蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ヒアアフター

2012年02月11日 | 映画の感想
ヒアアフター

津波にのまれて臨死体験をしたフランス人の女性キャスター、
双子の兄を亡くし麻薬中毒の母とも離別させられたイギリス人の少年、
死者と対話できる特別な能力を持っているが、それを行使することによって人間関係が壊れることを繰り返した苦い経験から、その能力を発揮することを避けているアメリカの青年。この3人がロンドンのブックフェアで偶然接触し・・・という話。

ストーリーとしては平板で、オカルトといっても観客を怖がらせるような仕掛けもなく、淡々と映画は進むのだけれど、なぜか飽きないというか、目が離せないと感じさせてしまう静かな緊迫感みたいなものがあった。

あやしげとも言える題材をとりあげた地味な脚本でも、それなりに出来の良い映画に仕上げてしまう監督(イーストウッド)の力には感心するしかない。

マット・デイモン(霊媒師役)は、演技していると思えないほど役にぴったりハマっていた。

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