先週雨で予定変更となり、2週続いての奈良遠征となりました。天気は上々、何のハプニングもなく全員集合場所に集合。
下山予定の母公堂に駐車して、そこからは1台の車に乗り合わせて、登山口に向かいます。
登り始めは足が届かないくらいの木の段に苦しめられましたが、あとは渓流沿いの気持ちの良い新緑の中を歩きます。
新緑がきれい。木々の下には芽吹いたばかりの実生がいっぱい。これらすべてが育ったら大変なことになりますが、自然淘汰されていくんですね。
レンゲ辻にある女人結界門、この先40分ほどで山上ヶ岳に行けます。各所に設けられた結界門からはここからが最短で行けます。
足止めされて泣く女人たち。
門とその奥の山上ヶ岳を振り返りながら。
先週行った、葛城山が遠くに。
わ~シャクナゲが出てきました。
ワチガイソウも
朝が早かったので、お腹がすいたねなんて言いながら歩くうちに稲村小屋が見えてきました。
小屋の前のテーブルではいろいろなパンとコーンスープを用意してくださっていて、それをいただきながら休憩です。
稲村小屋。30人ほど宿泊もできるみたい。トイレも完備されています。
いよいよ修行の山へ。
すでに降りてこられる方にもたくさんすれ違い、「オオミネコザクラは咲いてましたか?」合言葉のように問いかけてみますと、誰も無かった・・・と。
えっ?もう終わったの?急に元気がなくなる私たち。
後から来た人が「一か所咲いてましたよ」とおっしゃって、ちょっと気を取り直しました。
やがて先行者から歓声が聞こえてきました~
見上げた上にもピンクの花があちこちに。
可憐だなぁ。
岩にへばりついて熱写中。
みんないい加減首が痛くなり、名残惜しく先に進みました。すれ違った人の先にもう1箇所咲いている、という情報を楽しみに歩き出しました。
それにしても最初にすれ違った人の「無かった・・・」というのはどういうこと??
オオミネコザクラを知らないのなら、「わかりません」とか、「気が付かなかった」と言うでしょうにねぇ。
まあいいか、結果的に見ることができたのですから。
滴るようなみどり。
ワチガイソウの群生。
途中の大日山へは、帰りによることにしてまずは稲村頂上へ行きましょう。
大日のキレット。よかったぁ、見るだけで。
頂上の展望台。
頂上より、葛城、金剛山を望む。
展望特等席より、大日を望む。
さあ、次は剣を見に行きましょう!とルネさんの案内で出かけたところには・・・
剣、でした。個人の方が奉納されているのでした。
大日山はとんがりやま。梯子やらくさりやらを使って、岩場をよじ登ると、頂上には大日如来様が祀られているのでした。
おんばざら だとばん あびら うんけん~
ここでもとっておきの展望地に案内してもらって、目の保養をさせてもらいました。
稲村小屋に戻り、遅めのランチです。本日のメニューは、ちくわハムのせそばに中華おこわ、スナップまめ2種、ゼリー、フルーツなどなどほかにもいっぱい・・・・
お天気も良くて、気持ちの良い風が吹いていてお腹がいっぱいで・・・ちょっと昼寝をしていきたい気分。
そうそう、この小屋から上での飲食は禁止されているのです。世界遺産の山、修行の山、環境保全のため、いかにもという感じです。
帰りはこちら。
上のほうにずっとシャクナゲが咲いているのが見えましたが、誰も登って見に行く人はありません。お腹が重いしちょっと疲れたし、ちょっと急がないとね。
今日の周回コース、逆回りも歩けますが私はこっちのコースでよかった~と歩きながらひそかに思っておりました。
どっちかと言えば下りが苦手なので、今朝登ってきた道を激下りするのはちょっとなぁ~そうしてだらだら歩いているうちに、法力峠に着きました。
観音峰に行ったときに通過しているはずですが、まったく記憶がありません。というか記憶違いです。加齢現象・・・
ここから先は樹林帯でまったく面白味のない道、とはルネさんのお言葉ですが、なんだかんだとおしゃべりをしながら歩いていたらそれもやがて終わるのです。
面白味のない道に花を添えてくれました。
その昔、稲村ヶ岳も女人禁制の山だったそうですが、戦後女性の地位向上に伴い、その門は大きく開け放たれて今は「女人大峯」と呼ばれ多くの登山者に親しまれているということです。
日本で唯一、いまだに女人を受け入れない山上ヶ岳、それを男尊女卑というのか、または受け継がれてきた伝統を守る証ととるのか、感じ方はそれぞれですが、今まで培われてきた伝統がこれからも末永く守られていくことを願います。
奈良という土地柄、殊勝な気持ちで臨んだ今回の山ですが、お天気にも花にも恵まれ、大変結構な1日でした。
平成26年5月28日(水)晴れ
林道登山口(7:30)~レンゲ辻~稲村小屋~稲村ヶ岳(1726m)~大日山(1695m)~稲村小屋(昼食)~法力峠~母公堂(ははこどう)16:50