たなぞうより
「この世のものではない」おなじみの短編集。
奇っ怪、不思議な話でもおどろおどろしたものはなく、あぁそんなこともあるのだろうなあ・・・と思ったり。
青野先生やおでこちゃんなど、どこかで聞いたな人たちがところどころ出てきて、活躍したりする。
最後の話で、おとなしい野槌の化け物の心が、あるきっかけで壊れてしまった。
仲間の化け物が言う「物の怪に心があったらいけませんか?」ぐっときてしまった。
好きこのんで物の怪になったわけでもないし、物の怪にも物の怪の事情があるというわけだ。
ばんば憑き / 宮部みゆき著
★★★★★