癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ちんどん屋

2009年08月30日 | イベント鑑賞・参加


 「ちんどん屋」は、私たち年代には懐かしい存在である。しかし、最近目にすることはほとんどなくなった。

 5年ほど前に、函館市弁天町の大黒通りを中心とした町おこしイベントの一環として結成された、有志によるちんどんグループ「遊源会社・大黒笑事」は、今や、函館市内あちこちのイベントに引っ張りだことなっている。

 実は、このグループの代表とギターを弾いている二人は兄弟で、妻の叔父さんたちである。私もお二人とは、妻が子供の頃からの35年来の知り合いである。

 今日は、函館市文化・スポーツ振興財団の「ざいだんフェスティバル」が市民会館と前庭を会場に開催されたが、そのオープニングセレモニーとして参加するとのことなので、妻と二人で追っかけをしてきた。

 今まで何度か見てきてはいるが、レパートリーがかなり増えていた・・・。




今年最後の花火

2009年08月30日 | イベント鑑賞・参加
函館では、夏の間4回の花火大会がある.
しかし、今夏は南アルプス方面への遠征で過去3回は観ることができなかった。
昨夜は、最後の機会となった湯の川温泉「いさり火まつり」の花火を観に行ってきた。
本来は8/22だったが、天候の関係で昨夜に延期となったのだが、この花火大会を観るのは初めてである。




      


 



久しぶりの動画もどうぞ!


久しぶりの薮山~八兵衛岳

2009年08月29日 | 登山・旅行
 本日、大千軒岳の南西方向に聳える薮山・八兵衛岳(790.5m)にSHOさんと二人で登ってきた。

 幸い、大千軒岳の新道・旧道コース登山口への道々607号線の途中から、南側のc640mほどの裾を、地図には記載されていない林道が走っているのでそれを利用した。距離にして700m、標高差150mほどを2時間20分要して往復した。時間的には薮山にしては楽勝の部類であったが、c750の頂上稜線までは密度の濃い強烈な背丈の倍もあるネマガリダケとの闘いであった(画像)。

 これで、76座ある道南の700m以上の山を72座踏破し、残り4座となった。
 残りは、松前半島の奥深い3座と渡島大島の1座である。
 http://sakag.web.infoseek.co.jp/dounan.xls

 下山後、北海道最南端の一等三角点の山・白神岳(352m)へ車で登った。自分はこれまで天狗岳からの縦走と昔の白神山道跡を辿る薮漕ぎで2回登っているが、SHOさんにとっては初ピークであった。

 詳しくは、明日アップ予定の下記からどうぞ!
 http://sakag.web.fc2.com/hatibei.htm 

1年6ヶ月検診

2009年08月28日 | 大腸癌日記
            (画像は、函館山に咲いていたノハラアザミ)

 本日、1年6ヶ月検診に行った来た。CT検査と血液検査・・・結果は、今回も異常なし。

 しかし、血液検査の総ビリルビンが2.0と、臨床治験での抗ガン剤服用を止めてからもずっと高止まりのままである。主治医は「多分体質的なものだから心配ないでしょう」とのこと。確かに、この項目は、健康診断で血液検査をするようになって以来、ずっとHが付いたままである。多分、高校生時代に黄疸をしたことに因るものであろうが、2.0前後と高くなったのは、抗ガン剤を服用してからである。それ以外の肝機能の数値は正常値なので、気にはしていないが・・・。

 もう一つ、カリュウムが5.0とちょっと高め。これにHが付いたのはこれで2回目だ。これも「気にしなくて良いでしょう」とのこと。しかし、これが高いとどのような弊害があるのか、聞くのも忘れたし、ネットで調べてもよく判らない。明日、早期発見の診断をしてくれた内科医のSHOさんと久しぶりの山行予定なので、聞いてみよう。

