ブクログより
全盲のスイマー、木村敬一さんの自伝小説。
目の病気で何度も手術を繰り返すが、2歳で全盲となり、4歳から水泳を始める。
6歳から寮生活、中学は東京の盲学校、地元の学校では、世間が広がらないというお父さんが決断した。
高校、大学と進学し、すでに水泳選手として活躍していたが
更なる飛躍を目指して拠点をアメリカに移す。
とんとん拍子に進み、サクセスストーリーのようだが、とんでもない。
彼は目が見えないのだ。
トラブルや、事故を数え上げたらきりがないだろうが、持ち物の紛失(盗難も含め)は多々、電車のホームからの転落や、遮断機の中で電車の通過を待っていたなど、命に関わることも。
でも彼は明るい、前向きだ。
手を差し伸べてくれる周りの人たちにも恵まれている。それも彼の人徳だと思う。
生きていく上での「武器」のひとつである水泳に向き合う姿勢もまじめすぎて読んでいて苦しくなるほど。
「銀や銅のメダルをいくつとっても意味がない」オリンピックにも届かない人が聞いたら、怒りそうなことを言うが、彼にはそう言えるだけの、積み重ねてきたものがある。その自負が言わせる。納得できる。
最後にお母さんからの手紙が綴られています。
6歳から親元を離れて行った子供を思う気持ち・・・何度も言いますが彼は目が見えないのです。
母親の切ない気持ち。
もうたまりません。
今季最大の寒気到来ということで、こちらも昨日夕方から断続的に雪が降り続け、朝起きると20㎝程の積雪。
わ~久しぶりに積もった!
学校も臨時休校となり、喜ぶ。
出番だ、出番だ!