さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

相見てより(彼をひと目見たときから)

2008-05-08 | 歌のおけいこ


ソロで歌わせていただいた曲も

つづけて ご紹介。


シューマンの 8曲から成る歌曲集

  「女の愛と生涯」

   FRAUENLIEBE UND LEBEN


…はじめての恋愛感情から、

愛する人との結婚・出産を経て、

夫との悲しい死別にいたるまでの

女性の 内的な歴史をたどる歌曲集



なのですが、



このうちの4曲を、

私をふくめた仲間4人が 1曲ずつ歌いました。




私が 歌わせていただいたのは


その第1曲 の、



  「相見てより(彼をひと目見たときから)」

   …Seit ich ihn gesehen




以下、その歌詞です。




   あい見てより

   わがこころ まもるは 君ただひとり

   うつつに見るみすがたは

   闇をば越えてぞ かがやける



   なべてのもの 影あせて

   友と睦ぶ日も 去りぬ

   君をしのび ひとり泣く

   あい見てより 悩む身は




うん、ちょっとカタイですかね

私は こういうのもすきなんですが…


実は この日本語の歌詞でも 

歌ってみたいなあ 


なんて 思ったりしています。



まあ それは いいとして


あります あります、

こちらにも 現代語訳が。


(さくら式でない ちゃんとしたやつが)




   あのひとを見たときから

   めしい(盲目)になったような気がするのです

   わたしの目の向かうところに

   わたしは あのひとだけを見ます

   うつつの夢を見ているように

   その姿は わたしの前にただよい

   深い闇の中から

   そこだけが 明るく浮かびあがるのです




   まわりのものは

   すべて光も色も失せて

   もう姉妹たちの遊びの仲間に

   入りたいとは思わず

   むしろ 小さい部屋にこもって

   ひっそりと 泣いていたい…

   あのひとを見たときから

   めしいになったような気がするのです





つまり、



   あなたをひとめ見たときから

   もう あなた以外のものは

   すべて 色あせて、

   目に入らなくなってしまった




。。。という、


なんともういういしい恋ごころの歌 なんです。



こんな気持ち、


きっと 多くのひとが

(いつか そのむかし)?? 


味わいましたよね。




わたし? 




わたしはいつも、恋していますよ 



歌にも お酒にも 人にも。




で、この曲 ですが、


自分では 泣きだしてしまいそうなほど

きもち 入ってるつもりなのに



  「なんで そんなにアッサリ 歌ってしまうんですか?」



と よく先生に言われました。




そのほかにも いろいろ。。。


苦労が ありました




それは また次回に♪ 




コメント
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