中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

65歳定年

2011-07-02 11:32:28 | 身辺雑記

 教員を定年退職して、もう18年になろうとしている。60歳定年だったから 退職してすぐに年金が支給され、お蔭で今日まで気分的にはあくせくすることがなく来られたのは有り難いと思う。私の退職後しばらくして、年金の支給開始年齢は延長され、それに伴って退職後も希望すれば講師として勤務できる再任用制度が施行され、多くは希望したので事実上は定年の延長のようになったが、もちろん給与はそのままではない。

 

 民間でも退職者の再雇用を実施している企業はある。Hg君は60歳定年である企業を退職したが、再雇用制度はあっても、仕事内容はまったく変わらず、給料は少なからず下がるのでバカらしいと応じなかった。仕事がなくなっても生活に困窮することはないので、花や野菜作りをしたりして、心身ともに健康な生活を送っている。私の長男は京都のある機械メーカーに勤めているが、56歳定年だそうで、今年50歳になったので気分は何か落ち着かないようだ。今時56などまだ若いと思うが、息子に言わせると民間企業とはそういうものだそうだ。

 

 今月7日に厚生労働省の研究会は、少子高齢化が進むなか、希望者全員が65歳まで同じ会社で働き続けられる新しい制度を設けたうえで、現在、法律で60歳以上と定められている定年を65歳に引き上げるべきだとする提言をまとめた。具体的には再来年度までに、希望者については定年後も再雇用することを企業に義務づけるなどして、65歳まで同じ会社で働き続けられる制度を設けたうえで、遅くとも厚生年金の支給が始まる年齢が65歳に上がる2025年度までに、定年についても65歳に引き上げるべきだとしている。

 

 2025年と言えば14年も先のことで、その時には64歳になる長男にとっては現実的な話ではないことだし、現在の法律では定年が60歳以上と定められていても、長男が勤務している企業のように定年を56歳としているように、法律で定年を65歳としても、それが行なわれるのは公務員くらいではないか。65歳定年になって、65歳になるまで厚生年金が支給されないことは、辛いことだろう。それに、65歳を過ぎても引き続き雇用を希望する人はいるだろうが、給料の支給額は減らされるだろうから、その年齢で働くということは身体的にも精神的にも負担が多いことだろう。