 空腹時血糖値は115とちょっと高め。これは20年来のことなので、このレベルでは心配していない。 

 次は、3ヶ月後の11/27とのこと。そのときは血液検査だけ・・・。主治医も「ずっとこのままで行きましょう!」と笑っていた。

秋の気配

2009年08月26日 | 登山・旅行
朝夕、めっきりと涼しくなった昨日と今日、早くも秋を感じさせる爽やかな青空が広がった。
妻を誘って、ともに1時間弱で登れる近郊の函館山と横津岳を散策気分でぶらついてきた。

昨日の函館山


     函館山頂上から望む函館平野と駒ヶ岳

          
                   オオウバユリの実


      なぜか沖合には、前日出港していった海王丸が、帆をゆるめて停泊

本日の横津岳


      アキノキリンソウ(コガネギク)の咲く横津岳頂上と函館山


      すでに色付き始めていたタカネザクラやナナカマド(左)と鹿部海岸

昨年の1週間ほど後(9/04)の「秋色漂う横津岳~烏帽子岳」
http://sakag.web.infoseek.co.jp/yokotu08.htm

1粒で4度美味しい

2009年08月25日 | 登山・旅行
 今回のひと月に渡る「南アルプスほか」のHPへのアップ作業も、今日で終了。この作業は、登った山の記憶と記録を鮮明に残す貴重な作業である。

 「1粒で2度美味しい」は、昔のアーモンドグリコキャラメルの謳い文句だったが、私の山、特に数日以上に渡る山旅は「1粒で4度美味しい」山となる。

 つまり、計画を練る段階、登っているとき、下山後直ぐの携帯からのモブログ更新、そして、帰宅後のHPへのアップ作業・・・ひとつの山で4回も楽しんでいる・・・したがって、今日で今回の山旅の実質的な打ち上げとなるわけだ。

 特に今回の山旅は、天候に左右されて、悩みながらもあちこち臨機応変に登り歩くことができた。計画になかったが、ブログへのコメントやガイドブックを頼りにぶっつけ本番で登った山も多かった。お陰で予期しない発見やハラハラドキドキ感の多い楽しさ倍増の山旅であった。

 さて、これで「日本三百名山」も残り71座となった。厳密に言えば頂上を踏んでいない八海山は登り直さなければならないので72座だが・・・。本州の山に足を伸ばし始めた頃は、完登などはまったく考えていなかったが、上手く行けば来年中には完登が見えて来そうな気配だ。

 しかし、あと2回はと考えていた今年は、役職をもっている地元のスキー関係の総会やその準備が、SAJとの関係で、ひと月早くなり10月に集中しそうだ。そうなると、昨年出掛けることができた紅葉時期の10月遠征が難しくなり、11月上旬以降まで無理となりそう・・・今週末の8/28午後~9/11までのおよそ2週間は空いているが・・・それ以降の9月はいろいろ予定が入っていて無理だし・・・う~ん? 

「海王丸」登檣礼(とうしょうれい)

2009年08月24日 | イベント鑑賞・参加
       
開港150周年を祝しての寄港で、8/20から航海練習船の帆船「海王丸Ⅱ世」が中央埠頭に係留していた。
本日14:00から出港儀式の登檣礼(とうしょうれい)が行われるとのことで、見に行った。


号令と共に、一斉にマストへ登り始める


それぞれのマストに整列


船首部分の舳先にも・・・この一番先頭の人がこのあと向きを変えて号令を掛けていた


壮観な全体の様子


全員で「ごきげんよう~」の大合唱


赤、緑、青、黄色などの水を放水して見送る函館市の放水船


汽笛を鳴らしながら、雨で煙る中を出港していった

帆を張った姿をぜひ見たいものだが、それは叶わなかった・・・。

海王丸のウィキペディアは下記

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E7%8E%8B%E4%B8%B8

行く夏を惜しんで・・・

2009年08月23日 | 街並み・歴史探訪・ドライブ
今日からまた天候が崩れそうなので、昨日、行く夏を惜しんで、午後から妻を誘ってドライブに出掛けた。
コースは、城岱スカイライン~鹿部~南茅部~椴法華~恵山~戸井~湯の川

