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3度目の挑戦で登頂することができた柿崎山山頂
往復30kmを10時間の予定だったが、つぼ足で歩けたことで、8時間40分で踏破することができた。
この柿崎山は、松前の茂草川と赤神川の間の尾根上に位置する奥深い山である。最短距離は、日本海側の静浦集落からの林道を利用し、アップダウンの大きな西尾根を往復するコースである。
去る3/5に、龍さんの同行を得て、そのコースからトライした。しかし、林道の先の尾根にはすでに雪がなく、林道の往復だけで断念。
3/15に、単独で、今回と同じ道々607号(石崎松前線)~土岐沢林道~南東尾根を狙ったが、地図を車の中に忘れ、GPSも修理中で、地図に掲載されていない林道を進み、遠回りをしてしまい、608ピークで撤退。
そして、今日が3度目の挑戦となった。来年の厳冬期に海岸からのトライも考えたが、距離は長くても、ラッセルの楽な今時期の内に登ってしまいたかったからである。
幸い、昨日までの3日間の低温のお陰で、昨日降った新雪の下の雪が堅くしまって、最後までつぼ足で歩き通すことができた。前回見落とした南東尾根へ続く林道から当初の計画通りのコースで無事登頂することができた。
5:00第1ゲートスタート~6:45土岐沢林道入口~8:00林道分岐~8:35作業道終点(尾根取り付き)~9:00 608ピーク~9:35山頂9:50~13:40ゴール
登り4時間35分、山頂15分、下り3時間50分 <所要時間8時間40分>
昨日の夕食後に道々607号(石崎松前線)の入口まで走って、国道沿いの空き地で車中泊。
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アルミカンジキをリュックに括りつけ、まだ暗い5:00に第1ゲート前を出発。昨日の新雪が一度雪が解けてしまった路面を覆っている。
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5:25、入林届ボックスのある壊れた小屋の第2ゲートに到着。
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道路沿いには0.5kmごとに距離標識がある。標高300mを越えると、堅い雪の上に新雪が被っている。
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6:45、約8km地点の土岐沢林道入口に到着。スノーシューで歩いてきた前回より25分も速かった。
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土岐沢林道に入っても、新雪は少し深くなったが、つぼ足ですたすた歩くことができた。途中からこのあと進む南東尾根に連なるいくつものピークが見える。頂上は一番右奥のようだ。
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8:00、林道分岐に到着。前回見逃して左へ曲がってしまったが、右が地図に載っている南東尾根にまっすぐ続く林道。
その林道終点は、広い土場跡のようになっていた。そこから先は右の次のピークとのコルまで下りなくてはならない。その尾根を探していたら、そちらへ続く作業道が続いている。
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その作業道を辿ったら、沢の向こうに次のピークが見える。急斜面だが、山肌に作業道(伐採道)がたくさん見える。さらに右へ下って行ったら、狭いコルを通過し、その先の尾根にやはり急な作業道が続いていた。それを辿ったら、ピークを左から巻くようにして登りきることができた。
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その作業道を下って行くと、前回左の林道からこの先で合流して登った608ピークが見える。柿崎山はその陰で見えない。
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9:00、遠回りした前回より1時間15分も早く608ピークに到着。そこを越えると、さらに越えなくてはならない2つのピークが見える。前回はここまでで予定の15kmで、この先の2つのピークを見て、気持ちが切れてしまい撤退した。
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左には、海岸からの西尾根コース上の大きな490ピークが見える。このピークを越えて380まで下って登り返すのが辛いらしい。
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ようやく右側に山頂が見える。途中細い吊り尾根もあった。
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9:35、4時間35分で山頂到着。予定より1時間近く速かった。つぼ足で歩き通せたことが大きい。
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茂草川を挟んだ北側に、2/27に海岸側から西尾根を登った
前八兵衛岳を望む。
北東方向に見えるはずの大千軒岳は山頂部を雲で覆われていたのが残念。
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西側には日本海が見える。左の尾根が西尾根コースの下部である。
15分ほど休んで下山開始。急斜面の下りは速い。4つのピークを越えて、林道終点に到着。あとは登り返しの少ない林道歩きである。途中で雨が降ったり止んだりを繰り返していたが、道々607号へ出たら、30分ほど本格的な降りが続いた。ウィンドブレーカーもびしょ濡れになった。雨の上がった道々の後半は、朝の新雪が解け舗装路面の歩きとなった。
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往復で10時間は覚悟していたが、8時間40分でゴール。この時間は、1月中旬に海岸から西尾根を往復した函館山の会のメンバーのタイムより速い。思い切って、この時期に再挑戦して本当に良かった。
これで、道南219座の今冬のピークハントは終わりである。あとは夏に奥尻の神威山と勝澗山、来冬に持ち越しとなった上ノ国町の丸山~撫付山、滝澗山、せたな町の天狗岳(太田)、丸山(鵜泊)、丸山(北桧山)は来年の1~2月に挑戦予定である。