5年前にNHKの大河ドラマ「平清盛」の題字を担当したことで、全国にその名を知られることになった金澤翔子さん。その翔子さんの書展が上野の森美術館で開催されていました。
山手線の上野駅で降り、公園口から歩いて数分。平日にもかかわらず、会場には書を鑑賞するたくさんの人で溢れていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/7d/67c5ded5c1f92d61f886f1d0e202899b.jpg)
会場で彼女の書を目の当たりにしました。何と表現したらいいのでしょうか。
書道の作品というと、その評として、美しいとか、気品に満ちているとか、高尚なものを感じさせるなどという言葉が思い浮かびます。しかし、彼女の書を前にして、そうした言葉では言い表せないものを感ぜずにはいられませんでした。
「風神雷神」の書は神様が降りてきたのでしょうか。「道心・仏心・慈愛・愛」などには仏様の祈り感じます。「命・飛翔」にはしなやかに生きようとするものを感じます。
それらの書は、優しく、賢く、力強く、そして時に激しく、見るものの心に迫ってきます。「今を生きる」という純心な想いが伝わってきます。
それは彼女自身の心の在り様なのかもしれません。
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彼女を支え続けてこられたお母さんのエッセイ「心は天につながっている」(PHP:2016年10月)の中に、「日本一幸せ」というエッセーがあります。そこにはこう書かれています。
翔子誕生で、涙にくれてダウン症の告知を受け、その日から余りの苦しさに
日記をつけ始めていた。告知の日に「今日、私は日本で一番悲しい母だろう」
と書いてあった。
その後もおろおろと悲しみ、この世から消えようと、もがいていた。あの日
から26年経った今、我が子に幸せかと問われて「母さんは日本一幸せだよ」と
答えられる。死のうとしても死ねなかった私はしみじみと思う。「生きてさえ
いれば絶望はない」と。
せつないまでの親としての想いを吐露した文章です。私には、翔子さんの在り様が、お母さんに気づきをもたらしその在り様を変えているように思うのです。守ってやらなければならないという呪縛から解放しているように思うのです。
彼女は「心の書家」なのではないでしょうか。展示されている書の中で、「共に生きる」という書が、今私の脳裏に焼き付いています。
山手線の上野駅で降り、公園口から歩いて数分。平日にもかかわらず、会場には書を鑑賞するたくさんの人で溢れていました。
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会場で彼女の書を目の当たりにしました。何と表現したらいいのでしょうか。
書道の作品というと、その評として、美しいとか、気品に満ちているとか、高尚なものを感じさせるなどという言葉が思い浮かびます。しかし、彼女の書を前にして、そうした言葉では言い表せないものを感ぜずにはいられませんでした。
「風神雷神」の書は神様が降りてきたのでしょうか。「道心・仏心・慈愛・愛」などには仏様の祈り感じます。「命・飛翔」にはしなやかに生きようとするものを感じます。
それらの書は、優しく、賢く、力強く、そして時に激しく、見るものの心に迫ってきます。「今を生きる」という純心な想いが伝わってきます。
それは彼女自身の心の在り様なのかもしれません。
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彼女を支え続けてこられたお母さんのエッセイ「心は天につながっている」(PHP:2016年10月)の中に、「日本一幸せ」というエッセーがあります。そこにはこう書かれています。
翔子誕生で、涙にくれてダウン症の告知を受け、その日から余りの苦しさに
日記をつけ始めていた。告知の日に「今日、私は日本で一番悲しい母だろう」
と書いてあった。
その後もおろおろと悲しみ、この世から消えようと、もがいていた。あの日
から26年経った今、我が子に幸せかと問われて「母さんは日本一幸せだよ」と
答えられる。死のうとしても死ねなかった私はしみじみと思う。「生きてさえ
いれば絶望はない」と。
せつないまでの親としての想いを吐露した文章です。私には、翔子さんの在り様が、お母さんに気づきをもたらしその在り様を変えているように思うのです。守ってやらなければならないという呪縛から解放しているように思うのです。
彼女は「心の書家」なのではないでしょうか。展示されている書の中で、「共に生きる」という書が、今私の脳裏に焼き付いています。
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