教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

カワトンボとハラビロトンボ

2012年05月21日 | 生き物

5月に入ってから一番最初に出会ったトンボはハラビロトンボ



この原っぱ近くの池は毎冬涸れることが多いのですが
今年はその回数が少なかったようです。



未成熟の頃は雌雄ともこのような黄色い体色



オスは成熟が進むにつれ黒く変色し



成熟すると粉を吹いたような美しい青色に。
まるでオオシオカラトンボのようですが、体が短く
目と口の間に青く輝く部分があるので区別できます。

シュレーゲルアオガエルが鳴き交わす池に近づくと



今は美しいカワトンボを見かけるようになりました。



小さなハエを捕まえたところ
個体差なのか成熟度の違いなのか雌雄差なのか
さまざまな体色と翅の色があるようです。



翅が赤茶色のタイプ

大きなガガンボをさっと捕らえ
むしゃむしゃ食べる様子を動画に撮ってみました。
下の△をクリックしてみてくださいね↓。

< カワトンボの食事 >



ひらひら舞っている様子はいつまで見ていても
飽きません。
それにしても動画内の定期的に聞こえるプツプツ音・・・
Youtubeにアップしたら聞こえるようになったのですが
何故?パソコンの不調でないならよいのですが。


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Kさんの新作日本画

2012年05月20日 | 教室風景

Kさんは秋の物語を描きました。



「木の葉のダンス」   日本画   F8

カエデにイチョウ、サクラにエノキ、カシの実に小枝・・
つむじ風が色とりどりの落ち葉を巻き上げています。
秋らしい色を選んで岩絵の具を大胆に画面に流しかけ
面白い変化と動きをつけました。
以前目撃した心躍る光景を思い出し、新たな物語を
つくりあげました。

近づいてみると・・



風にのみこまれた枝と葉っぱが組み合わさって
カップルがダンスをしているようです。
のびやかなタッチとたくさんの色が複雑に響きあい
笑い声がきこえてきそうな賑やかで楽しい作品となりました。

毎作描きたいもののイメージがはっきりしていて
完成するまでぶれずに前向きに制作されるKさん。
細かいことにこだわらず、おおらかに元気に
ジェスチャーまじりで創られた作品はKさんそのもの。
明るく、人を笑顔にするのです。
Kさんの過去の作品はHP「上郷の森日本画教室」内の
"作品集”の中のKさんのページにたくさん掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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5月三回目の教室日

2012年05月19日 | 教室風景

5月三回目の教室日は風がひんやりしているものの
お日様の力は強く、爽やかで最高の制作日和でした。



絵の具がすぐ乾くので効率よく描き進められます。
マイペースでゆったりと・・・



午後は雷が鳴ったと思ったらいきなり土砂降り!
それでも後半は晴れ、Aさんの完成させた日本画作品を
撮影することができました。のちほどご紹介いたしますので
お楽しみに☆

一週間ぶりに訪れた森は白い花が咲き乱れ
甘酸っぱい香りと青臭い香りでむせかえるようでした。



ノイバラは満開



ツルウメモドキの花は昆虫達に大人気♪
アオスジアゲハがはばたくのをやめて
一心不乱に吸蜜していました。

ふと茶色いものが視界に入りました。



ノウサギです~!
久しぶりに出会いました♪
始めはもっと近くにいたのですが草むらを
3跳びほどして、石像のように固まりました。



気がつきませんように・・早く行って~!
というノウサギの声が聞こえるようです。



シャッター音に驚きものすごいスピードで
跳んでいってしまいました。立派な後ろ足ですね~!
まったくピント合わず・・今回もトホホな結果です。

草むらがなくなった冬などに森の中で彼らの
落し物を何度か目撃していたものの
目の前に現れてくれたのは2年ぶりぐらい。
森にはけっこうな数の野良猫がいるので
食べつくされていないか心配していたのです。
森の健康度合いをあらためて確認できたようで
嬉しい出会いでした。



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春から夏へ

2012年05月18日 | 生き物

今から10日ほど前のお話ですが
いつもの散歩道で感激の出会いがありました。



草刈の手がまだ及んでいない小さな公園のひとすみで
少し変わった飛び方をするシロチョウが一頭いました。

一枚撮ってみると



あれ?モンシロチョウじゃない!この翅の形は・・



ツマキチョウのメスでした~♪
春の一時期にしか会えないこの蝶。5月に入って
暑くなりはじめたこともあって今年はもうあきらめていたのです。
この時期こんな近所で会えるなんて2重の驚きそして喜び!
もう今頃は次の代に命をつないだことでしょうね。

モンシロチョウはこちら↓



捨てられた大根から出たド根性花を訪れていました。
やっぱりツマキチョウとは違いますね。

先日訪れた藤沢市の公園で



美しいアゲハたちに出会いました。
青くきらめくこのアゲハ、カラスアゲハでしょうか♪
それともクロアゲハなのかな?ピカピカでした。



また黒いアゲハがきたので撮ってみたら
なんとナガサキアゲハ!今年初めて会いました。
このコも傷ひとつありません。



あっモンキアゲハ?

