晴れそうな気配だったので、雪景色の香雪園を観たくて出掛けたが、最後まで晴れることはなかった。
見晴公園内にある北海道唯一の国指定文化財庭園「香雪園」は、函館市の素封家岩船峯次郎氏が、明治31年頃から造成した本格的「風景式庭園」で、岩船家の別荘だった。
「香雪園」という名は、大正期に来函した京都の浄土宗知恩院の貫主に「雪の中に梅香る園」という意味で名付けられたとされている。しかし、函館では、梅は早くとも4月下旬でないと咲かないので、雪の中に香ることはないと思うのだが・・・。
岩船氏は、商売繁盛の恩返しのため公衆トイレや芝生広場をつくり、昭和2年から市民に無料開放。昭和同34年には市が岩船氏所有の土地を買収し,その後数次の都市計画変更を経て函館市最大の総合公園となっている。
園内には、茶室風の園亭、渓流や煉瓦造の温室など多様な意匠からなる庭園空間が広がっており、さらに平成13年には文化財保護法に基づく「名勝」の指定を受け、「旧岩船氏庭園(香雪園)」の名で北海道唯一の国指定文化財庭園となっている。
キレンジャクの群れを望遠カメラに収めている人たち
◎香雪園のずっと奥にある高宮大神の氷瀑
今夏に初訪問した滝沢町の高宮大神の裏の氷瀑にも足を伸ばした。この滝は、滝沢町の町名の由来にもなっている。
先日の2月2日(節分の日)に、この滝つぼで、氏子が冷水で身体を清める“水ごり”の荒行に臨み、無病息災、社会の平穏を祈願する「節分祭」が行われたようだ。(「残しておきたい今日の1枚」さんから借用)