Tさんは山里の春を描きました。
「美山の春」 日本画 P20
桜の花咲く頃取材された京都の美山町。
春先の湿った大気を感じます。
かやぶきの民家、整然とした田んぼ
手入れされた杉山がどこか懐かしい
心落ち着くあたたかい風景です。
淡彩スケッチでとらえた雰囲気をそのままに
乾いた萱葺き屋根、密度のある杉葉、
下草が芽吹きはじめた田んぼなど
それぞれの表情を追求して
岩絵の具でじっくりと描き込みました。
部分を拡大してみました☆
さまざまな質が複雑に折り重なっています。
筆遣いに工夫をこらし、納得のいくまで
岩絵の具を重ねた結果
深みと奥行きと郷愁をさそう味わいが表れました。
今作の元となった淡彩スケッチは
TさんのHP「水彩スケッチ紀行」の中の
“日本の古い街並み”に収められています。
今までの日本画作品は
HP「上郷の森 日本画教室」の中の
“作品集”内のTさんのページに
掲載されています。ぜひこちらもご覧ください。