中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

高所恐怖症

2012-05-05 13:46:18 | 身辺雑記

 東京都墨田区に建設された「東京スカイツリー」は建設中から見物人が押し掛け、今年2月29日に完成した後の展望台公開は希望者が殺到したようだ。

 

                                            インタネットより

 東京スカイツリーは高さ634メートル、人工建築物の高さではアラブ首長国連邦ドバイにある超高層ビルであるブルジュ・ハリファの828メートルに次いで世界第2位だそうだ。第1展望台の上の450メートルの所に第2展望台があり、窓ガラスで覆われた空中回廊を歩くと、まるで空中散歩をしているようだと言う。今月22日に開業する。展望台の入場料金は2,500円、第2展望台に行くにはさらに1,000円が要る。こんな高い料金を払って高い所で怖い思いをすることなどごめんだ。人によっては高所など意に介さない人がいるが、この方が普通で、私のような者は少数派なのだろう。だから「高所恐怖症」などと精神医学の領域に組み込まれているのだろう。

 以前中国湖南省の武陵源という名勝地に行ったが、そこは独特の石の柱が多数立ち並んでいる景観で知られる。石柱のほとんどは200メートル以上あり、中には300メートル以上のものもあるそうだ。その石柱の一つに柵を張りまぐらした展望台が作ってあったが、そこから下を見ると切り込んだような深い谷になっていて、みっともない格好だが、這うようにして柵のそばに行き写真を撮った。私のそばでは中国人の娘たちが2,3人、柵の鎖に凭れかかって、笑顔でピースをしていたが、それを見ているだけで脚がもぞもぞと震えるようだった。武陵源は、私が見た中国の景観の中でも第1と言っていいほどだったが、同時にあの時の怖さも忘れられない。

 

                                              インタネットより 

  東京スカイツリーは開業したら大混雑だろう。多くの人はなぜ高い所に登りたがるのだろうか。高所恐怖症でなければ高所からの東京の景観を楽しめるのだろうが、どうせ大したことはないだろうなどと言うのは「酸っぱいブドウ」の類の負け惜しみだろう。