今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

冷血・下

2013年02月25日 | 「本」のひきだし

ブクログより


上巻とがらりと作風の変わった下巻である。

上巻ではテンポ良く、話が進んですいすい読めたのに、下巻になって難しくなってきた。
だいたい上巻で、事件が起きて犯人の目星がついて、逮捕されて、普通ならそれでおしまいだろうに、ページ2段組の下巻に続くのである。

上巻が現実の記述なら下巻はそれぞれの内面の記述とでも言おうか・・・高村さんの哲学の部分が出てきた。

ある刑事曰く「刑事ってのは犯人を検挙して、自白させたらおしまいじゃないんですかね。いつから犯人の心理まで研究しなけりゃいけなくなったんです?」

犯行の動機を明確に記録に残す、と言う時点で手こずる刑事達だが、犯人には動機がない。
金品が目的ではない、怨恨でもない、ただ何となく、むかついたから・・・などとうそぶく犯人に振り回される刑事達。

やがて、勾留、裁判と進む中での、合田の心理はまたどうなのだろう。事件は手を離れ次の事案にとりかかっていても、被告が気になる、手紙のやりとりをしたり、書物の差し入れをしたり・・・

その凶悪な犯罪を犯した犯人ではあっても、一個人として考えた時、もうすぐ終わるであろう井上という男の短い一生涯を考えると、なんともやるせないのだ。

この本やはりただのミステリーではありませんでした。
深い・・・深い。


冷血・下 / 高村 薫
★★★★☆

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手編みのスヌード

2013年02月23日 | 「チクチク手作り」のひきだし



「スヌード」前からいいな~と思ってました。
マフラーのように端が垂れてくることもないし、なんだか大人の女性(十分大人すぎる)という感じで、おしゃれなイメージ。
この冬も機会があるごとにお店を見ていたのですが、これぞっ!と思うものがありませんでした。

それなら作ったらいいやん・・・要するにマフラーの端をつなげて輪っかにしたらいいだけやんね?
毛糸も安くなってるし。

自分で編みたいのは山々でありますが、なにしろ時間がありません。今シーズンどころか来シーズンにもまにあうかどうか(そのうちに熱が冷める)・・・そこで母にお願いすることにしました。

なんと一週間ほどで仕上げてくれました。
「おもしろうて、やめられへん」のだそうです。私ってちょっと親孝行したのかしら?
模様編みなので、ぼけ防止になるし、楽しんでもらえたし、私は思い通りのを作ってもらえたし、一石三鳥なのでした。



引き抜きの模様編み。


毛糸は、中細とモヘアの2本どりで、それぞれ約4玉ぐらいです。
二重に巻きたいので、巾は少し狭めですが、もう少し広くして、肩をおおうように使うのもいいですね。
来年またお願いしてみよう。
ウールなので、チクチクを心配しましたが、大丈夫です。ふわっふわで暖か~
今日も朝から雪がちらちら、今シーズンまだまだ活躍してもらいます。


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お買い物バッグ

2013年02月18日 | 「チクチク手作り」のひきだし



4月から近辺のスーパーのほとんどが、レジ袋を有料にするそうです。
今でこそ袋持参のお買い物は、だいぶん浸透してきましたが、まだまだ「ただでもらえる」という頭がありまして、つい忘れたりすることもあります。が有料となると何が何でも持参しなければ・・・
たかだか2円か3円ぐらいの話ですが、なんかイヤなんですよね~ スーパーの袋を買うって。クヤシイというのか。

というわけでお買い物バッグを作ってみました。

布を輪にし、横40cm縦50cmの長方形にして、持ち手が輪になるようにし、口をくり抜き(くりぬいた布はポケットにしても)脇と底を縫い合わせ、持ち手は三つ折りにして縫います。
脇を縫うときに底を5cmほど重ねて縫うとマチができます。

スーパーの袋のように横にマチをつけるともっとたくさんはいるかなぁ。

「エコバッグ 5個もためりゃムダバッグ」なんて川柳があったか無かったか。

でもあちこちのかばんに入れ忘れたり、車にも入れときたいしで5個や6個は欲しいですね。
探せばもらい物が色々あるんですけどね~



消しゴムはんこ なぞ押してみました
コメント (2)
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まど・みちお 人生処方詩集 

2013年02月16日 | 「本」のひきだし

ブクログより


お名前を知っているだけで、その作品についてはあまり知りませんでした。図書ボランティアで行っている小学校で、偶然見かけた「きゅうりのきゅうこさん」(正しい題名かどうかはわかりません)
その楽しいリズムと、ユーモアのセンスに「おっ!!」と思ったものでした。

先日図書館でこの本を見つけて早速借りました。
題名にあるように「さびしかったら」「生きるのがつらくなったら」とか「世の中に不条理を感じたら」などという風に分けられていますが、どこを読んでも、くすっと笑えたり、じんわり心にしみたり、忙しい日常で無くしたものを、ちょっと気づかせてくれたりします。
あっ やっぱり処方箋です。


「おかあさん」

おかあさんはぼくを一ばんすき!
ぼくはおかあさんを一ばんすき!

かぜふけ びょうびょう
あめふれ じゃんじゃか

なんて簡潔で、なんて率直な詩でしょう。音の表現が最高です。


実は次の本が届くまでの、つなぎになんて不埒な考えで借りた本でした。
失礼いたしました、まどさん。いつまでもお元気でいらしてください。

高齢の詩人で思い起こすのが、柴田トヨさん。先頃お亡くなりになりました。
毛糸の帽子をかぶり、穏やかにほほえんでおられるお顔がすぐ浮かびます。
まどさんや柴田さんのような生き方、見習いたいです。


まど・みちお 人生処方詩集 / 市河紀子選詩
★★★★★



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図書ボランティア

2013年02月14日 | 「図書ボランティア」のひきだし
今週は一年一組に行ってきました。
このクラスは、11月ぐらいに来たきりで、久しぶりです。どきどき。
腰掛けると、女子がかぶりつきで、座っててくれて、どきどき。
いつまでたっても、気持ちに余裕のない私です。



ブクログより

一冊目は、友達だと思っていた、きつねに家をとられた野ウサギ。おおかみ、ひぐま、おんどりが順番にやってきて、きつねをやっつける話。
童話の常套手段の繰り返しがテンポ良いのですが、とりたてて話に変化が無く、途中ちょっと飽きてきたかな・・・



ブクログより

毎日寒いので、南の島の暖かいお話を、と選びました。
豪華客船に乗って、立派なホテルで、ごちそうを食べて、ダイヤモンドを掘り放題。
ってこれ、大人のパラダイスやねぇ。
君たち、ダイヤモンド掘り放題、て言われてもうれしないなぁ。



ブクログより

最後は、作者はご存じ、ピタゴラススイッチの佐藤雅彦さんの本です。
木の椅子には何本の釘が使われているかな、包丁の柄の部分はどうなっているかな?
マトリョーショカの中身は?赤と青に分かれた鉛筆の中はどうなっているかな?
想像してみよう。
答えは次のページにX線写真で載っています。みんな元気に答えてくれました。
豚の貯金箱の中を想像してみよう。「50円玉が入ってる!」って想像が豊かすぎて笑ってしまいました。
時間調整のために持って行った本でしたが、本日の一番人気でした。



平成24年2月12日  1年1組

もりのともだち
パラダイス
中をそうぞうしてみよ

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