ブクログより
オリンピックもたけなわというので(すみません、2016年に書いてます)スポーツに関連する本ばかりを集めたコーナーにありました。
確かに水泳の本らしいけど、泳げませんって・・・
しかし私はビビっときました。
実は私もちょうど水泳を習っていて、クロールの息継ぎで躓いているんですよね。
「まあ、私は泳げないこともないんだよね~」なんて自分に言って借りました。
作者は何を思われたのか40歳くらいの時に、泳ぎたいと思って、プールに行かれましたが、その時は水が怖い、という状況、本当に一からの水泳ですね。
まず、プールというものの認識からです。
他人にしぶきをかけておいて挨拶もなしにさっさと行ってしまう人、水が怖いのでもたもたしていると、さも邪魔だとばかりに後ろから煽ってくる人、
そんな無礼な人たちに心でぶつぶつ言いながらプールとは純粋に泳ぐところ、必要以上に他人とかかわる必要はないと教わります。
さていよいよコーチについて泳ぐ練習、このコーチ女の人ですが厳しいです。
息が苦しいといえば、あなたはここに息をしに来ているのですか、泳ぎに来ているのでしょう、とわかったようなわからないような・・・
その教え方もユニークなものが多く、今までスクールに通っていて(私が)、聞いたことのないやり方や、ふんふんなるほど、となんとなく言われていることがわかることもあります。
すると、今すぐそのやり方を試してみたい、できるような気がする、プールで泳いでみたい、家にプールが欲しい!と思いました。
高橋さんも、試行錯誤を繰り返し、だんだん泳げるようになっていくのです。
これは立派な水泳のハウツー本です。
プールで習ったことを帰ってから思い起こし細かく記録した、立派なルポです。
今度のスクールに持っていって、プールサイドに置いときたいくらいです。
あっ、それはまずいですよね、私にもコーチがおられました。
≪後日談≫
やっぱりこれは水泳の優れた教則本だと思って、アマゾンで購入しました。中古の文庫本で180円。(これしか出てこなかった)
ずいぶん安い教則本です。
おかげさまで今は息継ぎも何とかできるようになり、だいぶん様になってきた?気がしますが、時折パラパラと読んでみると、出来るようになって、あぁ、このことを言っているのかと膝を打つことも多々あり、本当にためになる本です。
これから水泳を始めようと思っておられる方、お勧めです!
はい、泳げません / 高橋秀実
☆☆☆☆☆
2016/8月