今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

スキン・コレクター

2021年03月24日 | 「本」のひきだし

ブクログより

ボーンコレクターを継ぐ殺人者、登場。毒で刺青を彫り人を殺す犯人はボーン・コレクターの模倣犯か? 悪の天才とリンカーン・ライムの究極の戦いが開始される! 最新作。

久しぶりの、ライムとアメリアシリーズ。
もう何作目なのか、順番はどうかとか考えないことにします。
○○コレクター、1作目のボーンコレクターを思い浮かべます。
犯人は確かにライムの載った犯罪に関する書籍を持っているし、コレクターらしきふるまいもしますが。
今回の凶器は、タトゥーなんですね。
肌に傷をつけ、インクの代わりに毒を注入するという、そしてそれが芸術的な出来栄え。すっかり翻弄させられてしまいます。
しかしライムとアメリアコンビは今度も悪には容赦がありません。
どんな目くらましも、どんな罠もかいくぐり見事解決!パチパチ。
そしてそして、ライムの宿敵・・・こんなことがあるんですね。
このシリーズまだまだ続きそうです。



スキン・コレクター / ジェフリー・ディーヴァー

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沖島 初上陸

2021年03月13日 | 「暮らし」のひきだし
昨年、11月のことです。
土曜日お天気も良くて、お出かけしたいなと娘が言うので、思い立ち沖島に出かけることにしました。
まだコロナも油断がならず、遠いところへは気が引けるし、と考えた末です。
沖島は滋賀県近江八幡市にあり、琵琶湖にある島で、湖の島で人が住んでいる唯一の島です。


船で15分ほどですが、


ちょっと観光気分が味わえます。






特にこれと言った観光スポットはありませんが、神社があったので行ってみました。


セルフサービスの御朱印


一番上まで登って見下ろす。
家々が、隙間なく片寄せ合って、密集しています。


軽い食事を頂きました。


地元の人に教えていただいた、夕陽がきれいな場所に行きます。






猫ちゃんがいっぱいいました。

ほんの半日ちょっとでしたが、なぁんにもない島をぶらぶら、あんまり観光地になっても困りますが、せっかくの珍しい島なので、もう少し島おこしをしていただくといいかなと思いました。
以前、ここの漁業組合長が、「何か目玉にしてもっとたくさんの人に来てもらいたい」とおっしゃっていましたが、行ってみて同感だと思いました。



2020年11月





今年も獅子舞がやってきました


今年は土曜日だったので、全員集合。


本年の無病息災を祈念して、頭をがぶり。




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てっぺん

2021年03月03日 | 「本」のひきだし

ブクログより


常々、田部井さんの旦那さんてどんな人だろう?と思っていました。
同じ山やさん、だったんですね。

若い頃は谷川岳の岩場に休みごとに通い詰めていた、という筋金入りの山やさんでした。
田部井さんは恵まれた人だったんだなぁ。
理解のある旦那さんや姉妹、親族、聞き分けのいいお子さん、そしてもちろん良い山仲間。
どれか一つ欠けても、それは田部井さんの足枷になります。
そしてそれを上回る、田部井さんの努力と尽力。

最後となった病気をおしての高校生との富士登山、たまたまテレビの放映も見ましたが、本当に山が好きなんだなと感動しました。
「病気になっても病人にはならない」いい言葉です。

田部井淳子さんは2016年10月に亡くなられました。77歳でした。


てっぺん / 田部井政伸




《本日の暦》
草木萌動(そうもくめばえいずる)     七十二候


暦通りチューリップが咲いていました。この寒いのに?


早咲きにしても早いなぁ。他のはまだ蕾もついていない。

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彼方の友へ

2021年03月01日 | 「本」のひきだし

ブクログより


直木賞にノミネートされましたが残念ながら今回は逃しました。

戦前・戦中・戦後と激動の時代の中で常に最上のものを!という熱い思いを持ち続け、雑誌作りに情熱を傾けた人たちの物語。
そんな話を、主人公が平成の今、老人施設で夢うつつに思い起こしているという設定。
その主人公のもとに、昔につながる人物が訪れ、当時戦争によってあやふやになっていた事実が、感動的に解明するのです。

久々にすがすがしい話を読みました。
無学でも懸命に努力する姿、好きな仕事に対する姿勢、物がないという事実に協力し合い助け合う、昭和のその特殊な時代を懸命に生き抜いた人々の姿に感銘を覚えます。



彼方の友へ / 伊吹有喜
☆☆☆☆☆




《加藤兄弟のこと》
先日、古い岳人を読んでいたら、加藤滝男さんの逝去の記事を見つけました。
不謹慎ながら懐かしい気持ちでいっぱいになりました。
滝男さんは、高校の時から谷川岳の岩場でその腕を磨き、1967年にマッターホルン北壁を、69年にはアイガー北壁の山麓から頂上までまっすぐに伸びるルートを開拓されました。(「日本直登ルート」と呼ばれています。)
自ら隊長を務められたその時のパーティーは、ジャパン・エキスパート・クライマーズクラブで、メンバーには今井道子さんや、弟の保男さんなどもおられました。
私には弟の保男さんのほうがなじみ深くて、長身で、甘いマスクというだけでなく、やはり華々しい経歴に惹かれました。
エベレストをネパール、チベット両側からの登頂、エベレスト3シーズン(春・秋・冬)登頂、いずれも世界初という快挙です。
しかし1982年冬季エベレスト登頂を果たした後、下山途中に消息を絶ってしまわれました。

その昔、新田次郎の山岳小説を読み漁っていた時期があり、実在人物を扱ったのも多数あり、加藤兄弟はモデルにはなっていませんが、今井道子さんのモデルの小説を読みそこから加藤兄弟にたどり着いたんだと思います。
今回たまたま久しぶりにお名前を拝見できて、その当時のことがぶわっと思い出されたのでした。

1973年からスイス在住で、山岳ガイドをされていたとか。2020年3月に亡くなられています。
脳溢血で享年76歳とのことです。
山で命を落とすことなく、好きな山に携わる毎日で、良い人生を送られたのではないでしょうか。

もう一つ思い出したことが。新田次郎が亡くなった時のことです。
あ~もうこれでこの人の山岳小説は読めなくなってしまった・・・と大変落胆したことを思いだしました。
今も、新田次郎以上の山岳小説にはめぐり合っていません。


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