
前回はガスの中にぼやっとしか見えなかった地蔵岳のオベリスクをバックに。
前回は、青木鉱泉を起点にして三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)を循環縦走の計画だったが、まったくのガス中登山だった。おまけに強風で、オベリスクも見えない主峰の地蔵ヶ岳のみで、ドンドコ沢をピストンして終わっている。
そこで、今回は、何としても三山の縦走とくっきりとしたオベリスクとの対面を果たしたい。そこで、コースを変えて、夜叉神~広河原の日帰り縦走にトライした。ほとんどは1泊の日程である。コースタイムも12時間50分だが、これは山小屋かテント泊装備でのコースタイムなので、11時間もあれば何とかなるだろうと考えた。
夜叉神登山口に車を置くので、当初は、広河原まで始発バスで行って、下山後のバスの時間を気にしなくても済む逆回りの計画だった。しかし、スタート時刻が遅くなる。そこで、広河原16:40の終発のバスで戻ることにして、まだ暗い5:00にヘッドランプを点けて、夜叉神登山口をスタート。
結果、地蔵岳で30分の昼食休憩を取ったにもかかわらず、9時間30分で広河原に下山し、お世話になった乗合タクシーの運転手さんに驚かれた。
今日も最高の天候に恵まれ、大満足のリベンジ登山だった。
登り、地蔵岳まで6時間50分(薬師岳まで4時間30分)、地蔵岳で30分休憩、下り3時間10分。ゴール14:30。

5:00、まだ暗い夜叉神登山口をへランプを点けてスタート。

7:15、最初の展望は、300名山巡りで縦走した3000m峰の白根三山(左から農鳥山・間ノ岳・北岳)。

8:15、南御室小屋。このあと、薬師岳小屋、鳳凰小屋があったが、ほとんどの人はこのいずれかに泊まるようだ。

9:15、砂拡岳で富士山とご対面。南アルプスに来たことを実感。

同じ場所から薬師岳と左奥に観音岳を望む。

9:30薬師岳に到着。山頂から八ヶ岳とその裾野を眺める。

9:55、最高峰の観音岳に到着。富士山と越えてきた薬師岳を眺める。

観音岳の下りから地蔵岳を望む。

10:50、地蔵岳に到着。根元の稜線に祀られている地蔵さん。

休憩中にオベリスクの岩峰直下まで登ってみた。
11:20、広河原への下山開始。

12:10、高嶺からかろうじて三山をとらえる。左端が地蔵岳、右手前が観音、右端の小ピークが薬師岳。

白鳳峠の上から、1日にセットで登ったアサヨ峰と甲斐駒ヶ岳(右)を眺める。

同じ場所から明日予定の仙丈ヶ岳を眺める。

白鳳峠の下から、下ってきた岩れき斜面を振り返る。
ここからが、良くもこんなところに登山道を造ったものだと思うような、急なジグザグの長い下りが続いた。

14:30、広河原到着。
バスまで2時間もある。しかし、バスより70円しか高くない1200円の乗合タクシーがあった。15:30発だったが、9人揃ったので15:15に出てくれた。
お陰で、15:40に夜叉神登山口に戻ることができた。芦安駐車場まで下り、白峰会館で温泉に入った。
明日の仙丈ヶ岳の天気予報は、「午後から雨で、暴風警戒」とのこと。諦めて下に下りて、南アルプス市の道の駅しらねで泊まることにした。