中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

新しい知人

2012-05-18 11:22:54 | 身辺雑記

 先月の末ごろから急に人恋しくなりました。特に趣味も持っていませんから、毎日が単調なのは今更のことではないのですが、もの寂しくなる秋でもないのに、ことさらに独りということは侘しいものだなと思いました。妻がいてくれれば言うことはないのですが、そんなことを思っても詮無いことです。   

 何年か前にパグ犬を2頭連れて散歩している年配の婦人に出会いました。私は犬も好きですし、特にパグはひょうきんな顔をしていて、一度は飼ってみようかと思ったことがあるくらいですから、その女性に声をかけてほんの少し話しました。2頭ともかなり老犬でした。今年になって久しぶりに出会ったのですが、1頭だけしか連れていなかったので尋ねてみると、1頭は3年前に死んだそうです。あれからもう3年もたつのかと少し驚きました。残ったのはボスという名前で後ろ足が悪いようでよたよた歩いていました。そんな道端のちょっとした遣り取りが縁でその女性のやっている喫茶店に行くようになりました。開店してから30年くらいたったということで、ちゃんとしたテーブルも椅子もない、ごく簡略な調度の店でしたが、その女主人のざっくばらんな人柄もあるのか客は入れ替わり立ち替わりやってきて、皆常連だそうでした。その女主人は私より2歳年下ですが、なかなか元気な人で、2年前に夫を亡くしたようで、客も男女ともに多くは高年者で、連れ合いを亡くした人が少なくなく、気楽な雰囲気で楽しめました。それ以来たびたび行っては、コーヒーを飲み、談笑しています。

 私が街に出るときのT字路の角に、輸入食料品を扱う店ができました。こういう店は好きなので、様子を見に入ってみると、そこの主人はYさんと言い、前にその店の近くで3日ほど貸店舗を借りて輸入食料品を売っていたので買ったのですが、私を覚えていてくれました。そんなことですぐに親しくなりいろいろ話をしました。私が街に出るときの通りがけにある店ですから、それからは毎日のように立ち寄っては話をしています。私の次男よりは1歳年下で、イタリアに3年半ほど住み、その他にも学生時代から世界のあちこちを旅し、アフリカと中南米以外は50カ国ほど行ったそうです。店ではスパゲティやそれに使うペーストなども売っていますし、Yさんは料理も好きでいろいろな簡単なレシピを教えてくれるので私も参考にして、このところ夕食にはスパゲッティが多くなりました。

 こんなことで急に2人の知り合いができ、喫茶店の客やYさんの奥さんとも親しくなったので、人恋しさは思いがけなく解消しました。やはり多くの人たちと交わるのは、今の私にとって良いことだと思います。

(朝の散歩から)

バラ(3) 

  バラ以外の花で、色や花冠がいいものは品種改良されて、花冠がバラに模したものがよくあります。こういうとこともバラが「花の女王」とされる所以かも知れません。