中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

平湖

2008-01-20 08:28:40 | 中国のこと
 烏鎮から上海の戻る途中で、上海と隣接する浙江省平湖(ピンフ)市に寄った。ここはガイドブックには載っていないが、たまたまインタネットで見たので立ち寄ることにした。

 平湖市は浙江省の東北に位置していて、東は上海に隣接して南は杭州湾を臨んでいる。この地図は不鮮明だが東が上海、南が杭州湾、西北が江蘇省となっている。歴史は古くこの地に海塩という県が設置されたのは紀元前222年と言う。現在の人口は50.2万人。

 
  この平湖で有名な史跡は莫(モ)氏荘園ということなので、まずここに行くことにした。通りに面した小さい門をくぐると受付がありここから入る。買った案内書によると、この荘園は典型的な江南地方の建築様式の建物群で、面積は4,800平方メートル余り、建築面積は2,600平方メートル余り、建物内の部屋は70以上とある。清朝の光緒23(1897)年に莫放梅(モ・ファンメイ)という人物が白銀10万両を投じて建造し3年後に完成したと言う。
 荘園俯瞰。平湖市のHPから。

 ガイドの梁莉が頼んでくれたようで、案内役の女性が付いて荘園内を回った。まだ若いが落ち着いた美人だった。


 荘園内は非常に広く、いくつかの建物がある。瓦が美しい。




 建物の精緻な装飾と燈篭。
 
 
 建物にある中門。




 建物の中には多くの部屋があった。もっとも大きいのは主人の応接間(正庁)。


 女主人の応接間(女庁)。


 寝室。大家族なのでいくつもある。




 新婚の部屋


 部屋は廊下で結ばれている。


 厨房


 中庭



 
 主人などが外出するときに使う駕籠。




 正門は運河(南河)に面している。




 案内役の女性が丁寧に説明してくれたが、非常に広くて多くの建物や部屋があるので、かなり時間がかかった。この荘園の設立者の莫放梅は豪商であったようだが、その桁外れの豪奢な生活ぶりが想像された。