<十勝幌尻岳頂上から眺める「私の一名山」カムイエクウチカウシ山・・・今回の日高の山旅のメインはこの展望だっただけに大満足・・・欲を言えば、カール壁の雪が落ちてしまっていたのが残念>
十勝平野からド~ンと聳える十勝幌尻岳(1846.1m)は10数年前に一度登ったきり。この山の一番の魅力は、日高山脈の主稜線の山並みの展望である。再訪するときは、それらがまだ雪を纏っているときと思っていたが、厳冬期は自分の自分の実力では無理なので、この時期しかない。今回は絶対好天という予報を信じてトライ。
意外と雪が少なく、登山道のあるオビリネップ林道は登山口まで入ることができた。登山口から雪は付いていたが、溶けていて埋まるのでかんじき持参で「行けるところまでスキーで行こう」とスキーでスタート。しかし、丸木橋もスキーで渡って、沢沿いの道を進む。しかし、20分ほど先のへつりのところまでだった。その後、かんじきに履き替えたが、尾根に取り付くまでの沢沿いの道は膝までずぼずぼ埋まって、リタイアしたくなるほどだったが、この好天下の大展望を逃すわけには行かない。
夏道尾根は、この山で最も最短距離の尾根だが、その分、斜度が物凄いきつい・・・夏道はジグを切って付いているのだろうが、雪で覆われているので、どうしても直登になってしまう。あえぎあえぎ登る。今年一番辛い登りだった。しかし、頂上からのまだ雪を纏った日高山脈主稜線の大パノラマがその辛さを癒してくれた。
5:40スタート。登り4時間35分、頂上休憩45分、下り1時間50分(急な分、速かった)。ゴール12:50。久しぶりの7時間山行で、珍しくかなりの疲れを感じた。今も足がかなり張っていて、ストレッチをすると強い痛みを感じる。
下山してきたら、下見に来たという帯広ナンバーのご夫婦がやってきた。いろいろ話しているうちに「函館の方で山のホームページをやっている方がいますよね」とのこと。名乗ったら「昔からいつも見ています」と感激され、写真まで撮られた。帯広のYaさんというやはりスキー指導員の資格を持つ方だった。
その後、昨日に引き続き、更別温泉で疲れを癒す。今夜のどこでもホテルは、やはり連泊の中札内道の駅。向かいに大きなスーパーがあるのがうれしい。明日の予定は、雪が付いていなければ止めるが、中札内村の札内川支流のトムラウシ川源流部にある1277.8峰(点名・富良牛)・・・道内にあるトムラウシ3山の一つだ。
<黄砂の影響で霞んだ朝日>
<本来であれば、朝日を浴びて輝くはずの十勝幌尻岳・・・なんとなく霞んでいた>
<頂上からの札内岳(左)~日高幌尻岳(中央)~戸蔦別岳(右の鋭鋒)>
<帯広のYaさんが送って下さった登山口での私>
詳しい山行記録は、下記からどうぞ!(アップ完了)
http://sakag.web.fc2.com