中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

ホヤ

2011-01-05 11:52:18 | 身辺雑記

 もう30年ほども前のことだが、高校1年の時に担任したかおりという子の結婚式に出席するために、岩手県の盛岡に行った。せっかくの機会だからと披露宴には出ないが妻を同伴した。式の前日に2人で街に出てある小料理屋に入った。そこの品書きに「ホヤの刺身」があったから、珍しい物好きの私は注文した。ホヤは初めてだったが、磯の香りがしてなかなか旨いものだと気に入った。

 

 ホヤ(海鞘、老海鼠)は、海底の岩などに付着し植物のように見えるがれっきとした動物で、分類上「脊索動物」という仲間に属す。背骨を持つ脊椎動物の祖形のような生物で、無脊椎動物と脊椎動物の中間に位置づけられている。体は被嚢という固い皮で覆われている。一見すると奇怪なもので、なまこ(海鼠)とともに、よくこんなものを食べる気になったものだと思わせられる。

 

  

                                           インタネットより       

 

インタネットより

  

 盛岡で食べたホヤの旨さが忘れられなくて、もう一度食べてみたいと思ったが、この辺りでは見かけない。東京の市場にはあると聞いた。卒業生のI君は干物は売っていますよと言ったが、それも見たことがない。インタネットで調べてみると岩手県の業者が通販しているのを見つけたので、年末に取り寄せてみた。食べやすいように被嚢を取り除き、滅菌海水に入れて冷凍したものを注文した。

 

 

 30年ぶりのホヤは刺身にしたが、くりくりした歯ざわりと、磯臭い香りがなかなか良いと満足した。

 

 

 塩辛も旨い。