       
                城岱牧場から函館平野を眺める

             
             大好きな久保田牧場(軍川)のゴマアイス

       
       2~3年振りの大船遺跡・・・竪穴住居跡に家の骨組みが再現されていた 

       
                住居跡の中も整備されていた         

       
           椴法華の銚子海岸・・・サーフィンを見ながらのんびり

       
                 波と戯れる昔の子供

       
             水無海岸温泉・・・満潮で湯船も海の中

最後の仕上げは、湯の川温泉「いさり火祭り」の灯籠流しと花火大会のはずだったが、強風で今晩に延期
・・・4回ある函館市内の花火大会は、今夏は一度も見ていないので、今晩も見に行くつもり・・・。

※結局、今日も強風のために、29日(土)に延期との情報を掴み、空足を踏まないで済んだ。

介護保険に想う

2009年08月20日 | 日常生活・つぶやき
(画像は、南アルプス千枚岳でしか目にできない白花のタカネビランジ~本文とは関係ありません)

 今年3月で介護保険料なるものを払わなくてはならない年齢になり、請求書が届いた。「介護」という言葉の響きに寂しさを覚えながら、「もう、そんな歳になったのか」と改めて年齢を実感した。しかし、そのまま暫く放っておいたら督促状がきたので、昨日、慌てて口座振り込みの手続きをした。
 
 「介護」・・・寝たきり、痴呆などで、入浴、排せつ、食事等の日常生活動作について介護を必要とする状態(要介護状態)・・・この様な状態で頑張っている人には非常に申し訳ないが、こうまでなって長生きはしたくないというのが本音である。しかし、それは誰でも願うことであろう。自分の人生の終末は自分で選択できないだけに現実は厳しい。

 特に、退職後は、好き放題の人生を送っている自分は、ろくな終わり方をしないのではないかと心配している・・・・。

 以前、子供達に「お父ちゃんは、足腰だけ丈夫な徘徊老人になりそうだ。そうなったら寝たきりより手が悪いな~」と言われたことがある。確かに足腰はまだ自信がある。しかし、頭の方は確実にボケが始まっている・・・固有名詞が出てこない、忘れ物が多くなった・・・・。

 しかし、まだ守りに回りたくない。やがて、歩きたくとも歩けないとき、やりたくてもできなくなるときが必ずやってくる・・・その日のためにも、可能な限り、ささやかでもいいから挑戦できるもの、自分の生きがいとなるものを見つけてはその目標に向かって突き進みたいものだ。

新車1ヶ月点検

2009年08月18日 | 日常生活・つぶやき
           (画像は、納車後ひと月経って、初めての洗車・・・)

 今回のひと月に渡る山旅は、納車3日目の新車でスタート・・・帰ってきてから、さらに札幌遠回り往復で、すでに走行距離4900kmを超えた。

 本日、ようやくひと月無料点検に持ち込んだ。「車で商売している人でも、最初からひと月で5000kmはないですね~」とセールスに笑われた。早速、エンジンオイル交換も・・・。

 燃費は、4900kmの平均燃費が11.0km、今回の札幌往復に限ると13.3kmと、前の車よりだいぶ伸びている。乗り心地も寝心地も申し分なし。一番嬉しいのは、徹底したアウトドア仕様で、室内や座席などがどんなに汚れても、すべて拭き掃除のできることである。 

 ところが、今回の山旅では、無傷で帰ってきたと思っていた。しかし、帰宅した翌日に、妻がフロントガラスの左上に小さな傷を発見。確かに山旅の前半に小石がぶつかる音がしたのは覚えているが、そのときは大丈夫だと思っていた・・・妻に指摘されても、虫でも張り付いているのかと思った。しかし、確かによく見ると直径3mmくらいの抉れたような傷が付いている。しかし、ヒビは入っていない。

