寒い今の季節になると、
この1本を買いもとめる。
これは1000mlだが、
ちょうどマグカップ1杯分くらいの
かわいらしい小ビンもあり、
この時期のちょっとした贈り物にしたりする。
なんとなくクリスマス気分を味わえ、
からだの冷えを感じてカゼをひきそうな時には
あたためてくれる重宝なグリューワイン。
赤ワインに、
シナモン、クローヴ、アニスなどの天然スパイスと、
オレンジ、レモン、ブルーベリーなどの天然フルーツの香りが加えてある。
砂糖も加えてあり、甘い。
ただし、アルコールは10%と、きっちりある。
あたためて飲むためのホットワインだ。
お鍋であたためてもよいし、
マグカップに入れて電子レンジでもOK。
あたためることで、
アルコール分は、どれくらいか飛ぶのかな…。
わたしはもっぱら、
この時期梅田のスカイビルで開催される、
ドイツマーケットで買ったマグカップで
チンしていただく。
これを飲むとクリスマス気分になるのは、
そのドイツマーケットの記憶とつながるから
かも知れない。
12,3年ほども前くらいからだろうか、
そのドイツマーケットの時期に出かけては
このグリューワインを飲み、
ドイツのソーセージやザワークラウト、
あたたかいスープを味わった。
毎年変わるデザインのマグカップも楽しみだった。
かわいい絵ハガキや雑貨、
仮面舞踏会に出かけられそうなマスク、
おいしそうなお菓子やシュトーレンが並ぶ。
入り口には、まばゆいメリーゴーランド。
実はわたしも乗りたい。
当時の合唱団のメンバーや、
今のジュビラーテのメンバーと、
(重複しているメンバーも多い)
何度かエントリーして、
そこにある大きなクリスマスツリーの前で
クリスマスソングを歌った。
風の強い、寒い寒い年には、
楽譜をめくる手もかじかんだり、
歯がガチガチ鳴るほどだったりしたのを思い出す。
トナカイやサンタに扮した。
寒い中、立ちどまって聴いて下さった方たちに
キャンディを配った。
グリューワインのお店のおにいさんが、
歌ったごほうびにといって、
メンバーみんなに1杯ずつごちそうしてくれたりもした。
なつかしい。
人ごみや寒さがおっくうで
もうしいて出かけることはしなくなってしまったが、
今も食器棚のいちばん上には、
そこで飲んで持ち帰ったマグカップたちが並び、
毎日眺めることができる。
そして今もそのカップで、
こうしてグリューワインやココアが飲める。
からだがあたたまり、気持ちまでほっとさせてくれるのは、
あたたかく甘いグリューワインそのもののおかげもあるが、
一緒によみがえる、思い出の数々のあたたかさも、
ひと役かってくれているのだろう。
えっ、アルコール分のせいだろうって?
まあ…それも、なきにしもあらず でしょうか。
2008年に出かけた時の、
ドイツマーケットのクリスマスツリー。
こちらは、ドイツマーケットのマグカップたち
…と、もうひとつおまけの、2012年のツリー。