城崎マリンワールド
楽(たの)しみは 昼夜同じ 春分に マリンワールド 下に見るとき
昨日です。
高屋に墓参りに行ったあと、城崎をぐるっと回って昔の但馬海岸有料道路をドライブします。
眼下に城崎マリンワールドが見えます。
『イルカショーはちょっと見えんな~。観覧席のお客さんは見えるが、ちょうど陰になってプールのイルカショーは見えないね』と話します。
昨日は彼岸の中日、春分の日でした。
城崎の温泉街の旅館や、お店や、温泉の建物に日の丸の旗が立ててありました。
とてもたくさんの旗です。
老舗旅館の三木屋さんの日の丸は特大です。
家庭用の旗のタテヨコ倍の4枚分くらいの、大型の日の丸でした。
家内が「日が長くなったね」と話します。
「今日は昼の時間と夜の時間と同じだね。お日さまが真東から出て真西に沈む、ありがたい日なんですね。先祖を供養して墓参りの日、ちゃんと墓も参ったし」と話しかけてきます。
『世間では春分の日はどんピタリ昼間の時間が12時間、夜の時間が12時間って言うね。
実は違うんだわ。春分の日は昼夜全く同じじゃないんだよ』と話します。
「明るいから昼間って言って、暗いから夜って言うならそりゃそうよね。
太陽さんが東の山から昇る前から明るいし、太陽さんが西の山に沈んでもしばらくは明るいもんね。だから昼間が長いって言うのですか」と尋ねます。
『いや、日の出日の入りの時刻から計算しても、春分の日は昼間の時間が長いの。
昼間が12時間よりちょびっと長いのです』と答えます。
家内はけげんな顔をします。
春分の日や、秋分の日は昼と夜の時間が一緒と子供の頃から覚えていたのに、不思議なことを言うなと顔をします。
豊岡市の春分の日、3月20日の日の出日の入りを調べてみます。
日の出は6時4分31秒です。日の入りは18時12分39秒でした。ちゃんとした日の出日の入り暦表に出ていました。
昼間の時間は12時間8分8秒、夜の時間は11時間51分52秒なのです。
昼夜同じなんて全然違います。
家内は「はてな?」と首をかしげます。
『答えを言おうか。太陽は丸いでしょ。丸い一番上が東の山から顔をのぞかせた時を日の出って言うの。
日の入りは太陽さんが最後まで沈んで、丸の一番上が山から隠れた時を言うの』、
『春分の日ってのは、太陽の中心が山から出て中心が山に沈む日の事を言います。
そうすると、日の出は頭が出てから丸の真ん中の中心が出るまでに4分ほどかかるんよ。沈むときも中心が沈んでから丸のてっぺんが沈むまで4分かかるの。
ちょうど太陽さん一個分の進む時間が8分というわけなんよ』、
『日の出日の入り表で昼夜がちょうど12時間に一番近い日は、実は春分の日よりも4日も前の3月16日なんよ。
3月16日の豊岡の日の出は、6時10分11秒。日の入りは18時9分17秒なんよ。昼間の時間は11時間59分6秒でした』と4日前が昼夜一緒と話します。
眼下に城崎マリンワールドが見えます。
もう18時を過ぎるというのに、ムチャクチャ明るいじゃありませんか。
日が長くなりました。