 35年間車に乗っていて、ひと月半ほど前の代車のヒビと今回の傷・・・立て続けではあるが、初めての経験だ。点検に持ち込んで、「ニッサンの車ってガラスが弱いのでは?」とクレームを付けたが、「まさか?どこの車もガラス会社で作っているのだから・・・それはないでしょう」と一笑に伏されてしまった。

 きれいに直すとなると、2万円ほど掛かるらしい。車両保険には入っているが、それを使うのはもったいない。自分で補修しようと3000円弱のリペアセットを買ってきたが、やたらと面倒くさいようだ。とりあえず、これで補修しておいて、もしヒビが走るようであれば、そのときは車両保険を使って修理するしかないだろう・・・。

逆帰省プチ旅行

2009年08月18日 | 登山・旅行
 函館のお盆は7月なので、8月のお盆は、亡妻の遺骨を札幌の実家のお寺に預けている関係で、札幌に居を構えている息子夫妻と娘夫妻と札幌の義母とお墓参りをし、ホテルや息子か娘の家で昼食会をするのが、ここ数年の習わしになっている。子供のもとへ親が帰省する・・・いわゆる逆帰省・・・16日の早朝に函館を出て札幌入りし、それを行う。

 その後、夕方から生妻孝行で、小樽観光と積丹半島の神威岬付近で車中泊。昨日は、江差まで日本海側を南下して帰宅するプチ旅行を楽しんだ。

        
         観光客で賑わう小樽運河

        
         昭和の匂いプンプンの小路~昭和の展示館が軒を並べる 

        
         小樽の有名なスイーツ店・Le-TAO(ルタオ)のケーキを食べる
         この後、お寿司も・・・どちらも旨かった!

        
         妻念願のX-TRAILでの車中泊~二人ゆったりと寝ることができる。

        
         神威岬散策
         

        
         神威岬から積丹岬を望む

        
         コバルトブルーの中に浮かぶ神威岩 

            
         たくさんの花の中で一番目立っていたモイワシャジン?

        
         道の駅「よってけ島牧」での昼食~海鮮バーベキュー定食(780円なり・・・安い!)

        
          熊石海岸の親子熊岩  

今回の山旅を振り返る

2009年08月15日 | 登山・旅行
           (画像は、アサヨ峰から望む甲斐駒ヶ岳)

 今年2回目の道外遠征は、ひと月のまとまった日程が取れたので、南アルプスの「日本三百名山」23座を一気に踏破する計画で、7/14、小樽から新潟までフェリーで渡った。

 しかし、梅雨明けがはっきりせず、思うように好天が続かない。期待した梅雨明けも遅い上にはっきりせず、おまけに後半は台風まで押し寄せて、これほど天候に惑わされた遠征も珍しい。

 入笠山を皮切りに、まずは、南アルプス北部の山を9山。南部の山へ移ろうとしたが、長期予報がずっと思わしくない。その間、昨年12月に早い雪で登り残した奥秩父の4山、松本周辺や八ヶ岳とその周辺へ転進して9山。

 ようやく東海地方が梅雨明けしたとのことで、南部の山へ。当初、計画していた南部主稜線の4泊5日のテント泊縦走は、天候が続かずに、分割して、小屋泊まりで効率よく登ることができた。お陰で、こちらは10山ゲット。

 結局、ツキにも恵まれて、雨をかいくぐって、正味23日で、31山も登ることができた。南アルプスの南部周辺の4山を残して、帰路へ就いたが、この4山はいずれも長野県の伊那谷の方から登る日帰りの山ばかり。中央アルプスの南部の山のときに登る予定。

 それにしても、南アルプスは、奥深い山が多く、登山口から標高差2000mを越えるような高い山が多かった。自分としては、ハードな部類の1日8時間以上の行動となった日が9日もあった。

 また、天候が悪かった割りには、雨での停滞と移動日は5日で済んだ。ガスで展望に恵まれなかったのは8日とちょっと多かったが、最初から雨の中を登ったことはなかった。

 今回の山旅の大きな特色は、気象予報士の資格を持つ隊長Oさんを初め、これらの山に登ったことのある愛読者の方々から天候情報や経験に基づいた具体的な進言や提案をいただきながら、それを参考にしながら登れたことである。この悪天候の中、効率よく多くの山に登れたのは、この方々のお陰である。感謝・感謝!

