救急車で緊急に医療機関に搬送される患者の数は年々増えている。2009(平成21)年中の救急出場件数は約512万件で、1999(平成11)年からの10年間で約30%増加しているのだそうだ。今後はさらに増加し20年後には年間で550万人余りに上がるだろうという推計を総務省消防庁が行った。
それによると、救急車で搬送される患者の数は、今後も年々増え続け、ピークを迎える20年後の2030年には現在より10%ほど増えて554万人になる見込みと言う。今後の人口は減少すると予測されているが、それにも関わらず搬送者が増えるのは、高齢者が運ばれるケースが急増するためで、なかでも85歳以上の搬送者数は現在の2倍以上となり、2030年には全体のほぼ4人に1人を占める見通しとのことだ。
85歳以上が搬送される原因としては交通事故よりも、風呂場や階段での転倒など、家の中でのけがが多くなるということだ。実際、著名人でも昨年9月には俳優でコメディアンだった谷啓さんや、今年に入って俳優の細川俊之さんが自宅で転倒して亡くなっている。私も近頃は時々脚がふらついてバランスを崩しそうになるので、とりわけ家の階段の昇り降りは慎重にしている。
独り住まいだといつどのようなことが起こるか分からないが、救急車で運ばれるようなことはないようにと願っている。