蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ファーストラヴ

2024年11月11日 | 本の感想
ファーストラヴ(島本理生 文春文庫)

女子大生の聖山環菜は父親殺しの容疑で捕らえられ裁判を控えていた。臨床心理士の真壁由紀は、その事件を描いたノンフィクションの執筆を依頼されて環菜と面会するが、環菜の供述は面会のたびに異なり・・・という話。

著者の作品を読むのは初めて。
会話にリアリティが感じられなくて、登場人物がそれぞれの役を演じている人のようで現実感がなく、事件の真相も、そりゃちょっと無理があるでしょ、って感じだった。

本作のテーマは、ひたすら犯行動機にあって、そこには確かに著者の主張が強く打ち出されている。
だからミステリとかサスペンスを期待して読み始めたのがいけなかったのかな?

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