 例によって、毎日の旅日記を、「癌春日記」に、携帯からモブログ更新して歩いた。帰宅して判明したが、連日の訪問者が500~600IP数(実人数)で推移し、一番多かったのは690IPという日があったのにも驚いた。これは、今までの最高記録である。お陰で、連日多くの訪問者とコメントに励まされながら元気に歩くことができた。

 帰りは、ETC1000円割引利用で、帰省ラッシュの渋滞の中、1日半掛かりで大間まで走って、フェリーで直接函館へ帰った。

 これで、「日本三百名山」は北海道の山も加えて229山となった。あと2年ほどで完登のメドが立ったので、ホームページのこれまでの目次の「本州・四国・九州の山紀行」を「日本三百名山紀行」へと変更した。

 さて、本日は、今回の総括のページをアップしたが、明日と明後日は用事で札幌へ出掛けるので、これから、入笠山と鋸岳をアップ予定である。

人生初体験記録更新

2009年08月13日 | 登山・旅行
青森~函館より4000円安い大間~函館のフェリーターミナルまで、高速道路優先でカーナビを入れたら1056km。その内、高速が約920km。

目が覚めた2時にスタート。普通の日なら、今日中に帰宅できる時間だ。駒ヶ根ICから中央道に乗ってビックリ!真夜中なのに大渋滞でノロノロ・・・恐るべしETC1000円効果・・・これなら夜中だけでも一般道路のほうが良かったと後悔。ところが、長野道に入ったらガラガラ・・・後でラジオを聞いて判ったのだが、中央道の渋滞は、地震による東名高速の不通が原因だったらしい。

その後、上信越道~北陸道~磐越道と順調に走り、郡山から東北道に入ったら正真正銘の帰省ラッシュ大渋滞。SAやPAに入りたくとも、停めるところがなく入口前で数珠繋ぎ。特に混んでいたのが仙台の前後。ノロノロ走ったり止まったりを繰り返す。仙台をだいぶ越えてようやく入ることのできた長者原SA(画像)。この時点で、今日中のフェリーに間に合わないことが判明。青森からならと思ったが、妻からの情報で、予約なしの車は乗れないとのこと。諦めて、明日の大間発7:00に予約を入れて走り続ける。

結局、八戸道へと繋ぎ、三沢市の手前の高速終点を出たのが16時間後の18:000。料金が本当に1000円だったことに感動。出た近くの温泉に入り、再び道の駅よこはままで走る。走行距離980km、3度の休憩を除いてハンドルを握っていたのが16時間・・・ともに、人生初体験。それにしても眠気も来ず、疲れも感じないマイボディはどうなったのだろう?

コンビニ弁当と缶ビールでちょっと侘しい一人での打ち上げをしながら、こうしてブログを打っている。

明日は、残り70km走ってフェリーに乗り、9:00前には帰宅できるはず。

最後に待っていた大展望・・・上河内岳~聖岳

2009年08月12日 | 登山・旅行
(画像は、小聖岳の肩から望むようやく姿を現した聖岳頂上部)

今日は、二百名山の上河内岳(2803m)と南ア3000m峰南端の山で百名山の聖岳〈ひじりだけ〉(3013m)をゲットし、易老渡登山口への下山である。

濃いガスに包まれた朝を迎える。天気予報は悪くないし、時折ガスの切れ目から青空が覗く。徐々に回復するであろうと、茶臼小屋を5:20にスタート。

しかし、上河内岳もガスの中。今日の稜線は昨日と違い、ずっと森林限界の上のハイマツと岩稜で、花畑が広がっている。天気が良いと展望を楽しみながらの快適な歩きを堪能できるだけに残念。

