中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

金環日食

2012-05-22 08:18:13 | 身辺雑記

  日本国内では1987年に沖縄で観測されて以来25年ぶりということで、金環日食の話題は当日の21日が近付くにつれて高まってきました。私はそれほど強く興味をそそられたわけではありませんが、それでもせっかくの機会だから見ておこうということで、前日に書店で見た観測眼鏡が付録になっている本を買いに行きました。ところが2、3日前にはたくさん積んであったその本は全部売り切れていて、やはり関心を持つ人は多いのだなと今更のように思いました。

 昨日の朝、天気予報では曇りだったのでどうかと思って外に出てみますと、近所の人たちが集まって、賑やかに空を仰いでいました。空はほとんど晴れて雲がわずかにある程度でしたが、肉眼で見てはいけないので、やはり早めに眼鏡を買っておけばよかったと思っていると、近所のSさんのご主人が黒いシートを広げて観ていました。熱帯魚の水槽の背面に張っていてビニール製のものだと言うことで、集まった人たちは順番に覗かせてもらいました。私も観せてもらいましたが、赤い色をした太陽が小さく見え、金環も識別できました。午後に西安の李真がチャットで「感動しましたか」と聞きましたが、感動というほどのものではありませんでした。多分だめだろうと思いながらもカメラを近づけて撮りました。  

 こうして「世紀の天体ショー」は終わりましたが、後で撮った写真を見ると、小さく赤い三日月のようなものが写っているだけで笑ってしまいました。とてもここで披露するような代物ではありませんから、代わりに自然観察をしている弟が撮ったものを紹介します。いつもながらきれいに撮っていて、動植物だけでなく天体も上手に撮るものだと感心しました。

 

  

 西安の李真はインタネットで見たという写真を送ってくれました。いろいろと凝る人もいるものです。

  

 東京にいる上海人の施路敏(敏敏ミンミン)はまったく興味がなく寝ていたそうで笑っていました。飛行機での観測会に参加する熱狂者もあれば、敏敏のような者もいる、当たり前ですが人さまざまです。

  金環日食が次に国内で観測されるのは2030年の北海道、ここ関西では2041年だそうです。その時にはまたマニアたちが押し寄せるのでしょうが、もう私はいないでしょう。今回のように広範囲で次に見られるのは300年後だそうで、その時には日本や世界はどうなっているのだろうかと、未来が見えるものなら、その方に興味があります。