中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

いい加減な見出し

2008-01-25 09:07:53 | 身辺雑記
 パソコンを開くと「Windows Live トゥデイ」というウインドウが画面に出る。以前はMSN毎日ニュースが提供していたが、現在はMSN産経ニュースの提供になっている。その日のニュースを何本か選んで、その見出しを載せているので、興味のあるものをクリックすればいい。

 数日前に「ウッズ、TV中継で人種差別発言」という見出しを見た。ウッズと言えば、米国のプロゴルファーのタイガー・ウッズのことだろうと思ったが、彼は複数の人種の血が混じっていて、その彼が人種差別発言とはいったいどうしたことかと疑問に思い開いてみた。

  現われた画面の見出しは太字で大きく「ウッズをリンチしろ!米司会者がTV中継中に人種差別的発言」となっていて、何だ、まったく違うじゃないかと思って記事を読んでみた。要約すると、テレビ中継の解説者の男性が「ウッズに勝つにはほかの選手が一丸となって戦うしかない」と発言すると、同席していた女性司会者が「リンチ・ヒム(やつをつるせ)ね」と冗談で応じたというものだ。リンチという言葉は、かつて黒人差別が激しかった時代に南部の黒人が私刑で絞首されたことを想起させるので、ウッズの代理人が不快感を示し、女性司会者は2週間出演を自粛することになったと、こういう話だ。

 記事を見るといきさつはよく分かったのだが、なぜ最初の画面の見出しが「ウッズ、TV中継で人種差別発言」と、まったく反対の内容になったのか分からない。実際このトゥデイの見出しを見て開いてみると内容が違っていたり、たいしたものではないということはこれまでにもあって、何かしら粗雑だと言う感想を持っていたのだが、今回の場合はあまりにもお粗末だ。新聞の紙面づくりではかなり校正、チェックが入ると思うのだが、このようなインタネットの記事には慎重なチェックの仕組みはないのかも知れない。若い記者が適当に書いて、チェックもせずに出してしまうという、いい加減な体制なのかとも思った。もし気を引くためにわざと、正反対の見出しをつけたのなら論外だが、いくら偽装ばやり昨今でもまさかそんなことはあるまい。