さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

啓蟄・蟄虫戸を啓く~誕生日

2021-03-08 | 着物のおけいこ
新暦の、およそ3月5日~9日ごろの今の時期は、
旧暦では啓蟄(けいちつ)の初候、
「蟄虫戸を啓く(すごもりむしのとをひらく)」
です。

啓蟄とは、陽気に誘われ、土の中の虫が動きだすころのこと。
ひと雨ごとに春になっていく気配の季節。

蟄虫戸を啓く とは、
冬ごもりしていた虫が、姿を現しだすころ。
虫に限らず、さまざまな生きものがめざめはじめます。

昨日は誕生日でした。
ふだんの日と変わらず、何ごともなくおだやかに過ごせれば
それでいい、と思っていました。

ほんの数日前、
精神的にかなりこたえるできごとがありましたが、
日にちぐすりでやり過ごしてゆくしかない、
けれどできる範囲で、前を向いて進まなければ…
そんな思いでしたから、
ウツウツとした思いにとらわれているよりはと、
昨日が再開だった着付けのお稽古に
思いきって出かけました。

昨年1年間は、母の看護と看取り というわたしの事情で行けないまま終わり、
今年に入ってからは、コロナ拡大のために教室がお休みで、
ずっと中断せざるをえなかった着付けのお稽古です。
自分でまだ着られるようにならないうちに長くあいだがあき、
またいちからの習いごとに。
それでも、始めなくてはいつまでたってもできないまま。
これからぼちぼちとがんばっていこうと思います。

母が買ってくれたのに、
ずっと機会もなく袖を通すことができず、しつけ糸もそのままで
タンスで眠っていた着物。
一緒に買ってもらった、まだ締められたことのないまっさらの帯。

お稽古用にするような着物と帯ではないと思いながらも、
これをわたしが着るのを楽しみにしてくれていた母を思うと、
早く着られるようになりたくて、
昨日はそれらを持参しました。

思ったとおり、
しなやかすぎる着物と、まだこなれていない帯は
わたしの手には負えず…
なんとか着物は着たものの、帯は別のもので、
大汗をかきながら、どうにかこうにかで着付け終了。

そのあと、
もうお稽古の時間は終わっているのに、
先生がたがおふたりがかりで、
わたしが持参した袋帯で着付け直してくださいました。

いつもなら、洋服に着替えて帰るのですが、
1年3か月ぶりの着付けに悪戦苦闘して疲れ果てたわたしは、
着物を脱いで畳むのもしんどい気分で、

「この練習用にお借りした帯のまま、帰っていいですか?」

と深い考えもなく口にしたのです。
そうしたら、先生が、

「このまま帰るつもりなら、
 その着物には、やっぱり持ってきた帯を合わせないと
 もったいないわよ。
 着せてあげる!」

とおっしゃって。

きちっと着せていただいた着物と、
しっかり締められた帯は身に添って
ことのほか気持ちよく、いつまでも着ていたい心地よさでした。

思わぬバースデイプレゼントをいただいた思いです。

 

 

自分では、まだまだこんなにきちんと着られません。
というより、ひとりでまだ着られたことがない。。。;
メイクもなしのすっぴんですが、お目よごしで、失礼いたしました。
写真を撮るときだけ、マスクを外しましたが、
つけたままの方がよかった??

 母に見てもらいたかったなあ。

口には出さなかったのに、
先生がたやお仲間の生徒さんたちは、
わたしのこころのつぶやきが聞こえたかのように

 「おかあさん、きっと見てくださっているわよ」

 「たくさん残してもらった着物、どんどん着てあげなさいね」

と言ってくださいました。

感謝でいっぱいの、うれしい誕生日になりました。
思いがけないことでした。

 

ご近所の沈丁花もすっかり花ひらき、
だいすきな香りをぞんぶんに味わわせてくれています。


 

 

弟のお嫁さん…いもうとが届けてくれた、
可愛いお花と、おいしいタルト。
お花は、花束のかたちが素敵なので、そのまま生けました。
タルトのパンダちゃん、顔を食べるのに、勇気が要ります。。。

夫はというと、ここ数日、
時々出る持病の腰痛に苦しんでいるのですが、

 「たまには外に食べにでも行けたらよかったのに、ごめんな」

と申し訳なさそうに言い、それでもおいしい晩ごはんをつくってくれました。
写真には撮れませんでしたが、
あり合わせ食材で、
具だくさんキッシュ、鶏天、キャベツの千切りサラダなど。
それに、買ってきたイカそうめんを加えて、
ごちそうメニューになりました。

小学校時代からの友人は、おめでとうメールを送ってくれました。

いい1日を、ありがとうございます。
たくさんのよき人に恵まれて、しあわせです。



コメント (4)
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