北白老岳から眺める白老岳とその右横に尖った山頂を見せる南白老岳
白老三山とは、端正な山容を誇る白老岳(968m)を盟主とし、その両側に北白老岳(944.9m)と南白岳(944.6m)を従える山塊である。盟主の白老岳には三角点はなく、北白老岳に二等三角点(点名・白老岳)と南白老岳に三等三角点(点名・南白老)が設置されている。これらは登山道がないので、冬が登山適期の人気の山である。
当初の計画では、昨日と今日、SHOさんと1泊2日で、この白老三山と徳舜瞥岳の予定だった。しかし、天気予報が良くないので、一昨日の段階で中止にした。
今日はライフスポーツの第4回のスキー講習会だったが、前もって休みをもらっていたこともあり、天候が良ければ白老三山に登るか、天候が良くなければ大滝の常設コースでXCスキーコースの練習の予定で、朝4時15分に家を出た。
北湯沢温泉を越えて大滝区に入ったら、青空が広がり、目指す白老岳も姿を見せている。XCスキーコースへは寄らずに、そちらへ向かった。
白老岳は、
01年4月に一度登っているが、今回は、山スキーで、まず北白老岳に登り、吊り尾根を越えて白老岳へ。そこで、スキーからかんじきに履き換えて、南白老岳をピストンして、白老岳から下山して、一気に白老三山を踏破する計画だった。
美笛峠へ抜ける国道276号線の中笛橋そばの二の沢林道入口がスタート地点だが、車が数台停められるように除雪されていいた。先行グループ3名は、こちらとは逆回りで白老岳から北白老岳へとのことでスタートして行った。
二の沢林道を辿り、途中の林道分岐からその中尾根を辿って、北白老岳を目指した。トレースはなかったが、それほどきついラッセルではなかった。しかし、風がものすごく強く、顔が痛かった。
雪が軽く、それほど埋まらないので気持ちよく北白老岳へ続く尾根を登る(自撮り)
784ポコから目指す北白老岳(左)を眺める
1時間45分で、雪庇の発達する北白老岳山頂到着。踏み抜かないように慎重に根元を辿る。
南隣のピークは登らないで、コルから西斜面を巻くようにトラバースして、白老岳とのコルへ滑り下りた。
コルから白老岳を見上げる。尾根の右側の急斜面を何度もジグを切って登った。
急斜面で覚悟して登った割には、コルから30分で白老岳に到着できた。
2つのグループ5名が到着。
ものすごい強風が吹く頂上へ着いたら、ほぼ同時に2つのグループ5名が到着して賑やかになった。先に着いたご夫妻と思われる二人連れから「坂口さんですよね」と挨拶された。函館ナンバーのX-TRAILを見て、もしかしたら?と思って登って来たらしい。こちらのリュックに書いてあるsakagで間違いないと確信したようだ。初対面だが、昨年日高の剣山に登ったときに一緒だった帯広のMoさんと同僚で、昨年室蘭に転勤になって、現在、伊達市在住のIさん?という方だった。
後に到着したグループは、こちらより先にスタートした3名だった。ずいぶんとゆっくり登ってきたものだ。
頂上標識を前に・・・風が強くてきちんと前を向けていない。
南白老岳をバックに
この後、かんじきに履き替えて、南白老岳を目指して下る用意をしているうちに、3名グループは北白老岳へ向かって、Iさんご夫妻は登ってきたコースを下山していった。
南白老岳を目指して下って行ったら、ガスで覆われて姿が見えなくなり、雪も降ってきた。見えない中を無理することはない。残念だが諦めて白老岳山頂へ戻った。
スキーのシールを外して下る用意をしていたら、北白老岳を目指した3名グループが、やはり「見えないので戻ってきました」とのこと。
登り返した770前峰から端正な白老岳山頂部を振り返る
ここまで下ってきたら、ガスが取れ、南白老岳も姿を現したが、時すでに遅し・・・悔しい。
ところどころで滑りを楽しみながら、2つのグループを追い越して、一番先にスタート地点へ戻ることができた。スキーの下りは速いのがメリットだ。
8:35スタート、北白老岳まで1時間45分、白老岳まで55分、白老山頂で40分(南白老岳へ下って戻った時間も含む)、下山45分。12:40ゴール。合計4時間05分。
GPSトラックログ
結局、新ピークの北白老岳はゲットできたが、南白老岳はまた残ってしまった。ただし、この山だけなら、冬期間閉鎖されている道々(四季彩街道)5kmほどの歩きは必要だが、西尾根から簡単に登ることも可能である。いずれにしても、今シーズンのうちにゲットしたいものだ。
帰りは、無料の共同浴場大滝ふるさとの湯へ寄って、17時には帰宅することができた。
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