諦めていた画像フォルダの一覧の一部
懐かしい08年の北アルプスの画像データ
これまでに何度か触れてきたが、以前古いノートパソコンのHDDを取り出し、外付けHDDとして利用し、2003年から2010年までの画像データはすべてそちらに入れておいた。
ところが、2010年にそれが破損してしまった。3軒ほどのPC修理店へ持ち込んだが、「非常に手間と時間の掛る大変な作業で10万円ほど掛る。しかも、データがきれいに取り出せるかどうかは、やってみないと分からない」と言われて諦めた。
そのために新聞の連載記事や今回の出版のために、写真の撮り直し山行を繰り返したり、どうしても気に入った写真がないときは、岳友から提供してもらってしのいできた。
しかし、ここへ来て、もっと困ったことが出てきた。それは、数日前のこのブログ記事でも触れたが、道新夕刊地元版「みなみ風」への「どうなん・とうほく山楽紀行」の新たな連載である。特に、困るのは、北東北の山だ。300名山巡りの画像はすべてそちらに入っている。10日ほど前に、いつもお世話になり、今使っているPCも組み立ててもらった近所のブルーコンピューターへ持ち込んでみた。
前回もそこへ持ち込んだ経緯があり、覚えていてくれた。「とりあえず、うちでやってみますが、ダメな場合は物理破損の専門会社へ送らなければならない。そうなったら20~30万は掛るし、データも破損している可能性がある」と言われた。
2日ほどして、電話が来て「なんとか取り出せそうな感じです」とのこと。そして、さらに数日後、「なんとか頑張って取り出せたので、データの確認に来てほしい」との電話だった。
早速駆け付けたら、懐かしいデータフォルダの一覧がずらっと並んでいた。それをクリックしたら、ニ度と目にできないと思っていた懐かしい画像が現れた。破損しているデータはないとのこと。
全部で20GBで、6万枚ほどの画像だったらしい。費用は、新しい外付けHDD(9,800円)込みで96,000円とのこと。自分の中では10万円で収まれば、再取材の費用と手間を考えたらオンの字と思っていた。それでも、一応「安くなりませんかね~?」と訊いてみた。しかし、「それでも安くしてあるんです。粘って、頑張って、凄く時間と手間が掛ったんですので・・・」と言われて、あっさり納得。
今日、「データを、新しい外付けHDDに入れて、全部確認しましたのでお渡しできます」とのことで引き取りに行ってきた。
早速、自分のPCで確認してみた・・・一番多い道内の山はもちろん、04年以降の四国遍路、海外トレッキング、三百名山巡りなど、6年ぶりに対面する懐かしい画像がズラーッと現れた。涙が出そうだった。これで、今後の連載も、出版用の画像もなんとか自前で続けれそうだ。