聖平まで来ると、上空に青空が広がり始め、期待を抱かせる。下りの分岐の薊平を過ぎて一面トウゲブキやタカネブシ?などの花畑の斜面の上に今日初めて姿を見せる聖岳・・・。嬉々として急斜面を登る。

頂上は雲海の上に突き抜け、東側には富士山や笊ヶ岳、北側は隣の赤石岳や荒川三山、遠くは仙丈ヶ岳まで見える。赤石岳を北と南からながめ、笊ヶ岳のブログの画像の間違いに気付く。「赤石岳(左)と荒川三山(右)」と書いたが、正しくは「聖岳(左)と赤石岳(右)」である。

しかし、南側の昨日から越えて来た光~茶臼~上河内は白く厚い雲の中に隠れたまま。上河内は非常に形の良い山なので近くから眺めたかったし、茶臼に至っては、山容がはっきりと印象に残らなかったのが残念。でも、最後の最後に青空の下の大展望を得られだけでも大満足で下山の途に就く。

茶臼小屋から聖岳まで5時間、頂上休憩20分、聖岳から易老渡登山口までが3時間40分で、ちょうど9時間でゴール。

これで今回のひと月に渡る長い山旅の打ち上げとする。ETC割引の始まる明日の高速に乗り、青森まで走り、直接函館に帰ることに。そのために飯田市の隣の高森町の温泉に入り、道の駅いいじまに落ち着く。

(8/11分)展望は朝の内だけ・・・光岳~茶臼岳

2009年08月12日 | 登山・旅行
(画像は、易老岳頂上下から望む光岳(右)、左はイザルヶ岳)

心配した雨は前日の午後から一度も降らないまま易老渡登山口で朝を迎える。

今回の山旅で初めて2日連続休養し、満を持して、易老渡登山口を起点人とした光岳~茶臼岳~上河内岳~聖岳の一泊二日の循環縦走である。これが今回の打ち上げ山行となる。

テント泊なら二泊三日となるところを隊長Oさんの進言を参考に、茶臼小屋素泊まり(5000円)の一泊二日とした。時間計算もしてくれて、光岳から廻る方が楽ということまでも・・・。感謝・感謝。

今日はとりあえず百名山の光岳(てかりだけ)〈2591m〉と三百名山の茶臼岳〈2601m〉を踏んで茶臼小屋泊。

スタートして15分後、朝焼けの写真を撮ろうとして、カメラを忘れたことに気付く。取りに戻って、5:15再スタート。

カメラを取りに戻るときに地震を感じる。下りて来た人によると、静岡で震度6だったとか、被害の状況はどうだったのだろう。

易老岳までの登りでは、樹間から聖岳や上河内岳や光岳、さらには中央アルプスなどもくっきりと見えていた。しかし、徐々にガスが湧いてきて、光岳に着くころには見えなくなり、光岳頂上までもガスで巻かれてしまった。大無間などの深南部の山々や主稜線上の山々を南側から眺めたかったが残念。

時間的余裕があったので、展望のいいと言われているイザルヶ岳や仁田岳にも寄ろうと思ったが結局はパス。

それでも、易老岳まで戻るときは上空に太陽が照っていた。しかし、だんだん周りもガスに巻かれ、易老岳から先は視界10mほどに。茶臼岳手前まで来るとにわか雨まで降ってくる。

光岳と茶臼岳山頂部以外はずっと樹林帯だったこともあり、結局はスッキリとした展望に恵まれないまま1日目は終了。光岳到着が10:20(5時間05分)、茶臼岳経由茶臼小屋到着14:35(光岳から3時間55分)。光岳での休憩とカメラを取りに戻ったアルバイトを入れて、9時間50分の行動となった。

山小屋は空いていて、宿泊者は10人ほど。6人スペースの空間を独り占めでゆったり。これが北アルプスと違うところ?しかし、直ぐ側にトイレや水場への出入口があり、それが煩くて4時間ほどしか眠れなかった。

夕食は、荷を軽くするためにガスやコッヘルを持たないで、火を使わないで済む食糧だけで済ました。