの実はまだ緑色です。
色づくのはもう少し先のようです。

     




「たかさん」のブログで紹介されていた
センニンソウのようです。
こんなにもこんもりと咲いていたので、
何だろうかと思っていました。



夕方から咲き出すオシロイバナ。白い花がびっしりで、
ショウゾウソウの赤といいコントラストです。





ジニアやハナトラノオもきれいな花を
見せてくれています。やっぱり、散歩に
出て良かった、と、ここまでは OK だった
んですがー。


 
“散歩は涼しいのが一番” などと悦にいって
いたところ、何とポツリポツリと雨が降り
出しました。いつのまにか空が暗くなって
いたことに気づかずに、花の写真を撮って
いたわけです。
当然、傘はもっていません。
降らないという自信がありましたのでー。
もちろん何の根拠もありません。

慌てて引き返しましたが、すっかり歩きが遅く
なっている私です。濡れてしまったことは
いうまでもありません。
雨の感度ゼロですから、仕方ありません。

家に引き返す途中、自転車に小さい子どもを
乗せて、全力で走っているお母さんがいました。
保育園に迎えに行った帰りのようです。
特段慌てているようには見えません。
きっと雨は予想していたのでしょう。
もしものときは、家も近いし、ビューっと帰ろうと
思って、家を出たのだと思います。
私とは違うはずです。
お母さんの姿がたくましく感じられました。

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