中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

臥床徒然(2)

2011-01-14 11:37:44 | 身辺雑記

 知人の元教師の女性から年賀状が届いた。賀状が遅くなった詫びに続いて、「現在病(がん)と闘っております。よいきざしが見えず、体力気力ともに落ち込んでいます」とある。何の癌かは分からないが、よほど悪いのだろうか。元気な人で、退職教職員の会の世話役をしていたが辛いことだろうと思う。さっそく見舞いの返信を書いた。私はちょっと激しい下痢くらいで体力も気力も落ちたが、この人に比べたら他愛ないものだろう。癌と告げられたらどんな気持ちになるのだろうと改めて考えた。

 

 このところ寒い日が続く。夜はだいぶ冷え込んでいるようだがまだ氷は張ったことはない。妻が死んだ年の2月も寒かった。毎晩勤めが終わると妻の病室に行き、そばにいてやって過ごすのだが、ある晩帰ろうとすると妻が「今夜は寒くなるようよ。水道管が凍らないように、寝る前に少し水を出してね」と細い声で言った。妻はその後ほどなくして逝ったのだが、私が病室を出る時には決まって、「気をつけて帰ってね」と言った。苦しい息の中から私や家のことを気遣うその優しかった声を思い出すと今も涙が出る。

 

 「発病」(ちょっと大げさだが)してから1週間たった。もう食欲は普通になり、食事も美味しく食べられる。これで体調も回復するだろう。ただ下痢が止まると、今度は便秘気味となった。もともと私は通じの良いほうだから、やはり1日でも滞るのは鬱陶しい。ベッドに横になっていても腹が張ったような感じで何か落ち着かない。厄介なことだと思う。