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ブクログより
前作と、よしもとばななの対談を読んでから、宮本輝はもういいかなぁ、と思いました。
どういえばいいのか、理屈っぽいというか、説教臭いというか、自分はこれだけの人生を生きてきて、今こうあるんだ、というような自信。
それに対して、よしもとばななも、はいはいと同調するそういうのが鼻について嫌でした。
でもこの流転の海シリーズは別ですのでやっぱり読みます。
状況はなんだか悪いほうへ悪いほうへ向かって行っています。歯車が狂い始めたというか、物事がすべて思うようにいきません。今回ノブちゃんはあんまり登場しませんが(高校生なのかな)やはり苦しい時代だっただろうと思います。作者も言っているように自伝なので、ほとんど真実なのだと思って読んでるわけですが、そこまでさらけ出すのか・・・という思いです。
いよいよ次巻が最終章、行く末が気になります。
小説の登場人物には結構共感できたり、すんなり入り込めるんですが、対談やエッセーはその人の素がでますね。
長流の畔(ちょうりゅうのほとり) / 宮本輝
2019/10