ここへはムラサキシジミとムラサキツバメとルリタテハに
会うことを期待して来たのですが、ツツジが残って
いたおかげで思わぬ蝶たちに対面できました。

大きくて黒いアゲハたちに出会うと初夏を感じます。
春から夏へ・・・緑が濃くなってゆくごとに出会う蝶たちも
かわってゆきます。


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Mさんの水彩画完成

2012年05月17日 | 教室風景

Mさんは森の道を描かれました。

「 時 代 」     水彩画   F6

地に根をしっかり張った、見上げるばかりの木々が
連なるまだ寒い頃の横浜の森。
この根の下には、降り積もった木々の落ち葉を
数え切れないほどの小さな生き物たちが分解し
長い長い年月をかけてつくりあげてきた豊かな土が。
芽生えてからこの場所を動かず成長し続けてきた
この木々は、どのような変化を見続けてきたのでしょう。

近づいてみました。



大地をつかむ根元は苔むし、柔らかい落ち葉が
降り積もっています。表情豊かに描かれた木々は
ゆったりとして瑞々しく、森への愛情を感じます。
優しい光に満ち風の吹きぬけるすがすがしい作品です。

透明感のある爽やかな水彩画作品を描いてきたMさん。
近作は堅牢さが加わり進化され続けています。
過去の作品はHP「上郷の森日本画教室」内の
作品集”内のMさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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庭の生き物

2012年05月16日 | 生き物

連休だったので、ずっとやりたかった庭いじりをしました。



ほとんど剪定しなかったのに今年もきれいに
咲いてくれた赤いバラ。シランも花盛りです。



必死になって草むしりをしていたら
遠くで毛づくろいをしていた野良猫にゃんきちが
少しずつ近づいてきて近くに座り込みました♪
こちらを見る目はあいかわらず疑い深いけれど・・・
ふと気がつくとよりによって植えたばかりの
ミニトマト苗の根元を深く掘っていてトイレの予感。
ふかふかに変わった地面をちゃんと見分けているのですね。



今年はいつにもましてオダマキがたくさん咲きました。
何種類もあるなかで一番好きなミヤマオダマキの
勢力が弱く、なくならないか心配です。

ナミアゲハがひらひらやってきたのであわてて
手近にあったリコーCX-1をもって近づきました。



お母さんだったのですね!金柑に何度もお尻を
押し付けていたのでその場所を見ると



黄色い卵が!強くにぎったらこの新芽が折れて
しまったので、孵化するまで面倒を見ることに
しました。新芽を枯らさないようにするだけですが・・



2年以上薬を撒いていないためか今まで見なかった
ような虫がちらほら。このクモだってより強い生き物の獲物に
なるのでしょうが、捕食者が増えるのはありがたい♪



鉢を洗っていたらちょうど目の前、地上1mほどのところで
アシナガバチが巣を作り始めていました。キアシナガバチでしょうか。

巣をいじったり刺激しなければ刺されることはないというので
経過を観察したいのですが・・どのくらい蜂が増えるのでしょう?
ある場所は道路際なのでご近所さんにご迷惑かもしれない
と思うと、小さいうちに他所へ移ってもらったほうがいいかもと
葛藤しています。


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Uさんの水彩画新作

2012年05月15日 | 教室風景

Uさんの新作水彩画を3点ご紹介いたします。



「秋のかご」  水彩画  F6

柿やムベが籠に盛られみずみずしく輝いています。
対象の色彩や質感の微妙な変化をにじみでしなやかに表現し
繊細な線がピリッとしたアクセントになっています。
落ち着いた色合いの緑は背景に溶け込みつつ
軽やかなリズムをきざみ鮮やかな果実を引き立てています。




「実のり」  水彩画  F4

秋のみのりの連作です。モチーフは同じでも
用紙の種類と大きさを変え、余白のとり方や全体のバランス
モチーフの特に籠や葉のとらえかたを大きく変え
まったく異なる肌合いの作品となりました。

部分を拡大してみました。



水をたっぷり用いた葉や実の表情が変化に富んで
透明感にあふれています。
すがすがしく心地よい秋の風が流れている作品です。



「初春」  水彩画  F4

淡い背景にすっきりと白梅がうかびあがっています。
早春の寒さを耐える蓑虫がなんともユーモラスで
ほっとするあたたかい作品です。
梅をとりかこむ濃厚な春の気配や、花に近づいたときの
見え方など実感がこもっていて共感をおぼえます。

