7月初旬のことですが、いつもの散歩道で嬉しい出会いがありました。
近づくとフワ~っと発酵臭のする樹液の出たクヌギの木に
今年もハチにそっくりなアブがいました。
触覚が可愛い♪ハチモドキハナアブです。
今年はじっくり観察してみると
樹液をなめたり
ウロウロと歩きまわって
産卵するそぶりをみせました。腹部先端が樹皮に差し込まれています。
その様子を動画に録ってみました。
ハチモドキハナアブの産卵行動
動く様子を見ていると
〇で囲った部分の黄色い匙状のものが激しく動いているのが気になります。
検索してみると、これは平均棍。後翅の飛翔能力が退化し変化したもので
前翅の羽ばたきと同じ速さで振動し、飛行に大切な役目をもっているそう。
アブ、ハエ、カ、ガガンボなど双翅目の生き物にあるのだと初めて知りました。
双翅目の仲間は進んで撮影しないので気にも留めませんでした。
これからは平均棍を意識して見てみよう。
このハチモドキハナアブが似せているというハチにも出会いました。
この立て札の、ターの下あたりにハチがとまったので見てみると
オオフタオビドロバチが穴の中に入るところでした。
こう並べて見ると触覚も眼も翅も全く違うけれど
黒と黄色の柄を見ると、反射的にハチだっと警戒しますね。
地面に変わったアリが歩いていました。
暗いところを素早く歩くのでうまくピントが合わなかったのが残念。
帰宅後正体を調べると、ムネアカアリバチというハチでした。
メスは翅がないそう。ハチがアリに似せるとは!
アリに似ているといえば
アリグモの仲間。
動きもアリにそっくりですが、脚が8本なので確かにクモです。
オスは上顎が発達しています。
こちらは、華奢な印象のアリグモの仲間。
ヤサアリグモという名前のようです。
室内にいたアリをティッシュに包んで外に出そうとしたときに
脚が8本のクモだと気づきました。
ハチに似たアブ、アリに似たハチ、アリに似たクモ。
アリは敵に狙われにくいのか。。生き残り戦略はさまざま、興味深いです。