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1945ピークと化雲岳の間の花畑とトムラウシ山
今回は1998年にトムラウシ山までテント泊で往復しているロングコースで有名な天人峡コースを21年ぶりに歩くことが目的だった。このコースのゴールは縦走路に合流する化雲岳(1954m)だが、漠然と余裕があれば五色岳を越えて五色ヶ原まで足を伸ばせればという思いもあった。しかし、良く考えたら20年前ならともかく、現在の自分には無理だということが分かった。五色ヶ原は、花の時期に2回と秋に1回、それぞれ別のコースから登っている。
「このコースを歩くのはこれが最後であろう」という思いで、じっくり味わいながら無理はせずに6時間をメドに行けるところまで行って戻る計画にした。
今回の山旅で最高の快晴の天気に恵まれた。大雪山系の山はすべて見えた。花は第一公園の広大な高層湿原と1800mより上の花畑や多種多様な色彩の花々を堪能することができた。
21年前はテント泊装備で6時間だった化雲岳に5時間40分で到着。ここをゴールとした。下りは4時間40分だった。山頂で30分休憩し、総所要時間10時間40分の大満足の山行だった。
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4:20、標高600mの登山口をスタート。表大雪の山の登山口はすべて1000mを越えている。
ここは、もっとも標高の低い登山口かも知れない。したがって、標高差は1350mもある。
登山口から忠別川の深い峡谷の急斜面を33回もジグを切りながら登っていく。
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標高900mまで登り、500mほど進む。5:05、対岸の羽衣の滝が見える滝見台に到着。正面に旭岳も見える。
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6:30、1250m付近から木道が1kmほど続く第一公園に入っていく。一面広ワタスゲに覆われた広大な花畑が広がる。
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エゾカンゾウとワタスゲ
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木道の杭の間に咲くツルコケモモ
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ミヤマリンドウの大きな株
1350m付近にも同じようなワタスゲがメインの小規模な第二公園もあった。
その後、1800m付近までは小化雲岳(ぽんかうんだけ)の斜面を登る。1800mでハイマツ帯を抜けるとガレ場斜面が広がる。
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ガレ場でまず目に飛び込んできたのはコマクサ。エアカンキンバイも多かった。
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やがて、小化雲岳を右に見て、左側の1945ピークへ登山道は続く。この辺りから花畑が広がる。
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イワイチョウの斜面の手前のエゾコザクラ
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ミヤマキンバイとエゾコザクラ
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エゾノハクサンイチゲの群落
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小さな池と越えなくてはならない1945ピーク
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1945ピーク手前のチングルマの斜面。後ろは旭岳から緑岳までの連なり。
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8:45、1945ピークを越えると、五色岳(左)と化雲岳(右)が見えてくる。
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1945ピーク下のエゾノハクサンイチゲとチングルマの斜面。後ろは十勝連峰
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ミヤマオグルマとミヤマリンドウ
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エゾヒメクワガタ
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一面ピンクの絨毯状態のヨツバシオガマの群落
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ヨツバシオガマの赤、ミヤマオグルマの黄、エゾヒメクワガタの青の競演。
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やがて、目指す化雲岳が近くなる。
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旭岳からトムラウシへ縦走して、天人峡へ下山する3人パーティ。
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クワウンナイ川源頭部の池塘帯と十勝連峰
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忠別川源流部を見下ろす。手前右は忠別岳
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源流部を崖の上から見ようと、崖斜面の上に進んだら足元に咲いていたエゾルリソウ。
シュッとした姿の株がたくさんあった。富良野岳以外で初めて目にした。大感激!
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頂上直下にたくさん見られたタカネシオガマ。平山以外で初めて目にした。
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10:00ちょうど、化雲岳到着。後ろの岩は「化雲のへそ」と呼ばれている。
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十勝側は雲海に覆われていて、その向こうに石狩連峰やニペソツ山の連なりが見える。
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雲海のガスがトムラウシ山の左側から上ってきて、覆い始めた
着いたときはひとりだったが、今朝白雲避難小屋をスタートしたトムラウシを目指す縦走者たちが次々7人ほど到着して賑やかになった。
やがて、彼らも去り、10:30、下山を開始。15:10、無事下山。
下山後、天人峡の温泉は高いので、東神楽町の森の湯花神楽に落ち着く。夕食もここで食べ、すく下の森林公園のトイレ付き駐車場でどこでもホテルの予定。
大雪の予定はこれで終了することができた。明日は天気が良ければ、どこかで遊び、そうでなければ帰路に就く予定。