いわき・うぶすな広場だより

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コンテナはただの「鉄の箱」ではない?・・・いわき明星大学公開講座から

2015-11-25 07:31:26 | いわきの講演会

昨日の強風前の皇帝ダリアです。
今朝見ましたら、
強風でだいぶ痛められていました。


東京が国際港になったのは
昭和16年のようです。
東京市役所のポスターから。
当時は右から書かれていたのですね。
そして
船から運ぶのは機械でなく人間が。


GDPに占めるのは流通・サービスが多くなりました。


このテーマで今回は。
約40弱の皆さんが参加。

コンテナはただの「鉄の箱」ではない?
講師は
佐原太一郎(いわき明星大学)先生でした。

 いわき明星大学 秋季(第56回)公開講座より

 1)イントロダクション
 ①流通の役割
  ☆分業の進展
  ☆生産と消費の分離
  ☆分離した生産と消費の結合を考えると?
   所有・場所・時間・情報

 ②流通機能の分類
  ☆流通機能の分類

  ☆物流機能

2)国際海上輸送の発展
 ①コンテナの役割と貢献
  ☆国際海上輸送
  ☆コンテナ荷役への発展
  ☆1950年代伴場にアメリカで発明
  ☆のちにISOによってコンテナの規格が世界標準化された。
   ・コンテナによる物流コストダウン
   ・荷役時間の短縮により輸送時間短縮

    ☆こうした効率化で世界の海上輸送の荷動き量は顕著に増加

 ②世界のコンテナ取扱台数
 ☆世界のコンテナ取扱台数の推移
  ・・・2000年から特に急激に伸びる
 ☆港湾別では・・・1980年と2012年では激変(10のうち7つは中国)

 ③コンテナの所有者は誰?
  コンテナの約半数は船舶会社の自社所有
  残りの約半数はコンテナリース会社から船
  舶会社にリースされ使用されている。

3)コンテナリース産業

 ①コンテナリース事業とは?
  ☆コンテナリース事業・・・主にコンテナを専門に船舶会社にリースする。
  ・・20世紀の後半から設立され、比較的新しい。

  ☆船舶会社にとってコンテナをリースで調達するメリットは?
   ・コンテナを購入する」初期費用の削減
   ・コンテナの荷動き量は
            経済情勢や季節的要因によって変化するのを調整できる。

  ☆アジア主導のコンテナリース事業は希薄
   アジア諸国がコンテナ輸送の中心だが、コ
         ンテナリース事業は欧米諸国主導。

  ②コンテナリース事業の特徴
   ☆コンテナリース事業の特徴 1

    ・コンテナそのものは
               世界標準なので他社と差別化されるものではない。
    ・物理的な機能を果たし得る限り、コンテナをしての価値を持つ。
    ・コモディに近い。

   ☆コンテナリース事業の特徴 2

    ・取り扱う2つのタイプ
     所有コンテナ(所有コンテナ)
     管理コンテナ(所有権を待たない・投資家が持つ)

   ③コンテナリースと投資

    ☆コンテナは物資輸送の手段だけではなく、
    投資対象となって金融機能を果たす側面がある。
     ・船舶会社がコンテナリース会社から
                 リース契約によってコンテナを調達。
     ・船舶会社はリース契約によりリース会社へリース料を支払う。
     ・コンテナリース会社はリース契約がついている
      コンテナの所有権を投資家へ販売する。

     ・投資家は所有する管理費をコンテナリース会社へ支払う。

    ☆コンテナは投資輸送の手段としてだけでなく、
     投資対象となって金融機能を果たす側面がある。

     ☆コンテナリース会社にとって、
      コンテナを投資商品として投資家へ販売するメリットは?
     ・コンテンナ販売による売り上げ計上
     ・コンテナ販売による資金を新たなコンテナ調達に活用
     ・コンテナ管理料による売り上げ計上
     ・営業費用及び諸リスクの低減

     ☆コンテナ投資家にとってのメリットは?
     ・リース契約が結ばれているコンテナは、
      使用されていない場合でも1日ごとにリース料が発生するため、
      安定したリース料収入が得られる
     ・投資の解約時にもコンテナを売却し、その売却益を見込める。
     ・コンテナは実物資産であるため
                  価値が完全にゼロになることはない。
     ・コンテナが国際海上輸送の中枢を担い、
                  発展しているため需要が旺盛。

  4)最後に

   ☆海上輸送においてコンテナが果たしてきた役割は大きい

   ☆世界標準として規格化されてから、スピード化、効率化が進展

   ☆コンテナの荷動き量は継続的に増加し、
            現在ではアジアが中心。

   ☆世界で活用されているコンテナはフナ会社所有が半分。

    コンテナリース会社所有が半分。

   ☆コンテナリース事業は比較的新しいビジネス

   ☆主なリース会社は欧米をベースとする企業

   ☆コンテナリース会社が取り扱うコンテナは
            所有コンテナと管理コンテナがあり
            このうち管理コンテナの所有者は
            コンテナを投資対象に行う投資家

   ☆コンテナは物資輸送の手段としてのみならず、

   投資対象としての役割も果たしている。

豊かなわれわれの暮らしを支えてくれているコンテナは
ただの「鉄の箱」のようです。
が、
今回佐原先生により
コンテナの果たしてきた役割と貢献、
特に技術に着目して
海上輸送のスピードUPや効率の飛躍的な進歩で
家具や家電製品等日常必要となる物資が
飛躍的な発展を遂げた過程を学べました。
またそうしたコンテナが
投資の対象となる金融ビジネスの
新たな側面も学べました。
面白かったですね。

これから郡山にて
福島県社労士会の
平成27年度第2回目の研修会に参加。
戦略的就業規則・・・弁護士の浅井隆先生です。

コメント
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