フランスの大統領選挙ではオランド氏がサルコジ氏を破って、ミッテラン氏以来17年ぶりに社会党が政権を手にしました。16日に社会党を軸とする内閣が誕生しましたが、オランド氏は選挙中の公約に従って、エロー新首相の下に発足した34人の大臣のうち17人を女性としました。
17人の女性大臣のどの人も私には未知の人たちですが、フランスではそれぞれが大臣になるだけの評価を受けてきた実績があるのでしょう。17人の中にアジア系とみられる女性がいますが、調べてみるとこの人はフルール・ペルラン氏と言い、1973年に韓国のソウルで生まれ、生後3-4日のとき捨て子として路上で発見され、その半年後フランスで養子縁組されたという数奇な生い立ちの人で、韓国系の養子が、養子縁組された国で入閣するのは、今回が初めてとなるのだそうです。経歴をみると非常に優秀な人であることが分かります。
日本では1960年の池田勇人内閣で、日本では初めての女性大臣となった中山マサ氏以来45人の女性大臣(再任も含む)が誕生していますが、小泉純一郎内閣で8人の女性大臣が任命されたのが最も多く、それも内閣改造の結果ですから、今回のフランスのように一度に17人もの女性大臣が出たのは、欧米の他の国でも例がないことでしょう。国柄が違うと言ってしまえばそれまでですが、政界への女性の進出の規模や資質は日本とはだいぶ違うようです。
(朝の散歩から)
ミザクラ(実桜)
近所のMさん宅のミザクラは今年は豊作でした。この写真は1か月前に撮ったもので、今はもう摘み取られています。