画面に一色置いてその動きと効果を確かめながら
ゆったりと描かれるUさんは、透明水彩絵の具と紙、水との
かかわりとその変化を心から楽しんでいらっしゃるように
思います。どの作品も穏やかで優しいのです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の
作品集”の中のUさんのページにたくさん掲載されて
います。ぜひこちらもご覧ください。


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母と歩く

2012年05月14日 | 散歩

快晴だった母の日、久しぶりに親子で散歩しました。
コースは母が毎日歩いている川沿いなので
見所の解説つきです。

この日会いたかった生き物にはすぐ出会えました。



カルガモのヒナです!かわいい~♪
「あれはとてもよい母親なの。」というので注意して
母カモを見ていると、なるほど目配りと動きが
ただ者ではないように思えてきました。 

ヒナたちに始まりアオダイショウ、シマヘビ、緋鯉・・
それらに遭遇するポイントを通ったもののこの日はふられ



近くでカワセミや



とぼけたミシシッピーアカミミガメには出会えました。
この一枚はpanasonicTZ-7で母が撮影したもの。
カメ、ヘビは出会えば必ず記録しているようです。



なんとクイナがいました!
静かに歩くものですね~☆すぐ見失ってしまいます。
親子で首からデジカメを提げてのんびりと
生き物を探しながら歩けることのありがたさを
しみじみ感じた母の日でした。

このごろ元気がなかったようで心配していたのですが
このときだけはかならず笑顔♪



野良猫にゃんきち(女子)とのふれあい☆
足の間にからまって庭が掃けないと
ぼやいていましたが嬉しそう。



足先でぐいぐいマッサージされて
にゃんきちは手をグーパー。なかなか気持ちよさそうです。



こんな表情をするなんて驚きました。
私を見るときはものすごく目つきが鋭いのにぃ・・

父が世話をしていた頃は全てがきっちりとしていた上に
猫を好かなかったため静かな庭でした。
さまざまな生き物が潜むジャングルと化した今
母を笑顔にしてくれる使者を父が送ってくれたのかな、
と母だけに甘えるにゃんきちを見てふと思いました。






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I さんの新作日本画

2012年05月13日 | 教室風景

I さんはダイナミックに踊るバレリーナを描きました。



「 飛 躍 」    日本画   F12

張りつめた空気のなか観るものを魅了する躍動。
力強くしなやかな肉体が生み出す感動的な世界と
輝かしいオーラをとらえ、まっすぐにあらわしました。
前面に強くいれた動きのある刷毛目がのびやかで
切れのある舞踏の雰囲気をよく伝えています。

部分を拡大してみました。



何度も描いては消し、を繰り返し岩絵の具が盛り上がるほど
に描きこんだのはさまざまな感情を内包した顔の表情。
自然現象の光と影の変化に注目しモチーフに選んでこられた
I さんですが、今作は人間の内面の輝き、希望をも表現されました。

デッサンに時間をかけて描くものの本質にせまり
何を描きたいのかじっくりと考えるI さん。
余分なものを省いた画面は奥深く静かで力強いのです。
今までの作品はHP「上郷の森日本画教室」内の
作品集”の中のIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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5月二回目の教室

2012年05月12日 | 教室風景

風もなく穏やかに晴れた一日でした。



久しぶりに皿の上のニカワが固まって
アトリエは少々ひんやりはしましたが
降りそそぐ太陽の光は力強く、快適に制作できました。



午後にMさんが水彩画を完成させました。
Kさんの新作日本画も撮影できましたので
順次ご紹介いたします。お楽しみに☆

前日ふった集中豪雨の爪あとがのこる森。
たくさんの木の花が落ち、道はぬかるんでいました。



通るたび緑濃く草丈が高くなっている小道。
木漏れ日が目に優しい・・・



カラスアゲハです!
この森で初めて会うことができました♪
黒いアゲハチョウが多く舞うこの森では
今までも会っているはずなのですが
みな猛スピードで舞っているので、いつも
目の端にちらりと翅の色が見えるだけなのです。
確認できて嬉しい~☆

ほかにも虹色に輝く生き物に出会いました。

山葡萄の新芽にちょこんとのっていたアカガネサルハムシ
美しいので顔をかなり近づけて観察していたら
葉からぽろりと落ちました。目がいいのですね~。
タマムシにも久しぶりに会いたくなってしまいました。

ビューン!弾丸のように飛び出した茶色い蝶が。



なんとか追いかけていくと、テングチョウでした♪
ようやく会えた・・・。前から何となく好きな蝶なのです。
厳しい冬をのりきった体はボロボロで一瞬違うかな?
と思いましたが、とんがった特徴的な顔とすばやい飛翔に
やはりそうだと確信しました☆



花咲くニシキギの上で体をあたためるカナヘビの幼体
凛々しい表情です。

はおるものが必要な寒い朝でした。
気温が不安定で体調を崩しやすい時期ですね。
どうぞ皆様もお気をつけください☆


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