昨日と今日、七飯町を会場として、「第31回北海道障害者冬季スポーツ大会」が開催された。
種目は、七飯スノーパークを会場とした大回転競技、流山温泉周辺特設会場での距離競技だが、自分は、その距離競技の競技委員長を仰せつかり、一昨日から3日間、現場で会場・コース造りから競技運営等に関わってきた。
道南地区は距離競技には馴染みが薄く、協力団体の函館スキー連盟関係者で、唯一クロカンスキーをしているということで、自分に競技委員長の大役が回ってきた。大会運営者は、距離競技のなんたるかも知らない役場の職員がほとんど。それでも、昨年の大会を見てきた方々を中心に長い間準備に取り組んできた。
コースも、ただの雪原をスノーモービルを使って整地し、手作りのカッターを入れる器具でのコース造りだった。一昨日から雪が降らなかったので、コースの造り直しも必要なく効率良くできた。
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昨日、七飯町文化センターで行われた開会式
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本日の競技前の試走の様子・・・天気まで味方し、駒ヶ岳をバックにくっきりと姿を現した。
全道各地から参加した
4種類の障害(視覚障害、聴覚・平衡・音声・言語機能障害、知的障害、肢体障害)の37名が、
さらに障害の程度によって9区分の組別になっていた。
それぞれ、200m、500m、1000m、3000mの4種目に分かれてタイムを競った。
懸命に頑張る選手の姿に、大会運営者全員が感動の温かい応援と拍手を送っていた。
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陸上自衛隊函館バイアスロンチームの監督とコーチによる前走。
先頭の前走者は、数年前の「札幌国際スキーマラソン(50km)」の優勝者
この3名には、視力障害者の伴走も努めていただいた。
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伴走者とともにゴールする全盲の選手
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手押しシットスキーの選手
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シットスキーの選手
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3000km最後のゴールとなった聴覚障害の選手
閉会式での競技委員長講評では、次のようなことを話させていただいた。
「全くの素人の大会運営で、皆さんの日頃の練習の成果が発揮できるような競技運営ができるかどうか不安でした。しかし、様々な障害を抱えながら、それを乗り越えて頑張る皆さんの姿に、そのような心配は吹っ飛んでしまいました。知らず知らずのうちに運営者の立場を忘れて応援する側に回ってしまい、ただただ感動のみで、心も体も火照って熱くなっている自分がいました。
選手本人のがんばりは勿論ですが、それを支えるご家族や関係者の絆の強さにも感動いたしました。このような形でこの貴重な大会に関わることができましたことに感謝申し上げ、皆様の今後益々のご健闘をお祈りして、講評に返させていただきます。」・・・考えてみたら、全然講評にはなっていなかった・・・