中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

いかがわしい郵便物

2012-05-01 10:36:14 | 海外あれこれ

 先だって続けさまに2通のエア・メールが配達された。一つは中央に物々しく「極秘親展」と印刷され、左上には「科学調査」とあって、ブルネイからのもの。もう一通は、これも物々しく「重大発表」と印刷されていて、オーストラリアの切手が貼ってある。

 

 ブルネイは、東南アジアのボルネオ島の北に位置する小さなイスラム教国家で、なぜブルネイからかと思って開いて見て笑ってしまった。要するに男性用の催淫スプレーの宣伝で、書かれている効能の謳い文句はかなり露骨なので引用できないが、折り込まれているリーフレットを開くと、麗々しく「使用前」、「使用後」の写真や、何人かの使用者の「感激の」感想文、専門家と称する人物の推薦文などが載せられている。申し込み用の小さな封筒も同封されていたが、宛名は大阪市になっている。こういう商品の販売は日本では認められていないので、こういう手段を使うのか。それにしてもなぜブルネイなのだろう。

 

 オーストラリアからのものはさらにいかがわしく、一読して詐欺だと分かるもので、「おめでとうございます。あなたは当社の最も最近の賞金当選者が7日前にいたポジションと全く同じ位置に着いたことが確定しました」という意味不明の文言の後に、「近日中にも私があなたに¥343,256,920の全額の小切手を送りうることを意味することから・・・・」と後にもごたごたと意味不明の文が続くが省略する。要するにオーストラリアのロトゲームに当選したということらしいが、私はもちろんそんなものに手を出したことはない。どうせ他にも同じ文書をばらまいているのだろうが、こんないかがわしいものに引っかかる者がいるのだろうか。それにしても¥343,256,920とは恐れ入った。こんな大きな数字にはあまりお目にかかることがないから、念のために下から一、十、百,千、万と数えて、3億4千万と分かった。こんな巨額の金が何もしないで懐に入るなどと誰が思うのか。何やら手続きをするようになっているが煩わしいので読んでいない。どうせうっかり欲に釣られて手続きをとったら、かなりの金額を詐取されるのだろう。

 

 馬鹿げた国際郵便のおかげで、ほんのひと時楽しむことはできたが、それにしても私の住所氏名などをどうやって知ったのだろう。個人情報保護も何もあったものではない。