今年も、多くの新たな出会いや感動に満ちた、若い頃からの座右の銘である「挑戦と感謝」の1年でもあった。
健康に恵まれて、相変わらずの遊び三昧の1年だった。改めてブログを見直してみたら、「今年もあちこちに出かけ、良く遊んだものだ」と我ながら感心する。これもすべて、妻を初め多くの方々のお世話になったり、支えられての行動ばかりである・・・まさに幸せな3感王(感心・感動・感謝)である。
そんな中から、特に感動の大きかったことを時系列に沿って10個選び出して、「10大感動」としてみた。
◎北海道新幹線開業のおっかけ (3/25~27)
北斗市のセメント工場裏側の万太郎トンネルから出てくるH5系「はやぶさ95号」
念願の北海道新幹線が3/26に開業した。その前日の新函館北斗駅や函館駅のようすや前夜祭の撮影、そして、当日の1番列車の城岱スカイラインからの撮影、翌日の木古内駅やその付近からの新幹線の撮影と3日間おっかけに終始した。
◎今年の一名山「4回も楽しんだ恵山南西尾根~西尾根ルート」(4/26、4/30、5/3、5/1)
南西尾根上の奇妙な岩塔と津軽海峡をバックに休憩
今年の山行日数は歩き旅日数を足しても、退職後の目標としてきた100日には届かず94日で終わった。今年は、本として出版することになった「ほっかいどう山楽紀行」の補充用の写真撮影と、新連載の「どうなん・とうほく山楽紀行」の取材を兼ねた山旅がメインだった。
その中で、今年の一名山を挙げるとすれば、SHOさんと二人で開拓した恵山のマニアックルートの「スカイ沢右岸尾根~スカイ沢峡谷~南西尾根~西尾根」である。山仲間を案内方々、4月から5月にかけて合計13名と一緒に4回も登った。最後の日には、海向山で念願のマキノスミレとの初対面も果たした。
◎『ほっかいどう山楽紀行』の出版準備 (5月~継続中)
初校の黒松内岳のページ
2012年6月から始まった北海道新聞(札幌圏版)連載の「ほっかいどう山楽紀行」は、今年の8月末で終わる予定だったので、それに写真を追加して、本として出版する準備を5月から始めた。数社に交渉してみたが、結果的には、「紀行物は売れない」とのことで、自費出版の形にならざるえなかった。そこで、販売のお世話もしてくれる札幌の共同文化社に依頼することになった。
ところが、道新の連載が、来年の3月までの延長をお願いされたために、出版は来年の春まで延期となった。現在は、未掲載のものも含めて原稿はすべて提出済みで、初校原稿も上がってきている段階だ。ページデザインは担当者にお任せしてあるが、こちらで考えていたよりずっと素晴らしい、見るだけでも楽しいものになっていて大満足だ。
A5版オールカラー、写真は全部で500点ほど、288ページ、価格1800円+消費税、出版予定日4月20日、発刊部数2000部の予定で作業を進めている。
◎花道となった北海道退職校長会函館支部設立20周年記念式典・祝賀会(5/16)
式辞を述べる自分
退職以来、12年にわたって務めた北海道退職校長会函館支部の理事だったが、最後は函館支部長として20周年という光栄な節目となった。支部長としての2年間は、日常的な業務のほかに、この記念事業の推進がメインだった。忙しかったのは自分以外の理事のみなさんだった。そのおかげで、支部始まって以来最多の115名もの参加をいただき、盛大に終えることができた。
この式典・祝賀会を花道に支部長も降任することができ、顧問となった。しかし、この充て職としての本部の副会長の任は、改選年度のずれで来年の5月まで続く。残りの公職は、12年目になる北海道スキー指導者協会副会長のポストである。これも、誰からも受け入れてもらえる後任者のメドが付いたので、来年8月の代議員会で降任できそうだ。
◎恩師を訪ねる遠野・花巻の旅 by 地理研OBの会 (6/15~16)
ホテル花巻の前で、恩師(中央)を囲んで
2年前からの合言葉だった「北海道新幹線が開業したら、遠野に住む瀬川先生訪ねよう」を実現すべく、遠野市に住む93歳になる大学時代の恩師瀬川先生を訪ねる1泊2日の旅に出た。メンバーは先生にお世話になった地理研究室OBの83歳~64歳の前期・後期高齢者の17人。
新函館北斗駅で結団式を行い、北海道新幹線に初めて乗った。1日目は、遠野物語のふるさと・遠野市の観光、ホテル花巻に泊まって、2日目は、宮沢賢治一色の花巻市の観光を楽しんだ。93歳になっても我々より元気な恩師から全員元気をもらって新幹線で帰路に付いた。
◎72歳フルマラソン初挑戦の「函館マラソン」無事完走 (6/26)
妻とともに完走賞と完走タオル手に
昨年まで「函館ハーフマラソン」だったが、北海道新幹線開業の今年から、ハーフとフルの同時開催となった。記念すべき第1回なので、「72歳の大冒険」でフルに初挑戦することにした。妻は、名古屋ウィメンズマラソンで昨年と今年の2回完走実績がある。
突風と雨に見舞われたレースだったが、山パワーと3週間前までの中山道歩き旅パワーのお陰で、4時間56分07秒で、妻は後半追い上げて4時間58分42秒で、二人揃って、目標だった5時間を切って完走することができた。
