林道終点から東円山と砂原岳のゴリラさんを見上げる。左側のギザギザは剣ヶ峰
手前のポールと標石は自衛隊演習場の境界の印。境界帯の中に踏み跡が続いていた。
駒ケ岳には、火口原を囲むように、主峰の剣ヶ峰(1131m)、砂原岳(1112.1m)、隅田盛の(892.2m)3つのピークと、山麓に西円山(544m)と東円山(481.3m)のコブのようなピーク(寄生火山?)がある。西円山は、砂原岳の砂原コースの途中から立派な登山道が開かれているが、東円山には登山道はない。
したがって、この東円山は未踏だった。しかし、一昨年に札幌の
「地図がガイドの山歩き」のsaijyouさんとIkkoさんが、馬の背~剣ヶ峰~砂原岳~東円山を縦走して鹿部に下りている。そのときの記録を参考に、さらには林道の入口を教えてもらって、今回の鹿部からの東円山~砂原岳のピストンを計画した。
一部作業道歩きもあったが、東円山への登りと砂原岳の600m以下は、カラマツや灌木の藪こぎだった。しかし、それほど気にならなかった。これまでとは違うバリエーションルートからの砂原岳の登頂も含めて、新鮮かつ満足の山行だった。
GPSトラックログをもとにしたコース図(緑色は林道)
国道から鹿部ロイヤルホテルへの道へ入る。少し走ったら、朝の散歩をしているブログ友の
マンタンさんに会う。ご挨拶がてら少しお喋り。鹿部ロイヤルホテルの前を通り、踏み切りを越えて、線路と平行する未舗装の道路を走る。右手の廃棄物処理場入口から200mほど走ると、左手に林道入口があった。
saijyoさんたちは歩いてきたが、そのときには軽自動車が走っていたという。草で覆われた林道へ車で突入。
轍ははっきりしていいるが、轍の間の草と両側から覆い被さっている木の枝が凄い。サイドミラーを畳み、木の枝を車で掻き分けながら、車体を擦る音を気にしないで進む。途中Uターンするところすらない。車の傷が気になる人は無理だろう。また、車高の低い車も厳しそうだ。
強引かつ慎重に2.2kmほど進んだら、木柵があり、そこが林道終点。ここまで歩いても1時間弱だろう。
木柵の先にも作業道が続いている。saijyoさんたちはその道路を下りて来たらしいが、どこへ続いているのか分からない。柵に沿って少し登ってみたら、自衛隊演習地の境界にピンクテープや標石やポールがあり、幅広の境界帯に微かな踏み跡も続いているので、それを辿ることにした。
7:25、スタート。
境界帯が直角に曲がっている地点から藪こぎで直進。まもなく道路に出る。
そこは、砂防ダムが連続する涸れ沢だった。
砂防ダムを越えて、東円山の藪斜面に取り付く。上に行くにつれて藪は薄くなった。
藪はカラマツと灌木だけで、草はあまり気にならない。
8:05、40分で、新ピークゲットの東円山に到着。三等三角点(点名・丸山)が設置されていた。
これから登る砂原岳をバックに記念撮影。
東円山の西斜面には道路が上がってきていた。
途中までその道路を利用し、途中から砂原岳の東尾根に取り付くことにする。
道路が左へ曲がって行く地点(c480)で、右の藪へ取り付く。
ここもカラマツの枝が煩いが、藪はあまり気にならない。
ただ、右の尾根までの間には、細くて深い涸れ沢が何本もあり、それを越えて進む。
700mまで登ると、カラマツの丈が低くなり、足元はコケの上の歩きになる。ふわふわして気持ちが良い。
900mを越えると、ゴリラさんの顔がぐんと近づく。
1000mから1100mの間はもっとも斜度がきつくなる。植生もなくなり火山礫だけの急登で非常に歩きづらい。
頂上稜線に出たら、頂上はガスの中だった。
10:05、東円山から2時間、林道終点から2時間40分で、ガスの中の砂原岳に到着。
剥きだしの一等三角点だけで、頂上標識なし。当然、火口原の展望はなし。
10:15、待ってもガスは取れそうもないので下山開始。ゴリラさんは反対側から見ても同じ顔だった。
眼下に登って来た尾根を見下ろす。その先の饅頭のような東円山を目指して下る。
上の火山礫の急斜面はジグを切りながら下った。
600mより下の斜面は藪が濃くて先が見えない。
東円山に続く道路に出るまでは、GPSのトラックログが頼りだった。
東円山への登り返しは嫌なので、コルを右側へ巻くつもりだった。
しかし、幸いに山裾を巻く道路が続いていた。
その道路を下って行ったら、登りで越えた砂防ダムの上の方へ出た。涸れ沢を越えて、反対側の道路へ出た。
あとは、藪に入らずに砂防ダムの工事道路を辿ってみた。しかし、途中で右へ離れて行く。そのまま下っても林道終点の木柵の先の道路に続きそうだったが、遠回りになるので、少し藪こぎをして、登りの自衛隊演習地の境界帯へ合流して下った。
11:50、砂原岳から1時間35分、往復4時間25分でゴール。あとは、木の枝を掻き分けながらのストレスのたまる林道を走って、下の道路に出る。この林道部分は、歩いても2.2kmなので、1時間弱だろう。車がもったいない人は歩きをお勧めしたい。
マンタンさんのお宅に寄って、下山報告をして帰路に就いた。銚子口の留の湯は7月下旬まで改築工事中だった。仕方なく、函館新道を抜けて花の湯に入って帰宅。
もっと詳しい記録と花の写真は、下記でどうぞ!
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