さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

ピアノ合わせでした

2012-12-08 | 歌のおけいこ


さむいさむい1日。

15日にある、A野先生門下のクリスマスコンサート の 
ピアノ合わせでした。

今日は デュエットもソロも、
かたくならず わりとふだんに近い感じで
歌えたように思うのですが。。。

当日も アガらなければいいなぁ。


今回うたうのは、
デュエットとソロ 1曲ずつです。


     海と涙と私と     やなせたかし 詩/木下牧子 曲

  
   月夜の海にきてみたが
   月夜の海は青いだけ
   波がむなしくさわぐだけ
   たださびしさがこみあげる


   夜あけの海にきてみたが
   夜あけの海も青いだけ
   かもめがひくくうたうだけ
   ただかなしみがますばかり


    でもこの海のなつかしさ
    でもこの海の塩からさ
    すこし心がほっとする


   ひるまの海をみていると
   ひるまの海も青いだけ
   遠くを船がすぎるだけ
   すこし涙がかわくだけ
       

これは ぬっくさんとうたうデュエット。

やなせたかしさんの詩に 木下牧子さんが曲をつけた
「愛する歌」(全10曲)からの1曲で、
以前に ぬっくさんとうたった
 誰かがちいさなベルをおす も、この曲集にあるものです。


ソロは、クリンゲマン 詩/メンデルスゾーン 曲 の、

      春の歌 op.71-2   Fruhlingslied


   春が近づいてきた 激しい雨とともに
   動きだそうと支度をしてる
   そして嵐やざわめきの下では
   緑の種子が静かに芽吹く

  
   だから目覚めよ、目覚めよ 人の子よ
   眠ったままのお前を 春が見つけたりしないように


   冬の気苦労を放り出して
   さわやかに春を迎えるのだ
   春は飛ぶ 若い朝のように
   春は長いこと休んだりはしない


   つぼみがふくらみ
   花が咲き出でる
   時は過ぎゆき
   春は逃げ去ってゆく

   
   だから目覚めよ、目覚めよ 人の子よ
   眠ったままのお前を 春が見つけたりしないように


   お前、哀れな人の子は
   心が傷つき 痛んでいる
   悠然と皮を打ち破り
   勇気をもって春と向き合うのだ!


   氷は溶け
   泉は流れだす
   お前の痛みも解けて
   穏やかに消えていく


   そして静かな鳥たちのように
   彼らのコーラスに声を合わせるのだ
   お前の調べも響かせるがいい
   お前の胸の奥底から


   心貧しくなってはならぬ
   ひとりぼっちになるな
   歌と太陽の光に取り巻かれて!



いまのわたしを励ましてくれるような気がする歌です。
応援歌??

音の跳躍が多いし、けっこう高くまではねあがるし、
うたうには エネルギーが要りますが…

たぶん通常は 速めにうたう曲なのでしょうが、
わたしがあまり速くうたうと
ただ いさましいだけのイメージになりそうなのと
歌詞や 音までいいかげんに駆け抜けてしまいそうなので、
すこし ゆっくりめのテンポでうたいたいと思っています。

といっても、
本番で アガッてしまえば
心臓の速い鼓動のままに 超スピードでうたいだし、
そのまま さいごまで走りつづけてしまうかも。


春といっても 春らんまんの春ではなく、
まだ土のなかで虫がうごめきはじめる 啓蟄のイメージ。
実は わたしがうまれたのは、まさにこの季節。

まぶしい春の光に向き合う勇気をもって
顔をあげよ、うごきだせ と
背中をおされているような、
そんな歌だと 感じています。

この歌を選んだのは、
父と母の 健康上の問題が次々現実化した時期でした。

しっとりした暗めの歌をうたうには
わたし自身が どんどんおちこんでしまいそうで、
(もともとそういう歌をうたうのは にがてなのですが)

まずうたう自分にとって 元気の出る歌がいい!
そういう歌しか とくにいまはうたいたくない、
という気分でした。


こんな歌、
わたしにうたえるかなーと思ったけれど、
たしかにむずかしいのはむずかしいけれど、
練習しているあいだも この歌には
ずいぶん 励ましてもらいました。

えらんでよかったと思います。


こんなふうに思うとき、
うたに おおきなちからがあることを 
たしかなものとして 感じます。





コメント (2)
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