霜止出苗(しもやみて・なえいずる)

2014年04月25日 | 季節(春)
(神鍋高原・道の駅の裏手は「ゆとろぎ温泉」、そのまた裏手に水仙5万株が咲いてます)


今日は七十二候(しちじゅうにこう)の「霜止出苗」です。

二十四節気では、穀物の育つ雨が降り始める頃という「穀雨」です。
穀雨の真ん中、次候にあたります今日は「霜止出苗(しもやみて・なえいずる)」と読む日。霜が終わり、稲の苗が成長すると云われる日です。

神鍋高原も、水仙まつりや新装オープンなった「ゆとろぎ温泉」がにぎわっています。

七十二候って、今の日本ではほとんど使われていませんね。

古代中国から伝わった、七十二候と二十四節気です。
二十四節気は古代中国から伝わったままに、今になってもとても愛用されています。
なのに、七十二候は日本の気候風土に合わせて何度も作り直されながらも、とうとう明治の初めごろに廃れて暦の中から消えました。

何ででしょうね?。

七十二候の中身が、どうもウソ臭い、有り得ないような内容が含まれていたからでしょうかね?。

七十二候は、日本式に書き直した「霜止出苗(しもやみて・なえいずる)」なんて言葉が七十二個あるものと、元々の古代中国の「鳴鳩払其羽(いかる・そのはねはらう)」なんて言葉の七十二個なのです。

今日の4月25日が、日本では「霜止出苗」。古代中国では「鳴鳩払其羽」なのです。

七十二候には、草木、鳥・動物を言葉に取り入れていますが、日本のものはどちらかと云うと、稲とか、牡丹とか、筍のように草木、植物が多いのです。
それに対して古代中国のものは、鳴鳩(いかる)とか、郭公(カッコウ)とか、雨蛙(カエル)のように、鳥、動物がやや多いのです。
そこにもってきて訳のわからない、有り得ないような言葉が見受けられるのです。

今日の「鳴鳩払其羽(いかる・そのはねはらう)」はまだよろしいが、次の4月30日の日本は「牡丹華(ぼたん・はなさく)」、古代中国は「載勝降干桑(郭公:カッコウが桑の木に止まって蚕を生む)」なのです。
どう見たって意味がメチャクチャです。

そんな言葉がたくさんあります。ウソ臭い言葉を使って作った七十二候は、とうとう明治の頃に廃れます。



《ウソ臭い 七十二候は 廃れます》