30kmを過ぎてからの万代こ線橋と巴大橋の往復が予想以上に辛くて、上りでは何度か歩いてしまった。来年は、またハーフに戻って、新聞の上位者一覧に氏名が記載されることを目標に頑張りたい。
◎再取材を兼ねた東北の山旅 (10/3~10/10)
初冠雪にぶつかった岩手山
北海道新聞(札幌版)連載の「ほっかいどう山楽紀行」の2代目担当編集委員だった相原氏が、函館支社報道部長として栄転してきた。そのことが縁で、11月から道南版・みなみ風への「どうなん・とうほく山楽紀行」の新連載を依頼された。
そのための再取材を兼ねて、東北の山旅をした。青森県の縫道石山、釜臥山、八甲田山、岩手県の姫神山、岩手山、再び青森県の石の塔&阿闍羅山、岩木山と巡った。10月上旬なのに、岩手山と岩木山では、初冠雪にぶつかり、いち早く冬山を経験した。
◎「インカトレイルトレッキングとマチュピチュ、クスコ、ナスカの地上絵12日間」(10/21~11/1)
3泊4日のインカトレイルトレッキングのゴールがマチュピチュ遺跡。翌日後ろの2つの山にも登った
2004年から2007年までには年に2回ずつ6回も海外トレッキングに出掛けていたが、その後は、日本三百名山巡りや2度の大腸癌手術、公職の多忙化などでストップしたままだった。忙しい公職が解けたら、絶対行こうと決めていた今回のトレッキングツアーだった。
ペルーのインカ帝国時代の首都クスコからインカ時代の石畳や石段の続く、標高2900m~4200mのインカ道を3泊4日のテント泊で歩き、世界遺産・マチュピチュ遺跡へ入るというトレッキング主体のツアーである。その前後に、クスコ市観光、高度順応を兼ねたウルバンバ谷観光、
マチュピチュ遺跡の後ろにそびえるワイナピチュ峰登頂、そして、最後にナスカの地上絵遊覧フライトという豪華な内容だった。砂漠やオアシスも初めて目にしたし、インカトレイルに多くの遺跡が残っていることにも驚いた。ただし、アメリカのアトランタで乗り換えての、片道合計26時間以上のフライトが辛かった。
◎道新みなみ風に、新連載「どうなん・とうほく山楽紀行」始まる (11/8~隔週火曜日)
第1回目の恵山・海向山の記事
北海道新聞夕刊(道南地元版・みなみ風)が11月で20周年を迎えるに当たって、その新企画として「どうなん・とうほく山楽紀行」の連載の依頼を受けた。来年の3月までは札幌圏版の「ほっかいどう山楽紀行」とダブることになるが、こちらは地元である道南では読むことができなかっただけに、喜んで引き受けた。
北海道新幹線開業もあり、東北の山と道南の山が対象である。東北は北東北の青森・岩手・秋田の3県、道南はニセコ以南の山を1:2の割合で執筆することになった。約束は2年間、50回なので、すでに執筆する山はピックアップしてある。常にカラーページで、写真も大きいのがうれしい。
数日前から2回も事前PRがあり、第1回目の11/8は、上掲の記事と見開きで「執筆者インタビュー」も顔写真入りで大々的に掲載された。お陰で、電話やメールやはがきなどのほかに、会う人からもあちこちで直接反応をいただけるのがうれしくもあり、怖くもある。
◎初夏と秋の2回に分けて19日間で踏破した「中山道歩き旅」(①5/24~6/4、②11/12~19)
京都三条大橋でゴール
大きな公職を退任できたら、もっと道外の山旅と歩き旅をしてみたいと考えていた。いつものことだが、北海道では触れることのできない中世や近世を含めた重層的な歴史に触れることができるのが大きな魅力である。それらにじっくり触れることができるのが歩き旅である。
次に考えていたのは旧街道だった。五街道をすべて踏破した箱館歴史散歩の会主宰中尾仁彦氏によると、一番のお勧めは、五街道の中でもっとも江戸時代の面影をそのまま残す宿場町やその遺構が多い中山道のとのこと。有名な木曽路の妻籠宿や馬篭宿もこの街道にある。
そこで、まずは、「中山道69次」の歩き旅を計画した。全長534キロで、日本橋から京都三条大橋までを山側で繋ぐ街道である。できれば、一気に歩き通したかったが、まとまった日程が組めそうにもない。そこで、暑い夏を外した梅雨前と紅葉時の2回に分けて挑戦することにした。前半が、武州路・上州路~信濃路~木曽路、後半は、残りの美濃路~近江路とした。後半は妻も同行してくれたので、楽しい旅となった。
この道外の歩き旅は、四国遍路、熊野古道などをすでに歩いているが、どうも癖になる。来年は東海道歩き旅も視野に入れてある。四国遍路の逆さ打ちもしたいし、ほかの旧街道歩きもしてみたい。
この充実した遊びや1年の出来事をほぼ毎日ブログにアップし続けてこれたのは、このブログや、親サイトの「一人歩きの北海道山紀行」の読者のお陰であると心から感謝しています。
来年も、今年以上に充実した日々の内容をアップし続けて行きたいと思っています・・・どうぞ、よろしくお願いいたします。
最後になりましたが、新年が皆様にとって良い年でありますよう心からお祈りいたします。